インターフェース政治研究班
インターフェース政治研究班
New Approaches for the Interface Between Politics and Society
研究テーマ
多様な社会領域とのインターフェースにおける政治・行政実践の分析
Analysing Political and Administrative Practices at the Interface of Diverse Social Spheres
研究期間
2025年4月1日~2027年3月31日(2期目)
研究班紹介
本研究班では、政治および行政や国家や政府に閉じられたものとしてではなく、広く社会のさまざまな領域との接触平面(インターフェース)においても展開されるものとして捉え、これを理論的・実証的に分析することを目的とする。具体的には、インターフェースにおいて展開される日常的な政治の実践に焦点を合わせ、そこから現代社会における政治・行政の機能不全や内在的な問題性を描き出す。
学史的に振り返れば、政治を社会領域とのインターフェースにおいて捉えるという発想は、すでに20世紀初頭のアメリカ政治学においてその萌芽が見られる。しかしながら、1970年代における行動論政治学の“挫折”とポスト行動論時代への移行をもって、政治学はむしろその対象領域および方法を限定する方向に進んだと言えるだろう。だが現代では、たとえばインターネットによってその外延が広がった公共的な言論空間、家族などの私的な領域、地域性や職種に縛られない中間団体と社会運動、主権国家の枠組みを超えたグローバルな企業や団体の台頭など、そもそも政治と社会のインターフェースの在り方がかつてとは大幅な変容を遂げている。こうした変容はインターフェースにおいて展開される政治・行政実践にも必然的に影響を及ぼすものであるため、新たな思想・理論と分析アプローチによって、現代政治のイメージを刷新することが求められている。実際に、近年の政治学においては、実験手法やフィールドワークなど他のディシプリンで用いられてきた方法論を積極的に採用することで、多様なインターフェース領域から政治現象を分析する研究が試みられつつある。本研究班では、こうした研究の成果も参照しつつ、既存の政治分析の対象とされてこなかった実践においてこそ、現代的なアクチュアリティをもった政治分析が可能であることを示す。
メンバー紹介
主幹Chief Researcher 主干
西山 真司
Shinji NISHIYAMA
西山 真司
政策創造学部教授
Professor, Faculty of Policy Studies
政策创造学部教授
研究員Researcher 研究员
委嘱研究員Commissioned
Researcher
委嘱研究员
西山 渓
Kei NISHIYAMA
西山 渓
開智国際大学 専任講師
Senior Lecturer,
Kaichi International University
开智国际大学 专任讲师
非常勤研究員Part-time
Researcher
非常勤研究员
野口 侑太郎
Yutaro NOGUCHI
野口 侑太郎
名古屋大学大学院 法学研究科研究生
Research Student, Nagoya University
名古屋大学大学院 法学研究科研究生