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高槻家族講座報告(於:JT生命誌研究館)(14.12.6)

更新日:2015年1月 7日

平成26年12月6日(土)に、高槻家族講座(通算9回目)「いきものを通して『いのちのひろがり』を考えよう」を、JT生命誌研究館(高槻市紫町)において開催しました。
 講演には75名が、こども体験コーナーには小学生14名とその保護者が参加されました。

講演「いのちのひろがり」 JT生命誌研究館 館長 中村 桂子 氏

 まず、人間も含めたさまざまな生きものたちが「生きている」様子を見つめ、そこから「どう生きるか」を探す新しい知である「生命誌」の紹介がなされました。地球上の生きものたちは38億年前の海に存在した細胞を祖先とし、時間をかけて進化・多様化してきた仲間であり、すべての生きものがDNA(ゲノム)として、それぞれの体内に38億年の歴史を持っているのだそうです。つまり、DNA(ゲノム)は壮大な生命の歴史アーカイブです。そこにある歴史物語を読み解くことから、生命・人間・自然を知り、それらを大切にする社会づくりにつなげる知の創成に日々取り組んでおられるとのことでした。

 また、生命誌の考え方を誰にでも理解できるように、しかも美しく表現しようと思い描いた「生命誌絵巻」についてのお話がありました。生命の起源である一種の祖先細胞を扇の要に描き、地球上の135万種ほどの生物が棲息しているとされる生物多様性について扇の天に描いています。すべての生物は、その細胞内のゲノムに38億年の歴史を抱え込んでおり、それを読み解くことで誕生し、育ち、暮らしています。進化は展開するという意味であり、展開とは絵巻をひらく時にも用いる言葉です。進化の進という文字に惑わされて、よりよくなるように考えがちですが、生きものの歴史は多様化であり、まさに展開です。絵巻は、時間を感じる日本文化特有の物語りの表現であり、時間に注目する生命誌の表現にピッタリなのだそうです。自宅の庭にいる小さな生きもの観察を含めたさまざまな研究成果を絵巻の中に書き込みながら、生きものの歴史物語を読んでいくとのお話で締めくくられました。

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こども体験コーナー「つくって知る いきもののものがたり」「生命誌いきものめぐり」

 小学生を対象としたこども体験コーナーでは、JT生命誌研究館のスタッフのみなさんと一緒に「つくって知る いきもののものがたり」として高学年、低学年に分かれてペーパークラフト制作体験をしました。高学年は動物の歴史・構造を学んだ後、走らせることのできる恐竜や背中を押すと口を開けるワニなどの動物作り、低学年は左右から見ると種は違うけれど見た目はそっくりなペンギン、ハリネズミなどの動物を作りました。高学年のこどもたちは細かい部分も根気よく注意深く組み立て、低学年のこどもたちは早く作りあげると次の動物をもっともっと作りたいと、好奇心、集中力、意欲がとても旺盛でした。

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 その後、「生命誌いきものめぐり」として、JT生命誌研究館で研究されているナナフシ、肺魚、カエル、イモリ、食草園、イチジク、チョウなどを見学し、触れるなどして、研究館の日常を体験しました。それぞれの特徴や習性を学び、意外と愛らしい仕草を見て、生きものについての興味がより深まったようでした。

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 親子で協力してペーパークラフトを作成したり、ナナフシやイモリなどにこわごわ触れたりして、普段できない体験をとても楽しんでいました。

 最後に、小学生の参加者には、機構長から「いきもの博士」の称号を記した修了証が授与されました。

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