収蔵資料

HOME 収蔵資料 01 創立期(1886前後) 詳細

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 創立者の一人で、関西法律学校初代校長を務めた小倉久が着用したシルクの蝶ネクタイである。
 小倉は、明治5年(1872)7月に開設された司法省法学校の第1期正則生を優秀な成績で卒業し、明治9年(1876)7月には宮城浩蔵や岸本辰雄(いずれも明治大学創立者)とともに国費によるフランス留学生に選ばれた。
 憧れのフランス・パリでは有名な法学・政治学の大家であるアコラスに師事したが、その一方で、同じころパリに滞在し、アコラスに師事していた西園寺公望とともに、ダンディな服装に身をつつみ、パリの社交界で優雅な時間を過ごしたこともあったという。この蝶ネクタイは、おしゃれで社交上手だった小倉の面影を偲ばせてくれる。
(小倉稲子氏寄贈)