KANSAI UNIVERSITY
田實佳郎教授
システム理工学部 田實佳郎 教授
田實佳郎教授のチームによる、さまざまな可能性を秘めた圧電性ポリマーフィルムの研究。たとえば、曲げたりねじったりすることで
操作できる、村田製作所開発の「リーフグリップリモコン」にも生かされました。
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20数年にわたる圧電性ポリマー研究

かつては、セラミックスなどの影に隠れてマイナーな存在だった圧電性ポリマー。原因は、力を加えたときに発生する電圧の低さでした。しかし、田實教授は人体内の圧電体の仕組みに興味を持ったのをきっかけに、長年研究をつづけてきました。そして開発されたのが、圧力を受けると電圧を発生させる薄いシート“圧電性ポリマーフィルム”です。軽くて透明性があり、丸めたり伸ばしたりできる柔軟性もあるため、モバイルの急増に合わせて重宝されるようになりました。

田實教授 圧電性ポリマーフィルム
圧電性ポリマーフィルム

自ら電圧を起こすため、電池も不要な“圧電性ポリマーフィルム”。この素材が持つ機能に注目したのが村田製作所。関西大学と三井化学の三者でタッグを組み共同研究をすすめることで、曲げたりねじったりすることで操作できる「リーフグリップリモコン」(村田製作所開発)を誕生させました。

この研究室から、世界を変える

反響は大きく、朝日新聞や読売新聞などで紹介されるだけでなく、BBCやCBSなど海外のテレビ番組でも取り上げられ評価されています。また、ハンカチのように“折り畳めるスマホ”や“壁に貼れるスピーカー”などへの応用も研究中で、近い将来、世界の常識を大きく変える製品が生まれるかもしれません。

大学だから、できること

田實教授は村田製作所と三井化学の研究員と3年間にわたり毎月ミーティングを行ってきました。学生は、大学ならではの学問的な基礎研究分野で力を発揮。この共同研究の中で大きな役割を果たしました。大学の研究室が、総合化学メーカーと電子部品メーカーという業態のちがう企業をつなぐ“ハブ”となることで、新製品が生まれました。

これからも時代に必要とされる研究を

帝人との共同研究では、分子構造の特徴を活かした圧電フィルム多層積層素子を開発。これは、マイクロマシン、高齢者の歩行補助装置、心臓ペースメーカーを充電するシステム、床発電装置などへの応用が期待され、日本経済新聞などに大きく取り上げられました。これら新しい素子である圧電性ポリマーや圧電フィルム多層積層素子は、有害な鉛を含まないので環境対策上の課題を克服できるメリットもあります。おもしろいと思うものを、追求して研究しつづける田實教授。 今日も関西大学から、信じられないような未来が生み出されています。

田實教授
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