田中  晋輔

(1893〜1982)

教授 X線工学

明治26年(1893)8月28日兵庫県に生れる。
洲本中学から東京高等師範学校を経て京都帝国大学に入学、大正9年、同大学物理学科卒業。直ちに、大学院に進む。
 大正10年、京都帝国大学理学部副手に採用され、同年8月には講師にに昇任。大正13年に助教授となり、 昭和4年、大阪工業大学(大阪大学の前身)教授に就任。X線の材料結晶組織の研究に尽力、同分野での今日の研究の基礎を確立した。昭和21年から24年まで阪大工学部長、昭和26年から30年まで文部省大学設置審議会委員を務めた。 昭和32年、定年退官。同年4月、名誉教授の称号を受け、松下電産顧問となる。
 昭和33年、関西大学工学部教授に迎えられ、初代工学部長に推挙された。のち6年間、工学部長をつとめ、その間、昭和37年、大学院工学研究科長、昭和39年、工業技術研究所長などを歴任。 昭和41年、 本学を退職。
 その後も客員教授として後進の指導にあたった。昭和57年(1982)8月28日没した。89歳