聴覚障がい学生の支援

ご覧になりたい項目を選んでください。

聴覚障がいとは

 音をきく、または感じる経路になんらかの障がいがあり、話し言葉や周囲の音がきこえなくなったり、ききづらくなる状態を「聴覚障がい」といいます。 聴覚障がいのある学生は、話し言葉のきき取りに困難を示すことが多いため、大学生活においては授業中に先生の話がわからないなどの問題が生じます。
【参照】教職員のための障害学生修学支援ガイド(平成26年度改訂版) 日本学生支援機構

障がいのある学生からの質問

授業中の先生の説明や周りの学生の発言をきき取ることができません。
関西大学の支援メニューを教えてください。
支援内容については、学生相談・支援センター、所属学部、関係部署のスタッフ等を交えた面談のうえで決定されます。聴覚障がいのある学生に対して、関西大学では主に以下のような支援を行っています。

支援メニュー

ノートテイク

 話の内容やその場で起こっていること(学生の発言や教室内の状況まで)を文字にして伝える筆記通訳のことです。話している内容の30~50%を伝えることができるといわれています。手書きで要約しながら書くので情報量は限られますが、特別な機材の必要がなく、数式や図表、グラフ等が使用される授業に適しています。

パソコンテイク

 話の内容やその場で起こっていること(学生の発言や教室内の状況まで)をパソコンに打ち込んで伝えます。2台のパソコン(2人の支援者)で連携して音声情報を文字にします。
 話している内容の60~80%を伝えることができるといわれています。ほぼリアルタイムで音声情報が文字化され、情報量が多いのが特徴です。

字幕付け

 DVD教材に字幕を挿入します。

文字起こし

 DVD教材の音声情報を文字データにします。

支援メニューを利用している学生の声

知りたい、やりたいと思ったことはとことん実行に移すようになりました。

環境都市工学部 エネルギー環境工学科 4年次
※学年は2017年度のものです。

 修学支援を受ける以前は、進むスピードの速い授業についていけるのか不安でいっぱいでした。また、授業で分からない時は友達に聞くなりしていましたが、幾度となると迷惑になるのではないかと心に余裕がない状態で受けていた日々でした。しかし支援をお願いしてからは、先生が話している一語一語がきちんと理解できるようになり、「分からない」ことが「分かった」ときの感動はどんな言葉にも言い換えることはできません。そして、さらに様々な知識を身につけたいという意欲さえも湧いて、日常の中で学問とは関係なくても自分が知りたい、やりたいと思ったことはとことん実行に移すようになりました。
 テイカーさん、コーディネーターの方々には常に私が満足のいく授業を受けられるように改善点はないかと気にかけていただき、最新の情報保障ツールである「UDトーク」の導入も積極的に行ってくださいました。結果、より充実した授業を受けることはもちろんのこと、関西大学で学びたかったことのほとんどを自分の手にすることができ、大変満足です。
 この春からは憧れていた航空会社で働くことになります。これまでに沢山の方に支えられ、学んだことを大切にして、飛行機という乗り物を通して多くの人が幸せになれるような社会を創造していくのが私の夢です。

周囲の人に知っておいてほしいこと

聴覚障がいは外見上わかりにくい障がいであり、他の人からは気づかれにくい面があります。まったくきこえない人や、近くの音声ならきこえる人など、障がいの程度はさまざまです。

コミュニケーションの方法

 聴覚障がいのある学生とのコミュニケーションには、口話(こうわ)、筆談、手話等の他、身振りなどさまざまな方法を用いることができます。一般的に「聴覚障がい=手話」と思われがちですが、高校まで特別支援学校以外の学校で教育を受けた学生の多くは手話を用いずに口話や筆談を主なコミュニケーション方法としていることも少なくありません。
 大切なことは、積極的にコミュニケーションをとろうとすること、内容が伝わったことを確認することです。
 手話については、学生相談・支援センター主催の手話講座を開催していますので、関心のある人は学生相談・支援センターにお問合せください。

ディスカッションやグループでの話し合いのとき

 複数の受講生が同時に発言すると、聴覚障がいのある学生は議論の内容を把握することが困難になりますので、発言の際は手を挙げてから発言するなど、発言者は誰かが視覚的にわかるように配慮する必要があります。また、発言する際は、できるだけ聴覚障がいのある学生に顔を向けて話すようにしてください。

聴覚障がいのある学生とのコミュニケーションで心がけてもらいたいこと

  • 音声だけで話すことはできるだけ避けて、視覚情報を併用してください。
  • 極端に早口になり過ぎないようにしてください。
  • 同時に複数の人が話さないようにしてください。
  • できるだけ顔を向けて話してください。
手話講座

 手話は手指や顔の表情などを用いて伝達する手段で、五十音に対応する指文字と手話単語によって構成されています。手話は2011年8月に改正された障害者基本法において、「言語の一つ」と位置づけられており、障害者の権利に関する条約においても『「言語」とは、音声言語および手話その他の形態の非音声言語をいう』と定義づけられており、今後、手話による意思疎通や情報取得の機会拡大が求められています。手話を利用することで、耳の不自由な方とのコミュニケーションに生かすことができます。
 関西大学では、千里山キャンパスで春学期に初級講座(5月中旬から週1回開講で全8回)、秋学期に中級講座(10月上旬から週1回開講で全8回)を無料で実施しています。
 募集案内等の詳細については、春学期の初級講座は4月上旬、秋学期の中級講座は7月上旬にインフォメーションシステムでご案内します。
 学内で学べる、この機会に学んでみませんか!

手話講座の案内チラシ

手話講座の案内チラシ
※画像は2017年度のものです。