災害ボランティアに参加してみたい方へ
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執筆者:木俣青波(奥村ゼミ3回生)
こんにちは!
奥村ゼミ3回生(もうすぐ4回生)の木俣です.能登半島地震から既に3ヶ月が経過しました.その間,私は何度か被災地でボランティア活動に参加する機会を得ました.
奥村先生から,その経験をブログ記事にまとめてみることを提案されました.読者の皆様が災害ボランティアに関心をもたれた際に参考にしていただければという思いで,私は筆を執ることにしました.ただし,これは私個人の経験に基づくものであり,災害ボランティア全般を網羅したものではありませんので,ご注意の上お読みいただければ幸いです.
今回は,社会福祉協議会が立ち上げた災害ボランティアセンターから一般ボランティアとして参加した場合について,以下の5点について紹介します.
・被災者のニーズとボランティアのマッチング
・事前登録から申し込みまで
・服装と持ち物
・ある1日のスケジュール
・参考になるウェブサイト被災者のニーズとボランティアのマッチング
多くの災害ボランティアは,被災地域の社会福祉協議会(以下,社協と略します)が設置する災害ボランティアセンターを通じて活動しています.この災害ボランティアセンターは,被災者の支援ニーズとボランティアをマッチングさせる役割を果たし,災害ボランティア活動が実現されています.
事前登録から申し込みまで
私はまず石川県の特設サイトからボランティア事前登録をしました.登録すると,ボランティア募集の連絡が届くようになりますので,内容をチェックして参加してみたいと思うものがあったら申し込みをします.申し込めば必ず参加できるという訳ではありません.「参加確定通知」のメールを受け取るまで結果を待ちましょう.
服装と持ち物
私がボランティア活動で着ていた服装と持ち物を表1,表2にご紹介します.その他,日焼け止め,虫除けスプレー,ビニール袋,カイロ,筆記用具,メモ帳などもあれば便利だと思います.他にもあれば便利なものがあるかもしれません.状況に応じて用意してもらえればと思います.
ある1日のスケジュール
石川県珠洲市に行ったときの1日のスケジュールをご紹介します.大阪〜金沢間の移動は夜行バスが便利です.
1件目のお宅では,被災後の雨漏りにより濡れた家財や畳の搬出・運搬などを行いました.廃棄する災害ごみは,指定されたゴミ集積場に運び込みました.2件目のお宅では,同じように家財の運び出しや,地震により建付けが悪くなってしまったふすまの撤去などを行いました.
15名から20名ほどいた参加者のほとんどは40〜60代で,20代は私を含めて2人しかいませんでした.若者のボランティア参加の少なさを実感しました。しかし,高齢の被災者の方は若い学生と話すことで元気を取り戻してくれているように見えました.私たち"学生"でなければできないこともあるのではないかと思います.
新年度が始まるとボランティアが今まで以上に少なくなるのではないかと心配です.実際に,3月末〜4月上旬のボランティア応募者数は減少しています.今こそ,学生の力が必要だと思います.
がんばろう北陸! がんばろう能登!
参考になるウェブサイト
・全社協「被災地支援・災害ボランティア情報」
社協の全国組織である通称"全社協"が運営する,災害ボランティアに関する情報を提供するサイトです.大規模な災害で複数の市町村に被害が及ぶ場合には,災害ボランティアセンターを開設した各地の社協の情報などを一覧で見ることができるため,非常に便利です.ただし,最新の情報を得るには各市町村の社協のウェブサイトやFacebookページをチェックすることをオススメします.・全社協「ボランティア活動保険加入」
同じ全社協が運営するウェブサイトのうち,ボランティア保険に関する情報を提供するサイトです.通常,ボランティア保険には社会福祉協議会に行って加入する必要があります.ですが災害発生時には,特例としてこのサイトからオンライン加入することができます.・石川県県民ボランティアセンター「令和6年(2024年)能登半島地震・石川県災害ボランティア情報」
令和6年能登半島地震で甚大な被害をうけたほとんどの市町村へのボランティアは,こちらのウェブサイトで事前登録から参加申し込みまでの受け付けを行なっています.