ドイツ・コンスタンツ大学への交換派遣留学~留学生活について~

教育 欧州留学体験記2023/06/15

氏名 小西菜津美

所属・学年 関西大学法学部2年次生(留学当時)

留学期間 2022年度秋学期

留学先  ドイツ コンスタンツ大学 Department of Politics and Public Administration

 

留学体験記

 

 私は、関西大学の交換派遣留学という長期留学プログラムで、ドイツのコンスタンツに、2022年9月から2023年3月まで留学をさせていただきました。他の日本人が一人もおらず不安を抱えたまま挑んだ留学は、楽しいだけではなかったけれど、その分得たものは自分が何かしらの行動をしたからだという確証があるので、かけがえのないものを手にしたと思います。

 留学先では、「民主主義の後退」「健康問題に関する世界各国の取り組み」「自然災害と防災についての世界の取り組み」とドイツ語の授業を履修しました。コンスタンツ大学はヨーロッパ各地からきている学生が大半でしたので、一人ひとりの意見や授業に対する姿勢の違いがユニークでした。そこでは、ヨーロッパを一つのくくりとしてみていた自分がいたことに気づかされたと同時に、人種や国民性以前に一人一人が同じ優しい心を持った人間であることを痛感しました。授業で行ったプレゼンでは、統計学の前提知識を含むものや一人で三十分以上話さなくてはならないものがあり苦労しました。留学準備の段階でプレゼンの練習はしていたのですが、留学先のプレゼンは自分でできるかわからないほどのハードさで、本をたくさん読んだり、先生や友達に相談して、過去最大に生きた勉強をした半年間でした。日本では、詰込み型の学習法や効率ばかりを意識していたので、話すことや考えることによる勉強の仕方を学んだと思います。授業の最後に、先生に「あなたはよく成長したね」とほめていただいたのはとてもうれしかったです。また、授業外での勉強ではドイツの図書館を利用して勉強しました。日本の大学でヒットする文献は、日本から見た世界であるものであることが多いけれど、ドイツから見た世界の研究成果は、全く異なる視点だったので面白かったです。

留学先で得たかけがえのないものは他にもあります。友達です。最初は語学面の実力不足や文化面の違いから、なかなか友達ができませんでしたが、様々なイベントに参加しているうちに現地での友達が増えていき、一緒に各国の料理を作ったり、クリスマスにストラスブールに旅行したりもしました。困ったとき、楽しい時にそばにいてくれる存在がいたことは、本当に幸せなことだったと思います。

 最後になりましたが、ヨーロッパに留学をするかどうかを悩んでいる方もそうでない方も、ヨーロッパに一度足を運んでみることをお勧めします。何もかもが違う世界で得る経験は自分では想像のつかない事ばかり。私にとってドイツ留学はかけがえのないものになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

一覧に戻る