仮想現実,はじめました。

執筆者:野元颯馬(河野ゼミ)

こんにちは,河野ゼミの野元です。いつの間にか,元号は「令和」に変わっていましたが,皆様いかがお過ごしでしょうか?

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平成31年4月,食堂横のテラスから撮った桜。

河野ゼミの4回生は,先行研究の調査や,最新情報へのキャッチアップ,研究で用いる(かもしれない)知識・理論の勉強,アプリケーションや機材を使うための準備などを進めているところです。
私は研究の一環として,心理学実験に使う予定のVR(仮想現実)空間の作成に取り組んでいます。VRを利用するにあたっては,空間を構成する3Dデータや音響データ,視覚効果などの準備だけでなく,OculusやViveといったVR体験用デヴァイスを利用するために,物理層に近い部分の環境構築も必要です。ちょうど環境構築(物理)のセッティングがひと段落着いたので,これまでの経緯をしたためておきたいと思います――。

サブタイトル:# 現実は非情なり。

PCとVRデヴァイスのセッティング?繋げて電源入れるだけでしょ?と思うかも知れませんが,PC側からVRデヴァイスを認識できなかったり,VRデヴァイスとPCを繋ぐコネクタのうちの1つが不良品だったり,PCが突然クラッシュして再起動ループ→OSを入れ直しすることになったり...様々なアクシデントがありました。環境構築ぐらい,多くて2日もあれば,すぐにできるだろうと思っていましたが,甘かったようです...

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システムドライヴが美味しく焼けました。

ちなみに,VRデヴァイスが認識できなかった理由は,コネクタ不良があったことに加え,GPUやVRデヴァイスのドライバの更新ができていなかったことなども原因だったようです。PCのクラッシュについては原因不明ですが,システムドライヴごと壊れた(toasted)っぽいので,SSDの交換をすることに。ついでにメモリも増強してもらうことになりました。

尚,このPCは後日,自分の手でSSD交換・メモリ増設,OSの再インストールまで行い,とりあえず使えるようにはなったのですが,バッテリーが上手く認識されず,充電ができなくなっていました。Why, Dell?

サブタイトル:# ワークスペースは整理しておこう。

ベースステーションと呼ばれるセンサー類の設置も,VR周りの環境構築における醍醐味の一つ。ある程度広い部屋が専用に確保されている場合であれば,三脚をポンと置くだけも済みますが,ゼミ室内にセッティングする際は,歩行時に加え,掃除のときにも邪魔にならないよう配慮が必要です。今回は「突っ張り棒」やマグネット式のクリップなどを使い,機器・配線を部屋の上方に固定することにしました。ついでにデスクトップ周りの配線も整理しました。

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見た目もスッキリしてて良い感じ。

定位置をしっかり決めておくと,VRデヴァイスを使う度に位置を同期し直す必要がなくなり,スムーズに開発に取り掛かることができます。自宅でVR開発をする際も,設置スペースが確保できるなら,ぜひやっておきたいところ。

余談ですが,先日までUnity Asset Storeでセールをやっていたので,VR空間の作成に使えそうな素材や拡張機能をリストアップして,ゼミの予算で買ってもらいました。こういうところにちゃんと予算が付いていると安心感がありますね。

サブタイトル:# ゼミを考えている方へ

河野ゼミでは,技術系も含め,様々な分野の研究を扱っています。ちょっと意外かもしれないですが,音楽や食べ物に関する研究もあったりします。

個人的には技術系と社会安全分野をミックスした研究も,もっと活発になってほしいですし,ノウハウ蓄積・研究の協力者・後継者も絶賛募集中です。なので,深層学習やXR(VR, AR, MR...),ICT,セキュリティ知識などを用いつつ,自分の身の回りの課題・疑問を解決したい!という方,是非,河野ゼミへ来てください!待ってます!

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VR面白いよ!