関西大学大学院インフォメーション2024
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 課題研究(プロジェクト)  「課題研究科目」は、学生が企業や行政機関などの政策・立案に役立つ現実的な課題や情報通信技術の諸課題に問題意識をもって参加する共同研究科目であり、博士課程前期課程教育の中心となるものである。両専攻とも各4分野の固定された研究分野があるが、各研究分野の「課題研究科目」は3~4年毎に社会状況等の変化に対応して設定される。「課題研究科目」では、学生は指導教員のもと各自明確な役割分担をもって参加し、その成果を修士論文にまとめることになる。博士課程前期課程社会情報学専攻(入学定員 15名)知識情報学専攻(入学定員 35名)博士課程後期課程総合情報学専攻(入学定員 8名)34特 色高槻キャンパス総合情報学研究科Webサイト https://www.kansai-u.ac.jp/Fc_inf/gs/博士課程前期課程 総合情報学研究科は「社会情報学専攻」と「知識情報学専攻」の2専攻で構成されている。本研究科の特徴の第一は、単なる研究者養成ではなく「高度な専門知識を有する職業人(情報スペシャリスト)」の養成を目的としていること、第二は、独創的なカリキュラムで、「課題研究(プロジェクト)科目」を中心として編成されており、情報化の進展に伴って重要性を増している社会的な課題や先端技術の課題などを採り上げ、教員の指導のもと、学生が共同研究を進めていることである。課題研究の研究分野は固定的であるが、プロジェクトは研究の発展や社会的変化に対応して変わっていく。「総合情報学研究科」は関西大学の学是である「学の実化」に基づいて、情報社会において社会の各分野で指導的な役割を担う人材を養成するために構想した画期的な大学院である。博士課程後期課程 情報学分野の学問や科学技術の急激な発展とともに、情報社会は、めまぐるしく進展している。この変革の時代、新しい社会環境、特に、新しい情報環境の創生に向けてパイオニアとして新しい分野を切り拓く人材が求められている。そこで、博士課程後期課程では、急激に発展拡大しつつある情報分野における未踏の領域に挑戦する人材「情報パイオニア」を養成する。これからの情報学におけるパイオニア的な研究は既存の枠にとらわれるべきではない。文系や理系というように分野を限らず、両分野にまたがる新しい領域を切り拓き、パイオニア的な研究成果を創生させる必要がある。そのためには博士課程後期課程では、文理総合の1専攻を設置し、①高度情報システム②応用ソフトコンピューティング③認知情報処理④意思決定システム⑤マルチモーダルコミュニケーションの5つの研究領域を中心に教育・研究を行う。これらの体系により、新しい情報環境の創生を可能とする人材を育成し、毎年2~5名の課程博士号取得者を輩出している。修了者は、企業の研究開発や大学教育において活躍していて、情報社会の発展に大きく貢献・寄与している。Graduate School of Informatics情報スペシャリストの養成を目標に、社会人の受け入れ体制も整備総合情報学研究科

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