収蔵資料

HOME 収蔵資料 05 昭和時代前期(1926〜) 詳細

収蔵資料

 昭和11年(1936)の関西大学創立50周年を記念する小型印が押された官製はがき。小型印は、地域の記念行事などの際に、期間限定で特別に使用される消印である。
 「大阪中央」は大阪中央郵便局(大阪市北区梅田1丁目)、「大阪・千里山」は千里山郵便局(吹田市千里山西1丁目)で、この2局だけが押印した。小型印のデザインは、千里山学舎の大学本館、図書館、予科校舎、天六学舎などの建物と「関西大学創立五十周年記念」の旗が組み合わされている。
 消印の日付が昭和11年5月2日(大阪中央)と3日(大阪・千里山)になっているのは、当初、記念式典は満50年ではなく、50年目の昭和10年(1935)11月に行う予定であったが、室戸台風(昭和9年9月21日)に次ぐ予科校舎の消失(同年12月12日)という災害に見舞われ、延期せざるを得なくなった。しかし、その復興が軌道に乗り、昭和11年3月には白亜の予科校舎が完成したため、その披露を兼ね、5月2日に50周年記念式を挙行することに変更されたからであった。