行政における法執行研究班
行政における法執行研究班
Law Enforcement in Public Administration
研究テーマ
行政における法執行―民事法・刑事法・行政法の接点
Law Enforcement in Public Administration
研究期間
2025年4月1日~2027年3月31日(2期目)
研究班紹介
わが国の行政の特徴として言われるのは、権力行使によらなければ目的が達成され難い場面においても行政指導が行われることである。ソフトな対応そのものは適切であっても、権力行使とソフトな対応とが適切に使い分けられているとは言い難い状況にある。国民が義務を履行しない場合等に備えて行政に強制や制裁のための権限が法律により与えられていても、それが十分に行使されているわけではない。各種の制約のなか、行政指導が活用されるほか、放置、黙認のような事態も生じることがある。また、行政上の権限の使い勝手が悪い場合に、一般法としての民事法・刑事法が持ち出されることがあるが、行政法の定めとの関係で脱法的なものになっていないか、懸念も残る。
本研究では、行政上の義務を国民が履行しない場合等において、行政法上の権限がどのように用いられているか、民事法・刑事法がどのように持ち出されているか、一般法としての民事法・刑事法が行政の目的を達成するための手段として用いられることにはどのような限界があるかなどについて、各自のもつ専門性を活かして研究を行い、行政における法執行の現状を明らかにし、更に、その問題をどのように改善することができるか、検討を加えてみたい。
メンバー紹介
主幹Chief Researcher 主干
荒木 修
Osamu ARAKI
荒木 修
法学部教授
Professor, Faculty of Law
法学部教授
研究員Researcher 研究员
委嘱研究員Commissioned
Researcher
委嘱研究员
非常勤研究員Part-time
Researcher
非常勤研究员
小畑 郁
Kaoru OBATA
小畑 郁
名古屋大学名誉教授
Professor emeritus, Nagoya University
名古屋大学名誉教授