【アメフト】関西学生リーグ最終戦で近大に37−20快勝！5勝2敗で神戸大と並び3位もPO進出ならず
関西学生アメリカンフットボールリーグの最終戦が9日、吹田市のEXPO FLASH FIELDで行われ、関西大学KAISERS（4勝2敗）は近畿大学KINDAI BIGBLUE（1勝4敗1分）を37−20で破り、通算成績5勝2敗の3位でリーグ戦を終えました。
「この試合のチームのまとめ方が非常に難しくて、この試合をただ勝ちにいくのか、それか関学、立命、神大（のどのチームと対戦することになるか）わからないけど、プレーオフ見据えて勝ちにいくのか」とWR小田康平主将（経済学部4年）。「非常に（チームが）まとまりづらいじゃないけど、そういう中での試合だったけど、チームが一丸となって戦えたのでよかった」。
KAISERSはKINDAI BIGBLUEに勝って翌日（10日）に行われる試合結果を待つしかありませんでした。今シーズンからリーグ戦のフォーマットが変わり、関西学生リーグ3位チームまでに甲子園ボウル（12月15日＠甲子園）出場へのチャンスが広がりました。この時点でKAISERSは2位か3位でプレーオフ進出の可能性が残されていました。
自力でのプレーオフ進出はなかった中で、KAISERSはKINDAI BIGBLUEを撃破することに集中しました。「この1年間ずっと言ってきたが、いつも通り（試合を）やろう。余計なことをしなくてもいい。いつも練習でやってきていることをただこの場所で全員で出し切ろう」と小田主将は“普段通り”をチーム内で徹底して近畿大学戦に挑みました。
10−0で迎えた後半、第3クオーターにKAISERSの“ホットライン”がチームに勢いをつけました。第3クオーター5分56秒にQB日野上健一（総合情報学部4年）から小田主将への5ヤードのタッチダウンパス（PAT=K谷川堅斗、人間健康学部4年）で追加点を挙げると、9分40秒に近畿大学からこの試合初のタッチダウンを奪われた直後の10分10秒に再び日野上が小田主将へ短いパスを通すと、近畿大学ゴールを目指してそのまま78ヤードを走りきってタッチダウン（PAT=K谷川）を決めて24−7と突き放しました。
クオーターバックがパスの出しどころへ迷ったら小田主将かWR桑田理介（経済学部3年）にパスを出す―。 “普段通り”のプレーで2つのタッチダウンでKAISERS勝利を決定付けた小田主将は「ロングゲインでのタッチダウンは初めてだった。この最終戦でチームが勢いに乗っていこうとしていた中で（タッチダウンが）取れたことは僕としてもチームとしてもうれしかった」とビッグプレーを振り返っていました。
勝たなければプレーオフ進出の可能性が消滅するという大きなプレッシャーのかかる試合で、しかも勝利できてもプレーオフ進出の保障がないという難しい試合をものにした関西大学。不確定要素だらけの中で誰もがプレーオフ進出を信じていました。中村敏英ヘッドコーチも試合後のハドルで「俺たちはもう一度（プレーオフの）トーナメントに行って、甲子園に行き、甲子園ボウルで日本一になる」と自らにも言い聞かせるように選手たちに思いを熱く語りかけていました。
「僕らは今日がマックスではない」と指揮官の思いを汲み取った小田主将。「まだまだ強くなると今日の試合で感じた。それをこれから先（試合が）続いた時に、みんなに、ファンも含めたフットボール界に関大はもっとやれるということを見せてやりたい」。
翌日10日に行われたリーグ最終戦で、神戸大学RAVENSが京都大学GANGSTERSを破って5勝2敗でKAISERSに並ぶと、5勝1敗の立命館大学PANTHERSが6勝の関西学院大学FIGHTERSを撃破したため、KAISERSがRAVENSと5勝2敗の3位で並びました。
KAISERSは第2戦（9月7日）の直接対決でRAVENSに負けていたために、KAISERSが同率3位で順列4位となり、プレーオフ進出を逸しました。
10日の2試合を会場の万博記念球技場のスタンドで見守っていた関西大学KAISERSでしたが、思いは叶いませんでした。
＜KAISERSハドルや小田主将、湯浅副主将インタビューを下記にて公開中！＞
近畿大学戦前のハドル
試合後のハドルで選手たちに思いを語る中村HC
試合後に挨拶をする（左から）小田主将、OL/TE小野副主将、DB湯浅副主将、RB吉田副主将
【動画】近畿大学戦でのKAISERSハドルの様子や小田主将、湯浅副主将インタビュー
http://www.kansai-u.ac.jp/sports/media/IMG_POWD9421.MOV
