NEWS イベント2022/12/26
2022年10月28日から翌年1月15日にかけて、関西大学が欧州センターを構えるルーヴェン大学の図書館にて特別展「Japan's Book Donation to the University of Louvain」が開催されています。ルーヴェン大学からの招待を受け、四方欧州センター長が10月27日に開催された展覧会のオープニングセレモニーに参加してまいりました。参加者は約250名で、セレモニーにはベルギー王室のアストリッド王女や在ベルギー日本国大使館大使、元欧州理事会常任議長(初代)ファン=ロンパイ氏等が参列し格調の高いイベントとなりました。ベルギーが日本との関係性を大切にされていることに感銘を覚えます。
ルーヴェン大学図書館に日本から図書が寄贈された経緯ですが、第1次世界大戦時にドイツ軍の攻撃により、1914年にルーヴェン大学図書館は膨大な蔵書とともに焼失しました。その時失われた図書は約25万冊と推定されています。その後連合国が勝利し、ヴェルサイユにて講和条約の交渉が行われたことは周知の事実ですが、その中の一つの議題としてルーヴェン大学図書館の再建が話し合われ、当時連合国側であった日本からも図書が寄贈されることとなったのです。その後紆余曲折がありましたが、約3,000タイトル、冊数にして約14,000冊の図書やその他美術品、1920年代の日本をうかがい知ることのできる雑誌、ポスター、流行歌の音源等の資料が寄贈されました。それらが現在も大切に保管・活用されています。
本イベントについてはルーヴェン大学ウエブサイト内の以下のURLにて詳細が紹介されています。