神戸 正雄

(1877〜1959)

第14代学長

明治10年(1877)4月19日愛知県に生れる。
第一高等学校を経て、東京帝国大学に入学、明治33年、同校法科大学政治科を卒業。直ちに大学院に進み、財政学を専攻。
のち、新設後間もない京都帝国大学法科大学の助教授となり、明治37年、ドイツ、イギリスに留学。
明治40年、帰国、教授に就任。翌年法学博士、ときに31歳の若さであった。その後、清国や欧州に学術調査で出張。
大正6年、京都大学法科大学長(法学部長)となる。大正8年には,法学部から経済学部が独立すると、同部の教授に転じた。
大正10年、経済学部長に就任。昭和3年「租税研究」で帝国学士院恩賜賞を受けた。昭和5年には学士院会員に推挙された。
昭和12年、京都大学を定年退官すると、すぐに関西大学に招聘された。仁保学長の後任として学長に就任。
同年6月に京都大学名誉教授となる。昭和19年に本学学長を辞し、昭和22年、京都市長選挙に立候補して、見事当選。
地方自治の育成に尽くした。昭和28年に文化功労者になった。昭和31年本学顧問となる。
昭和34年(1959)10月16日没した。82歳。