関西大学大学院インフォメーション2024
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 法学研究科では、前期課程に、法政研究コース、高度専門職業人養成コース、国際協働コースの3コースを設置し、時代の変化と社会の多様な要求に応えうる研究指導体制を提供する。 法政研究コースは、法学・政治学の研究者をめざす者、より深い学識を得ようとする者を対象としており、原則として後期課程への進学を前提とするコースである。 企業法務コース・公共政策コースを統合して2022年4月より設置した高度専門職業人養成コースは、高度な専門的知識や技能を身につけてキャリアに生かすことを目的とする総合的なコースであり、従来以上に個別のニーズに対応する柔軟性・多様性に富んだカリキュラムとなっている。司法書士、税理士、弁理士、社会保険労務士などの資格取得を目標とする者、企業の法務担当を志望する者、国家・地方公務員、国際機関職員、マスコミをめざす者などさまざまな職業志向が想定される。 国際協働コースは、特別プログラムによって来日する留学生を対象とした、英語により指導を行うコースである。 以上の体制のもと、幅広い分野で活躍する教員が、大学院生一人ひとりの関心や志望に沿った丁寧な指導を行っている。なお、前期課程の修学年限については、社会人の修学を容易にすることを目的として、長期履修学生制度(3年)も設けている。 前期課程においては、在学期間中に学則所定の単位を修得し、修士論文または特定課題研究成果報告書を提出してその審査に合格すれば、課程を修了し、修士(法学)の学位が与えられる。後期課程では、学則所定の単位を修得し、博士論文を提出して審査に合格すれば、3年間でいわゆる「課程博士」と呼ばれる学位を取得することが可能である。前期課程、後期課程ともに、大学院生は、各自の目標を見据えつつ、主体的に学位取得へ向けて研究に励むことになる。 また、関西大学大学院法学研究科院生協議会は、大学院生が研究成果を発表する場として、学術雑誌「法学ジャーナル」を年1回刊行しており、積極的な投稿が期待されている。その他、学会や学内外の研究会に所属したり、法学研究所等の学内研究機関の準研究員やリサーチ・アシスタントに就任して研究実績を上げる者も多い。博士課程前期課程法学・政治学専攻(入学定員 30名)法政研究コース/高度専門職業人養成コース/国際協働コース博士課程後期課程法学・政治学専攻(入学定員 8名)12特 色大学院の2年間(5年間)のイメージ大学院生活千里山キャンパス法学研究科Webサイト https://www.kansai-u.ac.jp/Fc_law/1年次1年次より修士論文執筆のための演習科目を受講する。博士課程前期課程(標準2年)2年次1年次2年次博士論文執筆をめざしてさらに研究を続ける。博士課程後期課程(標準3年)3年次研究者の養成研究者を志望する者法政研究コース1年次は、基礎科目、講義科目、演習科目の中から目的や関心に応じて幅広く授業を履修する。2年次は、演習科目を履修しながら指導教員から修士論文・特定課題研究成果報告書執筆の指導を受ける。修士論文の提出・審査博士論文の提出・審査研究者へ多様な進路法律関係の事務所や企業へ国際機関やマスコミへ高度専門職業人の養成国や地方自治体等職員へ各国の政府機関等へ司法書士、税理士、社会保険労務士、弁理士、企業法務担当者公務員、国際機関職員、マスコミ等志望者、リカレント教育など高度専門職業人養成コース修士論文・特定課題研究成果報告書の提出・審査JICA、国費留学生対象国際協働コース指導教員のもとで、講義科目を選択・履修しつつ、演習科目において修士論文・特定課題研究成果報告書執筆の指導を受ける。Graduate School of Law新コースを設置して、さらに多様な進路・ニーズに対応学生の志望に即したきめ細かい指導と充実した研究環境法学研究科

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