松本  静史

(1887〜1952)

校友 理事長 弁護士 裁判官

明治20年(1887)12月28日和歌山県に生れる。
はやくに学問を志し、上阪して関西大学専門部に入り、明治39年、専門部法律科を卒業。のち東上して中央大学研究科で法律・経済を専攻、明治43年、特許弁理士試験に合格。翌年弁護士試験に合格。大正2年に帰阪し、大阪弁護士会に所属、大阪・堂島北町に事務所を開く。昭和2年、大阪弁護士会常議員会議長を務め、昭和17年には大阪弁護士会長に選ばれた。のち、大阪地方裁判所調停委員、司法法制審議会委員などを歴任した。
 大阪弁護士会長退任後、昭和18年から本学で理工学部設置調査委員、役員改選の相談役、寄付行為改正委員などを務め、 昭和22年5月に理事長に選任された。しかし半年を経ずして、広島高等裁判所長官に任ぜられたため、 大阪を去ることとなり、同年9月理事長を辞任。昭和26年、大阪高等裁判所長官に転じ、大阪での活躍を期待されたのも束の間、病に倒れ、昭和27年(1952)7月18日没した。64歳