第158冊 地域社会と情報環境の変容―地域における主体形成と活性化の視点から― (2014.3)
- 編 著
- 吉岡 至
- 執筆者名
- 黒田 勇・森津千尋・深井麗雄・吉岡 至・市村 元・富田英典
戦後一貫して首都圏に政治・経済・文化の諸活動が集中する一方で、「中央」にたいする「地方」の衰退や「コミュニティ」の崩壊が問題となってきた。本書は、地域社会の復興、維持、発展に向けた情報環境の整備に焦点を当て、具体的な調査事例に基づきながら、地域メディ アの活動と役割を捉え直し、今後の課題や方向性を示す。
- 目次
- はしがき
- 第1章 口蹄疫報道と「災害文化」の醸成
- 黒田 勇
- 第2章 地方都市における地域メディアの役割とその受容実態について-県域民放2局の宮崎を事例として-
- 森津千尋
- 第3章 地域社会とメディアのかかわり-北海道における事業展開と地域貢献について-
- 深井麗雄
- 第4章 沖縄の言論空間と地方新聞の役割-ローカルジャーナリズムの立ち位置について-
- 吉岡 至
- 第5章 被災地メディアとしての臨時災害放送局-30局の展開と今後の課題-
- 市村 元
- 第6章 地域社会の情報化と新しいメディア利用に関する研究-スマートフォン向け地域観光アプリケーションと「セカンドオフライン」-
- 富田英典
- 事例研究1 地域文化と「スロー放送」を考える-東京のまなざしとローカルのまなざし-
- 黒田 勇
- 事例研究2 宮崎と新婚旅行ブーム
- 森津千尋
- 事例研究3 長野県の信州・市民新聞グループの特異性と普遍性
- 深井麗雄
- 事例研究4 沖縄県宮古島市の地元紙やテレビ局の独自性と地域社会での役割
- 深井麗雄
- 事例研究5 過疎・高齢化地域の地上テレビ放送デジタル化への対応-福島県昭和村の全戸調査から-
- 市村 元
No. 158, Development of Information Environment in Regional Society : Perspective on the Subject-Formation and Activation of Local Community (2014.3)
- Editor
- Itaru YOSHIOKA
- Authors
- Isamu KURODA, Chihiro MORITSU, Yoshio FUKAI, Itaru YOSHIOKA, Hajime ICHIMURA, Hidenori TOMITA
- Ⅰ The Media-Coverage on "Foot and Mouth Disease"and the Cultivation of "Disaster Culture"
- Isamu KURODA
- Ⅱ The Current Situation and Problem of Local Media in Provincial Cities:A Case Study of Miyazaki City
- Chihiro MORITSU
- Ⅲ Relation of a Community and Media / Business Development and a Local Contribution in Hokkaido
- Yoshio FUKAI
- Ⅳ Positionality of Okinawan Journalism and the Role of Local Press
- Itaru YOSHIOKA
- Ⅴ The Current State and Challenges: Temporary Radio Broadcasting Stations for the Great East Japan Earthquake Disaster
- Hajime ICHIMURA
- Ⅵ The Informatization in the Regional Society and New Usage of the Media:A Smartphone Application for Regional Tourism and 'Second Offline'
- Hidenori TOMITA