安井  栄三

(1894〜1965)

校友 広島高検検事長 弁護士

明治27年(1894)3月23日大阪市南区に生れる。
家業倒産のため奉公に出るが、 法曹を志し大正4年、関西大学専門部法科に入学。
 大正8年、判検事登用試験に合格し、大正10年に任官して大阪地裁検事となる。「横堀の借金王事件」「松島事件」等に手腕を発揮した。昭和9年、和歌山地裁、昭和10年、大阪地裁を経て、昭和13 年、 京都地裁次席検事に抜擢された。
  昭和15年から7年間、大阪少年審判所所長を勤めた。昭和21年、山口地裁検事正、昭和22年、大阪控訴院次席検事、昭和23年、名古屋地検事正、昭和27年、神戸地検検事正を経て、昭和30年、仙台高検検事長となった。翌年、広島高検検事長に転任し、昭和32年、退官した。
 同年、神戸弁護士会に入会し、昭和38年、会長に就任。その間、 昭和35年には日本弁護士連合会国際委員として外遊するなど、退官後も各方面で活躍した。昭和40年(1965)4月3日に没した。71歳