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教育後援会からのお知らせ(2009年)

平成20年度学部卒業式の報告ならびに卒業生の子女をもつ会員からの声

09/03/26

 さわやかな早春の千里山キャンパスで、3月19日午前11時から平成20年度学部卒業式が盛大に挙行されました。
 当日は、お天気も快晴で、例年の3月にはない、たいへん暖かな陽気に恵まれました。昨年の卒業式が天候に恵まれなかっただけに、今年は卒業生の色とりどりの装いも、一層華やいで見えました。
 今年の卒業生は、法・文・経済・商・社会・総合情報・工の7学部、合計で5,759名。開式後、学歌が厳かに斉唱され、続いて河田学長から各学部卒業生総代へ学位記が授与されました。
 学位記の授与の後、学長からの式辞、上原理事長からの祝辞、卒業生総代の村上友美さんからの答辞と続き、グリークラブ、混声合唱団、交響楽団による「逍遥歌」と「蛍の光」に送られ、式は滞りなく終了しました。
 なお、学長からの式辞は、関西大学ホームページの「関西大学学長室」にある「学長メッセージ」に詳しく掲載されていますので、コチラから是非ご覧ください。

 ここに、卒業式当日、卒業生ご父母から感想がよせられましたので、ご紹介いたします。

<再び出席したい感動的な関大の式典>
 3月19日、関西大学の卒業式に妻とともに出席しましたが、平日の午前中にもかかわらず、熱心な父母らが多いことに、まず驚かされました。私が20数年前に関大を卒業した時には、これほど多くの父母は出席していなかったと思います。
 そして、式典会場の前で新聞社の腕章を腕に巻いた記者の姿を見かけ、この日の卒業式は記事になるような話があるのだろうかと思っていたところ、河田悌一学長が式辞でこんなエピソードを披露されました。
《卒業生の中には、難病を患い、医師から「余命5年」と宣告されながらも、病と闘いながら、この日を迎えることができた服部道子さんという女性がいます。服部さんは通信制の高校に入学し、卒業後に関大文学部のAO入試を受験されました。面接試験では「生きるために学びたい」と答えられたそうです》
そして、河田学長は、言葉をこう付け足されました。「服部さんは4月から関大の大学院に進学されますが、卒業生の皆さんも、人生に行き詰まった時には、服部さんの努力を思い出してください」
 4年前の入学式では、当時の森本靖一郎理事長が、会場中に響き渡る朗々とした声で「強い関西大学」「我が子の母校は我が母校」と訴える姿に感銘を受け、この日は服部さんの話を聞いて胸が熱くなりました。
 昼食後、大学に行く途中で美容院に立ち寄り、はかま姿に着替えて式典に臨んだはずの長女と落ち合い、正門前で妻とともに記念写真を撮影しようと思い、何度も携帯電話に電話をかけたり、メールを送りました。しかし、返ってくるのは「今、ゼミの先生の話を聞いているから」「時間的に無理やから、先に帰っといて」――と、つれない返事ばかり。仕方がないので、一足早く帰宅し、間もなく帰宅した長女と玄関前で記念撮影しましたが、長女は「友達と梅田で待ち合わせているから」とバタバタと家を飛び出してしまいました。
 「こんなもんか」と何となく寂しい思いをしながら、ふと目にしたこの日の夕刊に、こんな見出しの記事が掲載されていました。
 「学ぶことが生きること きょう関大卒業、大学院へ 難病の57歳女性」。記事には若い同級生らとともに、卒業式で学歌を歌う服部さんの写真も添えられていました。
 再び父親として、関大の感動的な入学式と卒業式に出席できたらいいなあと思いました。(社会学部卒業生の父)

 以上、学長の式辞やご父母の感想にもありますように、服部さんのことはマスコミ各紙でも紹介されています。
 卒業生の皆さんには、長い人生で行き詰った時や挫折を感じた時、是非とも服部さんのことを思い出していただき、頑張ってほしいと思います。

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