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【高等部2年】東京フィールドワークを実施しました(1日目)

東京フィールドワーク1日目の研修プログラムは、東京学芸大学附属国際中等教育学校との交流でした。

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すでに過去2年にわたり交流を続けさせていただいており、3年目となった今年、また一段と深いディスカッションがおこなわれました。

今年のテーマは、
 「人間の安全保障と平和 -- 我々には何ができるのか? 何かできるのか?」
としました。

冷戦終結以後、超大国(superpower)の地位が相対的に低下する中で文明の衝突論などが叫ばれ、「不確実性の時代」はなおも一層、深まりました。
現在はさらに、世界各地で起きる紛争や難民が問題となっており、日本も他人事ではなくなりつつあります。

こうしたことを背景に、プログラム前半では、国際移住機関(IMO)職員の仲佐かおい様にお越しいただき、講演をいただきました。
演題は「南スーダンの今 -避難民支援と国際移住機関の仕事-」とし、紛争が続く南スーダンの現状や、難民への支援の内容をおうかがいしました。
支援をしようとしても文化の違いで衝突したり、支援と自立の間でジレンマがあったりと、実際に現地に行かないとわからないような話が聞けました。
まさに現在進行形で起こっているできごとというだけあって、教員でも驚くような話もあり、講演の後は多数の質問が飛び出しました。

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講演を聞いた後は6グループに分かれ、東京学芸大学附属国際中等教育学校の生徒さんとのディスカッションをおこないました。
投げかけられた問いは、「難民に対して我々には何ができるのか? 何かできるのか?」というもの。
難民の現状や理想はわかっても、それをもとにアクションを起こすことができるのかどうか、ということに焦点が絞られました。
大人であっても答えに窮するような問いに、生徒たちは一生懸命考え、討論をし、プレゼンテーションをして、それぞれひとつの答えにたどり着いたようです。

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もちろん、これで終わりではなく、今後も考え続けなければならないような問いではありますが、ディスカッションが終わると、生徒たちの表情からは、達成感も見られました。

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生徒たちは、学校交流を通じて大きな刺激を得たようです。
これからの学習や卒業論文の執筆につながる知見を手に入れ、充実した学校交流になりました。


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