講義紹介

地方自治法

山崎 栄一 教授

【地方自治法】山崎 栄一 教授

Q.地方自治法の講義について教えてください。

 この講義では、都道府県や市町村といった、地方自治体における住民の自治のあり方を規定する「地方自治法」について学びます。例えば、住民の意見を地域 の政治に反映させる手段として、第一に選挙があげられますが、地方自治法では、自治体の長(都道府県知事・市町村長)や議員をリコールさせたり、自治体の活動をチェックするために住民監査や住民訴訟をしたりする制度が規定されています。このように、地方自治法においては、地域におけるさまざまな課題を住民 が身近に考え、自らの意見を直接に反映できるような仕組みが設けられております。そして、今ある地域のルールに従うのみならず、民主主義社会の一員とし て、よりよい地域社会を構築していくためのルールのあり方を自分で考えていく力を培います。

受講生の声 ■授業はいつも、前回の講義の復習から始まるので、要点を確認できて理解しやすい。 ■ときどき抜き打ちテストがありますが、自分の理解度の確認ができるので助かっています。 ■授業を受けて、社会の一員として知っておかなければいけないことがたくさんあることを改めて感じました。 ■レジュメ(講義概要の資料)がとても見やすい。 ■法律と暮らしの関係を生活に身近な事例で紹介してくれるのでわかりやすいです。 ■授業の内容に先生自身のことやご家族の話題も交えて話してくれるのが楽しい。

Q.「法律」と「安全」は、どんなふうに関係しているのですか?

 「子どもは、深夜にゲームセンターなどには入場できない」「大きな駅周辺は自転車を指定された場所以外には駐輪してはいけない」こういったルールは、どのような法的根拠に基づいているのでしょうか?実は、都道府県や市町村の議会によって制定された「条例」によってこれらのことが禁止されているのです。「条例」とは先ほど述べた「地域のルール」に他なりません。地方自治法は、議会や条例のあり方について規定をしている法律なのです。地方自治法は、私たちが地域における身近な安全に関する問題について、自ら考え、自ら解決していくことへの可能性やヒントを与えてくれているということができます。社会への無関心により、私たちの安全が脅かされないよう、一人ひとりが社会の動きや問題に関心を持ち、「地域のルール=条例」が本当に機能しているのかを自分で考えていける力を培います。

地方自治法

受験生へのメッセージ  私の講義には、警察・消防などの公務員をめざす学生が多くいます。法律は、公務員をめざす人には必須の知識でありますが、一般企業での活躍をめざす人にも一般教養として備えておいてほしい知識です。みなさんには、さまざまな社会問題に興味を持ち、積極的に地域に貢献していける力を磨いてほしいと思っています。

ゼミ生からの一言  山崎先生は「親しみやすく、話しやすい」先生です!ゼミ活動では、先生の専門分野はもちろんのこと、専門外の分野についても触れながら熱心に指導してくれます。また、雑談の引き出しが豊富で、ゼミ生は“山崎節”にいつも楽しませてもらっています。おもしろい話も多いので、とても楽しくゼミ活動を行えています! ※この記事は2015年3月時点のものです。