坂本  憲三

(1892〜1956)

講師 弁護士

明治25年(1892)2月11日和歌山県に生れる。
大正6年、東京帝国大学法科大学英法学科を卒業。 卒業後、久原商店に勤め大いに敏腕をふるったが、第一次世界大戦後の不況の煽りをうけて久原商店は倒産。 大正11年、大阪で弁護士を開業。
 関西大学との関係は、本学の先輩で弁護士内藤正剛に勧誘され、大正13年から非常勤講師を勤めた時に始まる。 昭和4年頃から司法試験受験者の指導を目的とする大阪法律研究会の指導にあたっていた。また、本学学生の希望を容れて、毎週日曜日に天六学舎で学生のための研究会をも指導した。その成果は、特に昭和6年・10年に発揮され、当研究会の合格率が驚異的好成績を納めた。
 その後、入会希望者も激増し、先輩達の手助けもあって一躍発展した。のち関西大学法律研究所と改称。昭和18年、病に倒れ、約12年間療養生活を送ったが、 薬石の効なく昭和31年(1956)4月20日没した。64歳