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12.02.24

リーダーシップ測定の報告

 BLSP受講生のリーダーシップがプログラムを通じてどのような変化が見受けられるのかを継続的に調査しています。2011年度は、リーダーシップ測定ツールとして世界的に利用されている多次元リーダーシップ尺度、MLQ(Multifactor Leadership Questionnaire)を用いて受講生のリーダーシップを測定しました。
 
 測定時期は、BLSPの実質上のスタートである説明会時に第1回のアンケートを実施し、9月の海外ワークショップの後に第2回のアンケートを実施しました。MLQを構成する各要素の平均値を比較した結果は以下の通りです。

 

 

 系列1は3月の調査結果で、系列2が9月の調査結果です。「カリスマ」と「例外による管理(消極的)」が伸びて、「理想化された影響」が減少しているという興味深い結果になりました。この結果から伺えることは、BLSPでのプロジェクト活動を通じて、チームメンバーとの人間関係を良好に保とうちう意識が強まったと解釈できます。
 
 「カリスマ」の項目では、他のメンバーの気持ちを高め、自らがやる気を示すことでチーム内の意識を高める行動を取るという特徴があります。「例外による管理(消極的)」では、他のメンバーの役割に過度に介入することなく、適度な距離感をもつという特徴があります。一方、「理想化された影響」の項目については、ビジョンや目的を打ち出すことを指します。プロジェクトを遂行するという目的を持って実際に動いているので、この行動を取る必要が減じたことが原因かと思われます。

 他のメンバーに対して、「根本的な目的や道徳的なシリアスな話」をすることよりも、相手の存在を尊重してメンバー間のつながりを意識した行動を取る一方で、一度役割分担したことについては、メンバーを信じて、必要最小限の介入にとどめるという、大人の対応で物事を進めていこうという傾向がこの比較から伺えます。

 次回も調査報告の続編をお伝えします。




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