教員紹介

大野 哲之 助教
おおの あきゆき
専門分野・担当科目
水文気象学
メールアドレス:ono.a.6d
Expert’s Eyes
河川流域において洪水や土砂災害を引き起こす「線状降水帯」を始め、局地的な大雨がなぜ発生するのか、その防災に資する研究に取り組んでいます。近年では2014年8月広島豪雨や2017年九州北部豪雨、2018年7月豪雨、2020年7月豪雨、そして2024年能登半島豪雨など、全国各地で線状降水帯が発生しています。最近私が特に興味を持っているのは、こうした線状降水帯等の大雨は物理法則に基づいた仮定の下で最大どのくらいの雨量を流域にもたらし得るのか? すなわち「最悪の豪雨シナリオ」とは何なのだろうか?という問題です。 このような問題に答えるために、気象レーダーや衛星等の観測データ、気象シミュレーションを用いた研究に取り組んでいます。また過去に災害を引き起こした大雨を探求し、未来の防災へ繋げるための活動にも取り組んでいます。
注目ファイル
・「マルチフラクタルに着目した線状対流系豪雨の組織化過程解析及び発生検知手法への応用」京都大学博士学位論文,2024.
https://doi.org/10.14989/doctor.k25238
・「線状対流系豪雨の組織化に先行する大気場のマルチフラクタル的変動」土木学会論文集, Vol. 80, No.11, 2024.
https://doi.org/10.2208/jscejj.24-00168
・「未災豪雨シナリオの推定に向けた集中豪雨発生時の再解析アンサンブルスプレッド特性の解析」
https://doi.org/10.11520/jshwr.37.0_153
略歴
2014年(平成26年) 3月
埼玉県立川越高等学校 卒業
2015年(平成27年) 4月
東京理科大学理工学部物理学科 入学
2019年(平成31年) 3月
同課程 卒業
2019年(平成31年) 4月
京都大学大学院工学研究科社会基盤工学専攻 修士課程 入学
2021年(令和3年) 3月
同課程 修了
2021年(令和3年) 4月
京都大学大学院工学研究科社会基盤工学専攻 博士後期課程 入学
2024年(令和6年) 3月
同課程 修了
2024年(令和6年) 4月
京都大学防災研究所 特定研究員 着任
2025年(令和7年) 4月
関西大学社会安全学部 助教 着任