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最新情報

研究部門別発表会(第52回)を開催しました。

 平成28年8月2日(火)、関西大学千里山キャンパスに於いて、N (新物質・機能素子・生産技術)研究部門による研究部門別発表会(第52回)を開催いたしました。
 当日は、本学化学生命工学部 内山弘章 准教授、千葉大学大学院 工学研究科 桑折道済 准教授による講演が行われ、多数の方々にご参加いただきました。

【講演①】
   「自己組織化を利用した新規なセラミックコーティング技術の開発」
         関西大学 化学生命工学部 准教授  内山 弘章
[概要]
 溶液プロセスによって無機材料を作製する際には、濃度・温度勾配によって生じる溶液の対流、有機成分と無機成分の相互作用による吸着・凝集、無機結晶の核生成・成長といった様々な自己組織化が発現します。本講演では、ゾル‐ゲル法によって作製されるセラミック膜において、基材上に塗布した液膜から溶媒が蒸発する際に生じる対流現象を利用した新規なセラミックコーティング技術について紹介しました。

【講演②】
   「ポリドーパミンを基盤とする材料表面改質と構造色色材の開発」
       千葉大学大学院 工学研究科 准教授  桑折 道済
[概要]
 貝類の接着機構から発想された高分子「ポリドーパミン」は様々な基材に接着するため注目を集めており、講演者らは、近年、π共役系の伸長で黒く呈色するポリドーパミンの重合を規制することで無色透明薄膜化することに成功しました。本講演では、透明ポリドーパミン薄膜を基盤とするユニバーサル表面改質法について紹介しました。また、ポリドーパミンそのものをコロイド粒子化することで、視認性の高い構造色色材開発へと展開した研究についても解説しました。


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