教員紹介
高鳥毛 敏雄 教授
たかとりげ としお
専門分野・担当科目
公衆衛生学、健康政策学、結核対策、感染症政策
メールアドレス:t_toshio
ホームページ:https://wps.itc.kansai-u.ac.jp/public/
関大先生チャンネル:https://www.sensei-ch.rd.kansai-u.ac.jp/movies/784/
Expert’s Eyes
人々の健康は生活習慣病に代表されるように社会的なものに規定されています。そのために人々の健康の保持・増進・保護に係わる実践活動とそのための社会システムに関わる分野が重要となり存在しているのが「公衆衛生」です。人々の健康に影響を与えている健康課題は、感染症、生活習慣病、食料政策、子ども政策、近年は災害や社会保障制度なども関係しています。そのため、実践と研究の相互関係をとても大切な領域です。
注目ファイル
関西には全国的な公衆衛生課題が山積しています。しかし、公衆衛生問題を現場と一緒になり取り組み、その実態解明と問題解決をする体制が整っていません。長年、大阪府内の様々な公衆衛生問題に関わり、現在の地方自治体の委員や委員長を努めています。
これまで、評価していただいた活動について、5つ列挙します。
・阪神淡路大震災の折りに神戸市と応急仮設住宅入居者の健康状態を調査分析したことにより日本公衆衛生学会より研究奨励賞を受けています。
・全国一罹患率が高い大阪市の結核罹患率の動向とその構造を分析に日本結核病学会より研究奨励賞を受賞しています。
・食品安全と感染症対策の節目になった1996年の堺市における腸管出血性大腸菌O157の集団発生においては堺市の対策本部を1年にわたり支援し、全体像を調査分析したことからその支援チームに対し堺市長から感謝状をいただいています。
・大阪府内の結核対策や結核診査協議会委員として貢献したことにより感謝状をいただいています。
・大阪府内の多くの市町村の公衆衛生活動を支援しており、近年では2017年に東大阪市より市民の公衆衛生に貢献したということで功労表彰を受けています。
略歴
1981年(昭和56年) 3月
大阪大学医学部医学科 卒業
1981年(昭和56年) 8月
大阪府衛生部公衆衛生課 技師(医師)
1985年(昭和60年) 4月
大阪府茨木保健所 保健予防課長
1987年(昭和62年) 7月
大阪府松原保健所 保健予防課長
1988年(昭和63年) 7月
大阪大学医学部助手(公衆衛生学講座)
2002年(平成14年) 9月
大阪大学 博士(医学)
2005年(平成17年)10月
大阪大学大学院医学系研究科 助教授
2007年(平成19年)12月
大阪大学大学院医学系研究科 特任教授(健康政策学)
2010年(平成22年) 4月
関西大学社会安全学部 教授