西松建設株式会社

産業界から見たビジネス分野×データサイエンス分野に関するニーズ、学生に期待すること

西松建設株式会社
執行役員 DX戦略室長 坪井広美

 近年、ビジネス分野とデータサイエンス分野の融合は、さまざまな産業において急速に進展しています。特に建設業界では、建設プロジェクトの効率化やコスト削減、リスク管理のためにデータ分析の重要性が増しています。このような背景の中、関西大学に創設される「ビジネスデータサイエンス学部」は、学生に新たな可能性を提供する場となると考えます。
 建設業界から見ると、ビジネスとデータサイエンスの融合に対するニーズは多岐にわたります。まず、データを活用した意思決定の迅速化が求められています。建設プロジェクトでは膨大なデータが生成されますが、そのデータを適切に分析し、リアルタイムで意思決定に活かす能力が必要です。これにより、プロジェクトの進行状況を把握し、問題が発生した際には迅速に対応することが可能になります。
 次に、持続可能な建設の実現に向けたデータ活用のニーズも高まっています。環境への配慮が求められる中、エネルギー効率の良い建物設計や資源の最適利用に関するデータ分析が重要です。学生には、これらの課題、ニーズに応えるためデータを用いた解決策を提案できる能力が期待されます。
 今後弊社としましては、弊社のデータを使用したPBL演習(課題設定や課題解決を行う)や短期~長期(1~2か月)のインターンシップ実施などを考えています。建設業の環境に触れながら、データサイエンスがビジネスにどのようなインパクトがあり、課題解決、意思決定などに有効であることを学べる環境を提供する予定です。
 関西大学の「ビジネスデータサイエンス学部」は、これらのニーズに応える人材を育成する場として大いに期待しています。学生たちがこの学部で学び、未来の建設業界、経済産業界をリードする存在となることを願っています。