教員紹介

永田 尚三

永田 尚三 教授

ながた しょうぞう

専門分野・担当科目
消防・防災行政、危機管理行政

メールアドレス:s_nagata

Expert’s Eyes

 様々な危機への対応において、行政は非常に重要な役割を期待されています。国や、都道府県、市町村レベルの行政組織は、自然災害をはじめとした様々な社会的危機に対し、どの様な体制を構築し備え、またどの様に対応すべきなのでしょうか。それを調査、研究を通し明らかにしていくのが、防災行政、危機管理行政研究の使命だと考えています。

注目ファイル

・長年、防災行政、消防行政、危機管理行政の研究に携わる。 ・研究のみならず、NPO等の社会活動も行っている(一般社団法人地域原子力防災支援協議会)。 ・日本公共政策学会公共政策フォーラム学生政策コンペで、2014年より4年連続入賞。2017年度は防災まちづくりが共通テーマで、熊本市賞受賞。 ・『消防の広域再編の研究―広域行政と消防行政』武蔵野大学出版会 (2009) など著書多数。 ・政策教育の視点から、ディベート教育の研究も行っている。共編著『政策ディベート入門』創開出版(2008)

略歴

1994年(平成 6年) 4月 
慶応義塾大学大学院法学研究科政治学専攻修士課程 入学
1996年(平成 8年) 3月 
慶応義塾大学大学院法学研究科政治学専攻修士課程 修了 修士(法学) 題目:自治体消防の比較分析
1996年(平成 8年) 4月 
清和大学法学部 助手(平成10年3月まで)
1998年(平成10年) 4月 
武蔵野女子大学現代社会学部現代社会学科 専任講師(「地方自治」「公共政策」担当)(平成17年3月まで)
2008年(平成20年) 4月 
武蔵野大学政治経済学部政治経済学科(校名、学部学科名変更)准教授(「地方自治」「公共政策」担当)(平成22年3月まで)
2011年(平成23年) 4月 
関西大学社会安全学部 准教授
2019年(平成31年) 4月 
関西大学社会安全学部 教授

ゼミ生に聞くBACK STAGE

中村奨平さん

答えてくれたのは、
三年次生 中村奨平さん

Q.永田ゼミではどんな研究テーマを扱っていますか?
永田ゼミではどんな研究テーマを扱っていますか?

 “消防防災行政”です。簡単に言うと、全国の消防本部・消防団がかかえる問題について考える学問を取り扱っています。まず、最初に取りかかったのは、消防団の活動や存在の意味、特別な隊(自警消防隊など)を備えている地域の数、およびそれぞれの特徴といった基本となる情報について調べました。また、そこからさらに細かく、各隊の人数や消防本部との関連した活動、それぞれの問題点についても調査しました。その結果、地方の消防団や消防本部では若者離れによる人数減少の問題や、国の財政援助の地域間格差など現代の社会問題が明らかになりました。永田ゼミでは、そうした調査をもとに浮き彫りになった問題を題材に、ディベートを中心に研究を進めています。

Q.中村くん自身はどんな研究をしているのですか?  今は、最近の時事問題について行政学的な観点から研究しています。例えば、“電力供給の地域独占化”を見直そうと政府では発送電分離が検討されていますが、これについて、ゼミ内で賛成派と反対派に分かれそれぞれの観点から問題を検討し、その対策を考えディベートを行っています。この問題については、すでに発送電分離を行っている他の国の情報などを参考に、インターネットから色々な情報を収集できます。ここで大切になってくるのが情報収集能力です。様々な情報が錯綜するなかで、情報を正しく取捨選択できなくては、ディベートも成り立ちません。しっかりとした根拠を準備した上で、発言しなければ、周りの人にも理解してもらえませんからね。そうやってディベートを繰り返していけば、自然と自分の考えを他人に伝える表現力が身に付いてきます。

Q.永田先生はどんな先生ですか?
Q.永田先生はどんな先生ですか?

 学生思いで、私たちの気持ちを最優先に考えてくれる優しい先生です。どんなことにも嫌な顔せず、最後まで面倒をみてくれるので、困ったことがあればついつい頼ってしまいます。進路で悩んでいた時も、私の性格や人柄から的確な指示をくださり、自分のことのように真剣に考えてくれました。
 先生は、第1回目のゼミの冒頭で「自分の全ての力と愛を注いで指導するので全力で付いてきてください」とおっしゃいました。その言葉に嘘偽りはなく、勉強面だけでなく、普段からご飯に連れていってくれたり、手料理を振舞ってくれたりと、プライベートにわたって、先生の力と愛を感じています。このようにお世話になりっぱなしですがいつか恩返しができるようにこれからも頑張って永田先生についていこうと思います。

Q.ゼミの雰囲気、また、ちょっとしたゼミでのエピソードを教えてください。  黙々と各自の課題に取り組み、勉強している人が多いので、比較的引き締まった雰囲気です。なかでも、公務員を目指している先輩方が勉強している時は、より一段と空気が引き締まっています。もちろん、いつもそんな雰囲気ということではなく、にぎやかに談笑することもありますけどね・・・それはもううるさいくらいに(笑)夏休みには、ゼミ旅行で兵庫県の姫路の沖にある坊勢島に行きました。海で泳いだり、浜辺で野球をしたり、花火をしたりと小さいころを思い出すような感覚になり、楽しい思い出となりました。そんな風にみんな仲良しです(^O^)

Q.「他のゼミとはここが違う!!」というゼミ自慢を教えてください! Q.「他のゼミとはここが違う!!」というゼミ自慢を教えてください!  永田ゼミでは、ゼミの活動開始と同時にディベートが始まります。ディベートで扱うテーマは、社会問題や政府の政策についてが大半です。例えば、“TPP参加の是非や医薬品のネット解禁の是非”また、“死刑制度の是非”など様々なテーマを扱います。まず、賛成側・反対側それぞれが意見を述べ、質問や反駁を行い、全てをまとめた最終意見を述べるといった流れで行います。ディベートは、事前準備で勝敗が決まります。その準備作業は本当に大変ですが、その過程を通して、自分の力が伸びるというのはもちろんのこと、他のメンバーとの仲間意識が高まるという効果もあります。また、これらの力は、就職活動時の面接などにも必ず生きてくると思います。

こんな人はぜひ永田ゼミへ!!
こんな人はぜひ永田ゼミへ!!

(1) 就職活動が不安な方
 研究活動は必須ですが、それ以外の勉強(例えば公務員試験)のための時間も確保しやすいです。そういった意味で公務員志望の方はもちろん、一般企業を目指している方も先生が手厚くサポートしてくれるので大変心強いです。
(2) 喋りが苦手だが少しでも克服したいという気持ちがある人
 ディベートを行うため、人前で話すことが苦手な方も必然的に喋らないといけません。そのため、喋りが得意な人とも同じ土俵で戦わなければいけないので、絶対に人前で喋ることが上手になります。また、実は難しい“自分の考えをしっかりと他者に伝える”という表現力も身につきます。
(3) 一生ものの友達・仲間が欲しい人
 ディベートを行うためにすべき勉強はたくさんありますが、同時にみんなで過ごす時間も増えます。そのおかげか、永田ゼミは非常に仲が良いです。失敗して落ち込んでいる人がいたらみんなで笑わせ合って元気づけたり、励ましたり、本当にお互いを理解し合うことが出来るので、一生ものの友達・仲間を作ることができるのではないでしょうか。

※この記事は平成25年度時点の内容です。