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関西大学の研究力 関西大学の研究力

石川正司教授
化学生命工学部 石川正司 教授
携帯電話やノートパソコンの小型化、電気自動車の高性能化、さらには家庭での次世代発電システムまで。石川正司教授の研究する“蓄電デバイス”は、いま最も世の中の注目を集めている分野です。
学生たちの未来へ向けた最先端の研究への取り組み

エネルギー問題に、新たな答えを

これまでは、火力発電所や原子力発電所など、大規模な施設で大量に電気がつくられてきました。 いま、風力や太陽光などの自然エネルギーが注目されていますが、自然現象に頼るため、発電量は不安定です。電気エネルギーの有効利用と、次世代発電システムの普及には、電気を効率的に蓄え、使用時に必要なだけ取り出せる技術が不可欠。そこで注目されているのが、“キャパシタ”という蓄電器です。石川教授はこのキャパシタの小型化・高性能化に挑んできました。また、蓄電システムには、電池とキャパシタのふたつのデバイスがありますが、石川教授はどちらの研究も行っています。双方の研究成果を組み合わせることで、新たな可能性が広がると考えられるからです。

キャパシタ

世界初の研究成果

化学者がキャパシタを研究することが珍しかった20年以上も前から、その可能性に注目してきた石川教授。材料界面の積極的制御による蓄電デバイス高性能化の研究で、平成24年度文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)を受賞。世界で初めて、純粋なイオン液体を用いたリチウムイオン電池を完全作動させることに成功しました。 さらにダイキン工業との共同研究では、化学的に安定しているフッ素化合物を含む特殊な溶媒を用いて、従来のリチウム電池よりさらに高性能な電解液の開発にも成功しています。

自動車の未来だって、見えてくる

キャパシタ研究は、家庭でつくる風力や太陽光のエネルギーを蓄積する蓄電装置に活かされるだけでなく、電気自動車の飛躍的な普及にも直結しています。近年、環境保護や省エネルギーの観点から、自動車は次世代ハイブリット車や電気自動車に移行しつつあります。 その開発のキーとなるのが、蓄電デバイス。海外では “走りながら充電できる電気自動車”が試作されているように、これからは、事前にフル充電しておかなくても、どこでも素早く充放電できる自動車が期待されます。

学生も、一人の研究者

石川教授は、共同研究している企業との打ち合わせに、学生も参加させています。 プロの研究者と意見を交わし合うことで、研究者としてのマインドが育つと考えているからです。 また、関西大学千里山キャンパスには、日本の大学では最大規模のドライルーム(超低湿クリーンルーム)があります。キャパシタやリチウム電池は、空気中に水分のある環境では扱えないため、特別な施設が必要なのです。充実した研究環境があるから、アイデアを次々と実践できる。 ここには、世界最先端の研究を、あたり前に学べる環境が揃っています。

若者に、チャンスが多い時代

ダイキン工業の他にも、10社以上もの企業と共同研究を行う石川教授。 キャパシタを代表とする蓄電技術は、産業界からの関心が高く、世界中から進化を期待されています。現代はインターネットの進化で、知を簡単に集めることができ、アイデアに加工しやすい時代。 情報を見極めるチカラがあれば、若者でもどんどん実力を伸ばすことができるチャンスの多い時代だと、石川教授は考えています。

石川教授
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