今西  庄次郎

(1901〜1982)

教授 証券市場論

明治34年(1901)5月4日大阪市に生れる。大正5年、大阪市立工業学校に入学、 更に大阪高等工業学校応用化学科に進み、大正13年、卒業したあと、京都帝国大学経済学部に入学、昭和3年、同大学を卒業。直ちに大学院に進み、神戸正雄教授の下で取引論を専攻。
 昭和4年、台北帝国大学講師となり、工業政策と商業政策を担当した。昭和5年、助教授に昇進、昭和18年、教授に就任。昭和20年、敗戦により国立台湾大学に留用、残務整理のあと家族と共に帰国し、昭和21年、同大学を退官。同年7月、正井学長、神戸元学長の推薦で関西大学教授に迎えられ、経済政策と証券市場論を担当した。
 昭和23年、新制大学に移行により法・文・経済・商の4学部が発足し、初代商学部長に推挙され、昭和27年、再び学部長に選ばれた。商学部の充実に尽力した。そのかたわら、 日本商業学会の役員として学界の発展にも寄与した。
昭和47年、定年退職、 名誉教授となる。退職後も学部・大学院で教鞭を執った。昭和57年(1982)3月7日没した。80歳