KANSAI UNIVERSITY

KANDAI RIKEJO Engineering Science

わたしの進む道。

「理工系のどの分野で、私は何がしたいのか?」
振動工学に出会い、その答えが見つかった。
将来は技術者として社会を支えていきたい。

Volume08

Interview with AKARI TADA

近年、理工系分野の学部・学科で学ぶ女子はますます、注目を集めています。
そんな理工系女子=“リケジョ”な彼女たちは、いま何を見つめ、どんな未来を思い描いているのか。
関西大学の理工系学部・文理融合学部で学ぶ“リケジョ”が、内に秘めたストーリーを語ります。

vol.08
  • AKARI TADA
  • 多田 朱里
  • 理工学研究科 システム理工学専攻
    博士課程前期課程2年次生
PERSON

妥協せずに見つけた私の研究テーマ。
大学で得た知見をこれからも活かします。

関西大学システム理工学部機械工学科を卒業後、大学院に進学し、自動車のサスペンションに関する研究をしている多田さん。日々進路について考えていた高校生の頃に振動工学分野を知り、「これが自分の進む道だ」と直感したといいます。そんな彼女は、「将来はメーカーの技術者として振動工学の知識を活かしたい」と迷いのない笑顔で夢を語ってくれました。

ADMISSION

自動車製造の奥深さに触れたことが「振動」を研究する私の原点です。

The future starts today, not tomorrow.

中学の頃から数学が好きで、大学への進学は理系を中心に探していましたが、いまひとつピンと来ず「自分が本当にやりたいことは何だろう」と悩みました。そんな中、視野を広げようと関西大学のオープンキャンパスに参加。そこで機械工学科の研究内容を聞き、「機械は工場でものをつくる」という漠然としたイメージが一新されました。自動車をつくる際、エンジンルームでは音の振動を最小限に抑えるのに対し、車の室内ではナビの音声や音楽を響かせるように設計します。より快適な製品をつくるため(ひとつの製品内に)相反するものを共存させて設計しているのです。この奥深さに感銘を受け、機械工学科への進学を決心しました。

3年次秋学期からは機械工学・制御工学研究室に所属。大学院に進学してからは振動工学の中でも「自動車のサスペンション」の研究に打ち込んでいます。現行のサスペンションは砂利道などの走行時の振動を低減させますが、段差を乗り越えるときなどの衝撃による振動はあまり低減できません。そこで、電磁力を用いて低減できないかを模索しています。この技術が実現すれば、現行のサスペンションを大きく進歩させ、より快適で安全な車両づくりが可能になるでしょう。

CAMPUS LIFE

構築した理論の実証実験を繰り返す日々。論理的に考え解決する力が身についています。

Failure teaches success.

今年は大学院生となり2年目。1年次は理論を構築してパソコン上でシミュレーションを行っていました。2年次では研究を完成させるための実証実験に移ります。シミュレーションや実験を行うと、予測値と計測値がずれるなど、うまくいかない場面が頻繁に出てきます。そこで条件を変えて検証を繰り返し、原因を突き止めて解決していくのです。この過程の中で、物事をやり抜く力や論理的思考力がついてきました。先輩や先生に助けていただくこともありますが、自分のできることは確実に広がっています。また、関西大学には100以上の研究室があるので、専門外の分野に関しては他の研究室の力を借りて解決することもあります。

研究の忙しさが落ち着いたときには、出身中学の吹奏楽部OB・OG主催の楽団でクラリネットを演奏しています。定期演奏会では地元のホールを借りて、70人ほどの規模で演奏を披露。このような形で地域の方々と関わりあえることは嬉しく、これからも長く続けていきたいです。

Prospects for the Future

めざすのは、暮らしを裏から支えるエンジニア。
社会に役立つ製品を自分の手で作りたい。

現在研究している車のサスペンションのような、生活を裏から支える製品づくりに携わることに憧れています。自分が手掛けた製品や部品自体は決して有名ではないけれど、皆が知らないところで実は活躍しているというような製品をつくっていきたいです。いま興味を持っているのは建設機械のメーカー。振動工学の知識と経験を活かして、振動による部品の劣化を改善し、より快適さを追求していけるようなエンジニアになりたいです。

私は幸い、高校生の頃に「自分のやりたいこと」を見つけることができ、現在その研究に励むことができる充実した日々を送っています。進路に悩む高校生のみなさんにも、ぜひ自分のやりたいことを見つけていただきたいです。そのためには、大学の学部・学科名だけで選ぶのではなく、具体的にどのような学問ができるのか、さらに詳しく調べることをおすすめします。大学での勉強は将来の仕事に直結する場合が多いので、研究室のwebサイトで研究内容を確認するなど、納得がいくまで情報を集めてみてください。妥協せず、自分を見つめて頑張れば「これだ!」と思えるものにきっと出会えますよ。

※Rikejo/リケジョは、株式会社講談社の登録商標です。

※学年・所属は撮影当時のものです。

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