東日本大震災緊急シンポジウム:高橋智幸 教授の講演概要を掲載しました

3/30(水)に関西大学高槻ミューズキャンパスで開催する「東日本大震災に関するシンポジウム」におけるパネリストからの講演概要(各テーマごと)を掲載します。
講演概要は開催当日までに1日1テーマを予定に更新していきます。

⑥ 「 津波のメカニズムと特性 」 高橋智幸 教授

 3月11日の午後2時46分頃に発生した地震は当初マグニチュード7.9と発表されたが、時間が経つに連れ8.4,8.8と修正され、最終的には9.0と我が国の観測史上最大の地震であることが分かった。気象庁は地震発生後約3分で、迅速に津波警報・注意報を発表して警戒に務めたが、残念ながら多くの死者を出す大惨事となった。
 今回の津波災害を理解するために、まず地震によりどのようなメカニズムで津波が引き起こされるのか、また現在の津波警報システムがどのような方法で津波を検知しているかを紹介する。そして、実際に宮城県や岩手県の被災地において撮影した写真等を用いて、今回の津波災害の特徴を考える。特に、都市部を襲う津波の挙動を明らかにし、今後の津波防災において重要となる対策を考える。
【その他の講演概要】
① 「 原子力発電所の被災とその影響 」小澤守 教授
② 「 巨大複合災害としての東北・関東大震災 」 河田惠昭 教授
③ 「 マクロ経済への影響と経済復興 」 永松伸吾 准教授
④ 「 ライフラインの被害とその影響 」 安部誠治 教授
⑤ 「 地震のメカニズムと特性 」 林能成 准教授