文学研究科19❸yskudo@kansai-u.ac.jp林 英哉 准教授❶近現代ドイツ文学、詩、障害❷18世紀以降の近現代ドイツ文学が専門です。特にヘルダーリンなどの詩のほか、文学でどのように障害が描かれているかを研究しています。哲学や思想、社会、歴史的背景に結びつけた解釈や、一語一語の意味にこだわった解釈など、多様なアプローチで文学を読んでいます。❸hayashih@kansai-u.ac.jp❸c-inoue@kansai-u.ac.jp官田 光史 教授❶近現代、とくに戦時期(日中戦争・太平洋戦争期)の政治史❷戦時期の政党は、政策過程にどのようにコミットしようとしていたのか。この問いから、戦前・戦後も視野に入れて政党と地域社会・業界団体の関係を研究している。また、議員の召集や戦死という事象を通して、議会・選挙制度の根源的な意味も探究している。❸akikan@kansai-u.ac.jp髙久 智広 教授❶文化遺産学、博物館学、幕末維新史❷主に幕末維新期の海岸防備と関連遺産を研究対象としている。多様な文化遺産の分析を通じて地域の歴史を見直し、その成果を社会へ還元していくことは、文化遺産学の目指すべき課題の1つである。文化遺産の保存と活用をめぐる現代的視点からの考察も進めている。❸takaku-t@kansai-u.ac.jp原田 正俊 教授❶日本中世史・日本仏教史・東アジア文化交流史❷日本中世における国家・社会と宗教の関係についての研究。さらに、日本列島内にとどまらず、東アジアの文化交流のなかで日本の仏教・宗教・文化がどのように展開したのかについて研究を進めている。この他、妖怪と社会、女性と仏教などの研究もある。❸msharada@kansai-u.ac.jp❸horus@kansai-u.ac.jp森部 豊 教授❶唐五代史研究、東西文化交流史、東ユーラシア史❷7世紀から10世紀の東ユーラシア(北中国・モンゴリア・マンチュリア)の政治史を、ソグド人、トルコ人、契丹人などの視点からとらえ直し、「中国史」を相対的に見直すことを目的としている。❸y-moribe@kansai-u.ac.jp❸rtshshzm@kansai-u.ac.jp日本史学専修 日本古代中世史研究 西本昌弘、原田正俊 日本近世近代史研究 小倉 宗、官田光史井上 主税 教授❶韓国・朝鮮考古学、日本考古学、博物館学❷日本列島と朝鮮半島との交流関係を両国の考古資料を通じて研究している。なかでも、日本列島の弥生・古墳時代と、同時代の朝鮮半島原三国・三国時代の墳墓や副葬品の比較研究、文物交渉史の研究を行っている。また、古墳時代や飛鳥時代の渡来人に関する考古資料の分析も進めている。世界史学専修 東洋史研究 森部 豊、橋爪 烈 エジプト学研究 吹田 浩吹田 浩 教授❶古代エジプトの歴史の研究、文化財の保全・修復・活用の研究❷古代エジプトの歴史と文化を研究する。その際、古代文字(古期エジプト語、中期エジプト語、後期エジプト語、コプト語、民衆語、ヒエラティック)を使うことを前提とする。また、エジプトの文化財の修復も行い、歴史の研究と文化財の修復を一体的に扱う。橋爪 烈 准教授❶アッバース朝史研究❷749年から1258年まで500年続いたアッバース朝のイスラーム史における意義を明らかにすべく研究に取り組んでいる。支配者たるカリフの権力と正当性の根拠、カリフと地方軍事政権との関係、知識人たちによる政権への評価及び批判、治下の文化活動などの点から考察を行っている。ドイツ文学専修 ドイツ言語文化研究(1) 工藤康弘工藤 康弘 教授❶初期新高ドイツ語(14〜17世紀)の統語論的、語彙的研究❷①副文に現れた接続法の時制と主文の時制がどの程度一致しているかを分析することで、ドイツ語史における時制の一致の崩壊過程を明らかにする ②話法の助動詞möchteが可能の意味(〜できる)から願望の意味(〜したい)へ移行する歴史的過程を明らかにする ③14〜17世紀におけるドイツ語の語彙を分析し、この時代の文献を読むための辞書を編纂する。❸wittkamp@kansai-u.ac.jp❸tt-ogura@kansai-u.ac.jp黒田 一充 教授❶日本民俗学・庶民信仰史 とくに日本各地の祭りや民俗信仰の研究❷民俗学は、村や町に住む人々が何世代にもわたって伝えてきた生活文化を研究対象とする。特に祭祀や信仰を中心に、儀礼や組織を歴史的な視点から研究している。❸kurodaka@kansai-u.ac.jp❸mnisimot@kansai-u.ac.jp❸muramoto@kansai-u.ac.jp❸nhitos@fine.ocn.ne.jp嶋中 博章 准教授❶フランス近世史、フランス貴族史、文芸事象の歴史❷近世フランス、とくにルイ14世時代の貴族と彼らが書き残した回想録(メモワール)について研究してきた。現在は「書く」という行為に着目し、「文芸事象の歴史」という視点でアンシアン・レジーム期の政治、社会、文化を包括的に研究している。❸hshima@kansai-u.ac.jp❸ktmrmt@kansai-u.ac.jp小倉 宗 教授❶日本近世の政治と社会に関する研究❷日本近世において関東とならぶ拠点であった上方(かみがた。現在の関西地域)を主なフィールドに、江戸幕府の支配(政治・法・軍事)とその機構について研究している。また、上方のみならず日本全体をフィールドとして、幕府や藩の政治と法、地域の社会や文化にも考察を進めている。西本 昌弘 教授❶古代の儀式と年中行事、東アジア対外関係史、古代の都城と寺院❷古代の儀式・年中行事を『内裏式』『新撰年中行事』などの儀式書・年中行事書をもとに解明。5〜11世紀の日本史を東アジア史の中で考察。飛鳥・藤原宮から長岡・平安宮に至る王都・王宮・寺院の歴史を政治・社会の動きの中に位置付ける。村元 健一 教授❶文化遺産学、博物館学、日中都城史❷日本の都城を中国都城と比較しながら研究している。都城は考古学、歴史学、建築史などが協働して学際的な研究がなされ、その成果の一部は遺跡公園として整備され、社会に還元されている。研究成果の普及、文化遺産と社会との関わりについても考察している。中村 仁志 教授❶ロシア近世史、ロシア辺境史、カザーク(コサック)史❷15〜18世紀を中心に近世のロシアについて研究している。ロシアと周辺の諸国家や遊牧勢力とのかかわりを軸にしたロシア辺境地帯の歴史、ロシアの南部辺境に生まれロシアの歴史に大きな影響をおよぼしたカザーク(コサック)集団の歴史などを中心に研究している。森本 慶太 准教授❶中央ヨーロッパ近現代史、スイス史、観光史❷ドイツ語圏の近現代史、特に観光の歴史を研究してきた。現在は、19〜20世紀のスイスにおける観光の大衆化と、それがもたらした政治・社会・文化的な影響について、同時代の国際関係も視野に入れつつ考察を進めている。ローベルト・F. ヴィットカンプ(Robert F. Wittkamp) 教授❶記憶研究・文化的記憶、物語論(narratology, Erzähltheorie)、17世紀の詩(バロックの詩)、短編小説(Novelle、特に19世紀のNovelle、枠物語)❷ 文学における記憶(風景の描写と記憶とのかかわり、四季としての文化的記憶など)、「物語」をテーマとする物語、語り手など。研究テーマである物語論の問題提起は多種多様あり、例えば、詩歌にも物語性があるか(Lyrik und Narratologie)。❶研究テーマ ❷概要説明 ❸E-mail 考古学研究 井上主税 民俗学研究 黒田一充 文化遺産学研究 髙久智広、村元健一 西洋史研究 中村仁志、嶋中博章、森本慶太 ドイツ言語文化研究(2) R.F.ヴィットカンプ、林 英哉KANSAI UNIVERSITY GRADUATE SCHOOLS INFORMATION 2025
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