interview

vol.2

 

「昨日まで世界になかったもの」を生み出して、人々の新しい当たり前を作っていきたい

政策創造学部政策学科/地域・行政専修4年次生(取材年度:2021年度)
内定先:化学メーカー


Q1.学生時代に取り組んでいたこと
学業とケーブルテレビの番組制作に力を入れて取り組みました。学業では、学年トップの成績を維持し、入学当初から現在まで授業料全額給付の奨学金をいただいています。

学業しか行っていなかった自分に危機感を覚え、もっと他の経験をしてみたいという思いから、課外活動として、2年次生の時に大学とケーブルテレビ制作会社が協働で制作する「社会連携番組制作」事業に参加することにしました。

私は、学生記者が学生の目線で地域の魅力を再発信していくという趣旨のニュース番組内のコーナーで、企画、アポ取り、取材、撮影、編集までを基本的に一人で行い、大学や地域住民、企業など様々なステークホルダーの方と調整しながら、1つの番組を作り上げました。学業以外にも熱中することが見つかり、私にとってはきっと何年経っても思い出すような今後の人生の糧になる充実した時間となりました。

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Q2.キャリアセンターをどのように利用していましたか
就職活動に必要な技術的なアドバイスと、精神的な支えになってもらいました。就職活動中はちょうどコロナ禍にあり、就職氷河期がくるのではないか、本当に就職できるのだろうかといった不安が常にありました。そのような時も冷静にアドバイスをもらえ、それが精神の安定剤となりとても助かりました。
私は地方から出てきて一人暮らしをしていたので、近くに頼れる大人がおらず、私にとってキャリアセンターは親代わりのような存在でした


Q3.キャリアセンターを利用して特に良かったと思うプログラムは?
秋に開催されたOBOG懇談会です。OBOG懇談会は、企業に勤める信頼できる先輩方と少人数で話すことができ、就職活動におけるアドバイスだけではなく、キャリアのアドバイスや面接対策として模擬面接まで行っていただき大変助かりました。

OBOGの先輩方との交流の前後で、私自身のキャリア観は大きく変わり、本当にお話を聞けてよかったと思っております。業務でお忙しいにもかかわらず面接対策や励ましのお言葉をいただき心から感謝しています。

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Q4.内定業界を志望した理由を教えてください
もともと、ものづくりに強い興味がありメーカーへの就職を志望していました。これには父が研究者であったことも関係しているかと思います。

企業研究をしていく過程で、一口にメーカーと言っても完成品・部品・素材メーカーなどに分かれていることを知り、その中でも特に素材業界に魅力を感じるようになりました。
例えば完成品のiPhoneのシェアはApple社でも世界全体の25%程度しかありません。しかし、内定を頂いた企業が作っている電子コンパスというスマホ内部の部品は約60%のシェアを占めています。

ものづくりの中でも完成品よりも、素材という川上の方が多くの製品に搭載できると感じ、より社会の発展に貢献できるのではと思ったのが志望理由になります。


Q5.社会人になって取り組みたいことを教えてください
私が化学メーカーを志すきっかけにもなったのが「化学は人々のくらしを豊かにしてきた」ということです。しかし一方で「環境汚染や公害を引き起こしてきたのも化学」です。そして脱炭素などの「大きな課題を解決していくのも化学」だと思っています。
私はこういった化学の負の部分を解消する「昨日まで世界になかったもの」を生み出して、人々の新しい当たり前を作っていきたいと思っています。

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Q6.就職活動をする後輩に向けてアドバイスをお願いします

就職活動は企業と就活生のお見合いだと思ってみてください。うまくマッチングするときもあれば、もちろん合わないときもあります。深く落ち込みすぎずに、まだまだ他の企業とのお見合いのチャンスがあるんだくらいの気持ちでいて欲しいなと思います。

とは言え内定が決まらないとメチャクチャ落ち込み平常心で就職活動に取り組めなくなることがあるので、そうならないためにも一人で悩まずに周りに頼って欲しいです。

納得いく就職活動となった理由は、インターンシップで知り合った学生とともに取り組んだり、キャリアセンターをフル活用したりしたことだと思っています。

キャリアセンターは精神的にも技術的にも助けてもらえるので、関大生である以上はぜひフル活用して欲しいのですが、職員の方からのアドバイスをただ鵜呑みにするのではなく、その意図や本質を理解し、就職活動全体に活かせるように意識してみて欲しいです。