平成26年度 文部科学省 指定
スーパーグローバルハイスクール
スケジュール 平成26年度 文部科学省 指定
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スケジュール

【高等部2年】東京フィールドワークを実施しました

【東京フィールドワーク1日目】

7月30日の朝、新大阪と京都駅にそれぞれ集合し、出発をしました。
この日まで、地震災害や大雨災害などで休校になりながらも、
約1ヶ月間かけてプレゼンテーション準備、企業訪問準備を行いました。
新幹線の中で25名の生徒たちは、企業訪問に向けた業務内容の予習や、
企業担当者とのメールのやり取りの確認などを行っており、
それぞれで期待と不安な気持ちを抱えているようでした。

昼過ぎに東京に到着し、東京学芸大学附属国際中等教育学校を訪問しました。
東京学芸大学附属の生徒さんたちに交流プログラムを企画、ファシリテーション
していただきました。 
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最初のプログラムは、お互いが行なっている課題研究のポスターセッションでした。
プレゼンテーション後、それぞれにコメントシートを記入し、
フィードバックを行いました。

<東京学芸大学附属国際中等教育学校 課題研究テーマ>
 ・#EAT.GLOCALLY 若者における異文化理解への新しいアプローチの提唱
 ・LGBTsに対する日本メディアのあるべき姿
 ・No Space For Waste; Reducing Food Waste In Our Local Community
 ・地場産業を利用した地域活性化および若者のコミュニティ参加

<本校 課題研究テーマ>
 ・幸福度の要因に関する考察
 ・日本とインドの「貧困」から生まれる教育問題とその解決策
 ・13階中庭スペースを憩いの場にするために
 ・「栄養管理」とダイエットとスポーツ栄養学の関係性
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続いて、東京学芸大学附属高校3年生の起業家山内奏人さんに
講話をしていただきました。
山内さんは12歳の頃、国際プログラミングコンテストにおいて
最年少で最優秀賞を受賞し、その後スタートアップ3社のベンチャーを経験。
16歳でONE PAYを起業し、CEOとして事業を運営しています。
学校の勉強と会社の両立をこなし、自身の考えをしっかりと持ちながらも、
意欲的に社会貢献へ取り組む姿勢に、本校の生徒たちは大いに刺激を
受けていたようでした。
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最後に、「社会貢献と利益追求」に関するグループディスカッションを行いました。
CSR(Corporate Social Responsibility)とCSV(Creating Shared Value)の
違いについて学んだあと、全生徒が6つのグループに分かれて、どの社会問題に焦点を
当てるかを検討し、社会問題解決のためのビジネスプランを構築しました。
中間発表を経て、最終的にはポスターを用いてプレゼンテーションでアイデアを共有しました。
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生徒たちは夜のふりかえりミーティングで、価値観の違う人たちと話し合うことで、
本当に実現しそうなアイデアが仕上がってとてもワクワクした。
今までは、社会問題はとても遠いことのように感じていたが、自分たちでも
アイデア次第でできることはたくさんあると実感した。と話していました。

【東京フィールドワーク2日目】

グローバルに事業展開する株式会社公文教育研究会を訪問しました。
人事部採用チームリーダーの五十嵐健大さんによる
「企業理念とこれから求められる社会人像」というテーマでの講演では、
公文のMissionは「個々の人間に与えられている可能性を発見し、
その能力を最大限に伸ばすことにより健全にして有能な人材の育成をはかり、
地球社会に貢献する。」ことであると説明がなされました。
公文が大切にしている言葉の一つに、「魚を釣って与えるのではない、
釣り方を教えることこそが大切だ」というのがあり、それは手取り足取り
教えるのではなく、自ら学ぶ力を教える。それこそが、これから生きていく力になる。
と考えているとおっしゃっていました。

子供を共に伸ばすパートナーとして、フランチャイズ契約を海外でも
50カ国以上で行っており、国内学習者数160万人、海外学習者数は435万人に
及んでいるとのこと。世界中に教室を持つことによって、自ら考えて課題を
解決する力、未知の物事に日間に挑戦する力、自分を信じてやり抜く力を育て、
「教育を通じて、世界平和に貢献する」ことを目標としておられました。

生徒たちは、用意してきた質問以外もどんどん手をあげて質問をしており、
自身の課題研究につなげたり、未来のために必要な情報を得たりと、
積極的な様子が見られました。

代表生徒によるお礼の挨拶では、「人事部の五十嵐さんがおっしゃっていた、
採用試験の際に、その人の「コミュニケーション力」がどれほどのものかを
よく見るようにしているという点が自分の考えと違っていて驚いた。
コミュニケーション力とは、多くの人と話をすることではなく、
どれだけ深く理解できているかどうか。日常的に自分自身のこと、
自分の周りの人との関係をどれだけ深く考え、行動しているかどうかが重要で、
何か問題を解決しようとする時に生きるのが、そのコミュニケーション力であると
おっしゃっていたので、自分自身の生活をふりかえって、今後そのような力をつけていきたい」
と述べていました。
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午後からは、生徒たちは課題研究のための調査活動を行いました。
以下の企業にご協力いただき、有意義な調査活動となりました。
1班:Google Japan
2班:総務省地域力創造グループ 地域自立応援課
3班:東京都医学総合研究所 研究推進課
4班:日本レコード協会 企画・広報部
5班:法務省刑事局 総務課
6班:日本特用林産振興会 専務理事
7班:順天堂大学看護学科
8班:心身障害児総合医療療育センター 看護指導部
9班:ギネスワールドレコーズジャパン 人事部 / 株式会社パソナグループ 人事部
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夜のミーティングでは、企業担当者の方々に熱心に色々とお教えいただいたと、
どの生徒も熱く語っていたのが印象的でした。

【東京フィールドワーク3日目】

最終日も、生徒たちは課題研究のための調査活動を行いました。
以下の企業にご協力いただき、昨日に引き続いて有意義な調査活動となりました。

1班:デジタルアーツ株式会社 管理部CSR推進課
2班:公益財団法人自然エネルギー財団
3班:テックファーム株式会社 人事部
4班:株式会社繊研新聞社 総務
5班:法務省霞が関模擬取り調べ検察官
6班:農林水産省消費・安全局 消費者行政・食育課
7班:明星大学教育学部教育学科
8班:東京メンタルヘルス株式会社
9班:新宿区役所 総合政策部・区政情報課
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この3日間、SGH校との交流、グローバル企業訪問、課題研究調査活動を通じて、
生徒たちは、「自分たちがどれだけ知らなかったことが多いかを知った。」
「自分たちができることは実はたくさんある。今の自分の幸せをかみしめた。」など、
個々の課題研究を越えた"自分自身の人生"についてそれぞれで理解を
深めていたように感じました。

事前のやりとりも含めてご協力いただきました学校関係者、企業担当者の皆様に、
この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。
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