斎藤 十一郎

(1867〜1920)

第9代学長 司法官

慶応3年(1867)8月10日、山形県に生れる。
明治24年、東京帝国大学独法科を卒業と同時に司法省へ入り、明治26年、検事に任ぜられる。その後、判事となり、東京・横浜地方裁判所、東京控訴院などを歴任する。明治32年、法律調査のため、ドイツ、オーストリアに赴き、翌年、帰国する。
 その後、東京控訴院部長から明治35年、司法省参事官兼大審院検事に任ぜられる。明治41年に発布・施行された公証人制度を創案し、また、明治44年に発布・施行された修正商法の委員も務める。この間、明治42年に民事訴訟法、商法の研究および商法改正草案の作成に対し、法学博士会の推薦により法学博士の学位を受ける。
 大正2年、大阪控訴院部長となり、同年5月、関西大学学長に就任、大正6年12月までその任にあった。大正9年(1920)6月11日、大阪控訴院長在職中に病気で没した。52歳