訳注シリーズ
関西大学東西学術研究所訳注シリーズ20
『コスタリカ選詩集―緑の祈り』
カルロス・フランシスコ・モンへ 編
鼓 宗 訳
254頁
2,800円+税
関西大学出版部発行
自然豊かな平和国家として名高い中米の楽園、コスタリカ。本書は同国を代表する現代詩人の一人が編んだアンソロジーである。ダリーオの影響色濃いモデルニスモの詩に始まり、フェミニズムやディスコミュニケーションなど、多様な主題と格闘する今日の作品にまで至る、かの国の詩人たちが印してきた詩の100年の軌跡をたどる。
関西大学東西学術研究所訳注シリーズ19
『サーカス-えも言われぬ美しさの、きらびやかにして、永遠なる-』
ラモン・ゴメス・デ・ラ・セルナ 著
平田 渡 訳
544頁
4,300円+税
関西大学出版部発行
サーカス〈番記者〉を自認するスペイン前衛派作家、ラモンが書き留めた、はらはらどきどきの、空中ブランコや綱渡り、曲馬の高度な技、そして観客に笑いをふりまき、心をなごませる道化師の練達の芸。ベル・エポックのパリとマドリードに花開いたサーカス文化の、馥郁たる薫りがただよう。文化人類学的に評価の高い作品。
関西大学東西学術研究所訳注シリーズ18
『神話から神化へ-中国民間宗教における神仏観-』
劉 雄峰 著
二階堂 善弘 監訳
228頁
2,900円+税
品切れ
中国の明清時代には、宝巻を信仰の中心にすえる民間宗教が次々に起こった。これまで歴史的な研究が多かった民間宗教を、その信仰理論面から考察したものが本書である。
西大学東西学術研究所訳注シリーズ17
『クレアシオニスムの詩学-ラテンアメリカのアヴァンギャルド-』
ビセンテ・ウイドブロ 著
鼓 宗 編著
290頁
3,000円+税
品切れ
クレアシオニスムは、チリの詩人ビセンテ・ウイドブロがダダや超現実主義と拮抗すべく唱えた前衛主義の美学。ルヴェルディ、ブルトン、ブニュエルらとの論争を生み、若きボルヘスが傾倒したスペインの前衛運動ウルトライスモ誕生の契機となった。本書には、初期から晩年までの詩論、宣言、インタヴュー、詩編を採録した。
関西大学東西学術研究所訳注シリーズ16
『聖なるものをめぐる哲学 ミルチャ・エリアーデ』
マルセリーノ・アヒース=ビリャベルデ 著
平田 渡 訳
374頁
3,400円+税
品切れ
ポール・リクールの薫陶をうけた、若手実力派のスペイン人哲学者による、エリアーデの思想と方法論をめぐる学問史の試み。アルカイック期の宗教的な人間について、<聖なるものの弁証法>と<宗教的シンボリズム>が中心的な役割を果たす、現象学的な方法論によって真相が解き明かされる。格好のエリアーデの入門書。
関西大学東西学術研究所訳注シリーズ15
『マニフェスト―ダダからクレアシオニスムへ』
ビセンテ・ウイドブロ 著
鼓 宗 訳
186頁
品切れ
ダダ、シュルレアリスムと時代を共有する前衛の詩学クレアシオニスムの宣言集。ビセンテ・ウイドブロ(1893-1948)は実験的長詩『アルタソル』によってラテンアメリカ文学史に名を刻むチリの詩人。1910年代後半からパリで活躍。アポリネール、ツァラ、ブルトン、ルヴェルディ、ピカソ、ピカビアといった人々と交流があった。
関西大学東西学術研究所訳注シリーズ14
『東西文化の翻訳―「聖像画」における中国同化のみちすじ』
内田 慶市・柏木 治 編訳
434頁
品切れ
イエズス会の宣教師たちは、キリスト教を中国に伝えるとき、相手方の文化に身を置くという方法を採用した。その具体的な事例として、「聖像画」の中国化がある。本書は、この問題を扱ったデリアのイタリア語原書からの本邦初訳である。なお、ナダールの原画とアレニ、ローチャの中国化されたものも影印して収録した。
関西大学東西学術研究所訳注シリーズ13
『ラモン・ゴメス・デ・ラ・セルナ 乳房抄』
平田 渡 訳
250頁
品切れ
われこそはスペインのアポリネールなるぞ、と言わんばかりの気概に燃えるラモンの、パリ仕込みのアヴァンギャルド精神が横溢する、世界に比類を見ない、まるごと一冊、乳房の本。「東方の乳房商人」「異端審問官の奥方の乳房」「森番の娘の乳房」「花咲く乳房」「イヴの乳房」など乳房をめぐる瀟洒な艶笑小咄168篇の愉しみ。
関西大学東西学術研究所訳注シリーズ12-2
『参天台五臺山記 下』
藤善 眞澄 訳注
568頁
品切れ
1072年、杭州に上陸、中国仏教の聖地、天台山・五臺山を巡礼した入宋僧成尋の旅日記。大運河をめぐる閘門、浮橋、漕運や構造、宋都から五臺山に至る駅伝と馬舗などの交通運輸、宋代の生活文化、神宗朝の宮廷や政界、当時の仏教、文学等、中国史料を補う資料が多い。また神宗との謁見の儀、その命による雨乞い、異常気象など、珍奇な記録に富む。
関西大学東西学術研究所訳注シリーズ12-1
『参天台五臺山記 上』
藤善 眞澄 訳注
538頁
品切れ
1072年、巡礼のため海を渡った京都岩倉の大雲寺主であり、平等院の護持僧を務めた成尋の旅行記に訳注を加えたもの。佐賀県の加部島を出て杭州に上陸し、天台山を巡拝したのち五臺山に向かい、各地の名刹に参詣しながら大運河を北上して長江を渡り、さらに大運河を溯って宋都開封に達するまでの訳注四巻である。