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 携帯電話が普及する以前、外出先からの通信手段として利用されたのは公衆電話であった。日本国内で百円硬貨が利用できる黄色の公衆電話機が設置され始めたのは昭和47年(1972)であるが、百円硬貨では釣り銭の返却が行われない構造になっていたため、釣り銭の現金払い出しに代わる手段として、磁気媒体を利用するカード式公衆電話が開発・製造された。
 この電話機の普及に伴い、テレホンカードの利用が高まった。オリジナルの絵柄をプリントしたフリーデザインのテレホンカードを作成することが可能であったため、一時期は記念品や商品の特典(ノベルティ)、新規オープンの店舗が名刺代わりに配布するなど、贈答用としても活用された。こうした時代の風潮を反映して、関西大学でも20種類以上のテレホンカードが作られた。
 その後、1990年代半ばから携帯電話が普及したことにより公衆電話の利用率は減少。テレホンカードの必要性も大きく変化した。(常行貞臣氏寄贈)