関西大学大学院インフォメーション2024
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 総合人文学専攻のもつ総合性・独創性を生かし、専門教育科目を体系的に配するとともに、専修の枠を越えて広く人文学諸分野の共通科目を学ぶことのできるカリキュラム編成をとっている。学生一人ひとりが専門分野の権威ある教員から入念な指導のもとで専門分野の研究を深化させるとともに、既成の学問分野にとらわれない総合的な学問研究を行う場となっていることが本研究科の大きな特色である。将来の展望 学生は学部からの進学者のほか、社会人、留学生が多数在籍し、指導教授のサポートのもとで切磋琢磨しつつ学問研究を進めている。学生同士の研究会活動やフィールドワーク、実習なども盛んである。学生は各専修の演習・講義、共通科目を受講するとともに、さまざまな活動を通して高度な研究能力を身につけ、修士論文もしくは博士論文を作成していくことになる。 研究者養成および高度専門職業人の育成の双方に対応しうるカリキュラムのもと、修了者は研究者として自立し大学の教員となるほか、中学・高校の教員その他の各種専門職に就くとともに、高度な専門職業人としてさまざまな企業にも進出している。文学研究科副専攻「EU-日本学」教育研究プログラム 文学研究科では、文部科学省の「大学院教育改革支援プログラム」に採択された「関西大学EU-日本学教育研究プログラム」(2006~2009年度)終了後も、引き続き文学研究科(総合人文学専攻)における教育改革をさらに発展させるために、「文学研究科(副専攻)EU-日本学教育研究プログラム」として、新しい人文学教育・研究を担う次世代を育成し、人文学教育研究における「学際化と国際化」をはかるべく取り組んでいる。 現在、世界の日本研究と国内の日本研究との間で生じている視点・方法の隔たりを埋めることを目的に、EUの協定校と協力して、次世代の若手研究者の育成を図っている。日本学に関する多様な講義科目のほか、学外でのフィールドワークや日本とヨーロッパの各大学でのワークショップを実施している。デュアル・ディグリー・プログラム(DDプログラム) 2015年度より、韓国・嶺南大学校大学院東アジア文化学科との間でデュアル・ディグリー・プログラム(DDプログラム)が開始された。関西大学から嶺南大学校に2セメスター留学し、所定の単位を修得して双方の修士論文審査に合格することによって、関西大学から修士(文学)、嶺南大学校から東アジア学修士の学位が授与される。日本語教師養成講座(大学院コース) 2016年度より、文学研究科では日本語教師養成講座(大学院コース)を開講している。文学研究科の学問領域、人材養成の目的に鑑み、広く人文学研究に携わる大学院生が、みずからの専門性を生かせる場を広げるために、日本語教育の基礎的な知識・技能・実践経験を得ることのできるプログラムである。海外での日本語教育実習も実施している。博士課程前期課程総合人文学専攻(入学定員 92名)英米文学英語学専修/英米文化専修/国語国文学専修/哲学専修/‌芸術学美術史専修/日本史学専修/世界史学専修/ドイツ文学専修/‌フランス文学専修/地理学専修/教育学専修/文化共生学専修/映像文化専修(副専攻)EU-日本学教育研究プログラム博士課程後期課程総合人文学専攻(入学定員 19名)英米文学英語学専修/国語国文学専修/哲学専修/史学専修/ドイツ文学専修/フランス文学専修/地理学専修/教育学専修/映像文化専修※(副専攻)EU-日本学教育研究プログラム※‌‌2024年度から新設16特 色千里山キャンパス 文学研究科Webサイト https://www.kansai-u.ac.jp/Fc_let/Graduate School of Letters充実した教育指導とともに、学際的な研究体制を実現文学研究科

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