関西大学大学院インフォメーション2024
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 博士課程前期課程に2年以上在学し、基礎科目4単位(「健康調査研究法」ⅠとⅡは選択必修)、演習科目8単位を含めて、あわせて31単位以上を修得し、かつ、修士論文の審査および最終試験に合格した者をもって課程を修了したものとします。 なお、修士論文の最終試験については公聴会形式で行います。 博士課程後期課程に3年以上在学し、以下の①~③の要件を満たした場合、課程を修了したものとします。  ①演習科目「人間健康特殊演習Ⅰ~Ⅵ」を修得していること。  ②講義科目「特殊講義」のうち、1科目2単位を修得していること。  ③博士論文を提出し、最終試験に合格すること。ただし、博士論文が受理される前に、査読付き論文2本以上を学術誌に投稿し、掲載されているか、掲載が決定していることが提出要件となります。 これらの条件を満たすために最低限必要な修得単位数は14単位となります。なお、博士論文の最終試験については公聴会形式で行います。 博士課程前期課程では、所定の科目を修得すれば、中学校または高等学校教諭の専修免許状(保健体育)を取得することができます。博士課程前期課程人間健康専攻(入学定員 10名)博士課程後期課程人間健康専攻(入学定員 4名)66特 色【研究科の方向性】 人間健康研究科では、ヘルスプロモーションやスポーツプロモーションの観点から地域コミュニティの環境整備を前提課題として、身体活動や運動ならびに各種のスポーツ実践と、健康(health)や健幸(well-being)との関係について研究していきます。博士課程前期課程修了要件博士課程後期課程修了要件資格取得 ■ 研究テーマの例 ・地域コミュニティの再生に貢献するスポーツ文化のあり方に関する研究 ・健康づくりのための運動処方に関する運動生理学的研究 ・身体動作時の制限因子を生理学および機能解剖学視点から捉えた研究 ・学校体育等における集団の教育的機能に関する研究 ・健康づくりのための身体動作の運動制御機構に関する研究 ・健康づくり、地域福祉、地域包括ケアの推進に資する研究堺キャンパス人間健康研究科Webサイト https://www.kansai-u.ac.jp/Fc_hw/grad/index.html 人間健康研究科の特色は、既存の体育・スポーツ系研究機関が主な目的としてきたスポーツの競技力向上だけでなく、身体活動や運動とスポーツを通じて人間の健康や幸福の促進を重視するところにあります。さらに地域福祉の活動にも貢献することを追求します。これは2002年に制定された「健康増進法」、2011年に制定された「スポーツ基本法」の理念とも通じており、ヘルスプロモーションとスポーツプロモーションの2つの観点から健康で幸せなくらしについて考えていきます。 また、もう一つの特色はキャンパスがある堺市と密な連携を行うところにあります。2010年4月、大阪府堺市に誕生した人間健康学部は、開設以来、堺市民と健康で豊かな生活を共有するためにさまざまな支援・連携事業を展開し、積極的な地域貢献活動を行ってきました。人間健康研究科においても、こうした地域貢献型の性格を継承しつつ高度な研究教育を実施し、堺市の市民や行政からも大きな期待が寄せられています。Graduate School of Health and Well-being地域コミュニティを基盤とした“健康”と“健幸”を研究テーマとして多様なアプローチから人間の諸問題解決の手法を探究人間健康研究科

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