ごあいさつ

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機構長

人間は、近代の産業革命以降、急速に科学技術を発展させ、いまでは快適さや便利さに満ちた豊かな生活を享受しているように見えます。しかし、その一方で、エネルギーや環境などグローバルな問題も深刻化しつつあり、また人間社会はいっそう複雑化・多様化して心身の健康や福祉の面では課題が山積しています。少子高齢化の現代にあっては、あらためて人間生活や地球社会のありようを見つめなおし、もっと生命を中心においた見方や考え方をもつことが求められています。

科学技術はますます高度化・専門化を進めていますが、将来の人間の健康と幸福を確たるものにするには、また多様な生命と共存・共生する地球社会の安定な持続を図るためには、個々の分野の科学技術が人の一生におけるありようや命の尊さに重きをおいてしっかり結びつき、互いに協力し合うことが必要でしょう。わたしたちが提唱する「医工薬連環科学」は、医学・工学・薬学の3つの領域の学問が、従来の連携をさらに進めてそれぞれの専門の枠を超えた連環の概念に立ち、未来の人間社会・地球生命社会への貢献を志す生命科学の新しい学際・融合分野です。

関西大学・大阪医科大学・大阪薬科大学の3つの大学は、2009年秋に、共同して『三大学医工薬連環科学教育研究機構』を設置し、「医工薬連環科学」の教育とその具体的な実践活動を開始しました。この組織では、「医工薬連環科学」を基盤とした新しい教育課程を構築し、人間についての深い理解と生命への慈愛を涵養して、医・工・薬間の境界領域に生じるさまざまな課題の解決を図る有為の人材を育成するとともに、その教育成果を医療や福祉の現場はもちろん地域や一般社会に広く還元することを使命としています。

この取組みは、文部科学省の平成21年度「大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラム」に採択され、その支援のもとに、より具体的にその活動を展開しています。
皆様の温かいご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

機構長 土戸哲明 関西大学 化学生命工学部 生命・生物工学科教授

副機構長

私ども大阪医科大学は、開学以来80数余年この北摂の地で地域医療のために邁進してきました。このたび文部科学省の戦略的連携支援プログラムにより、関西大学、大阪薬科大学と教育での連携を深めるとともに、各大学の特徴を活かしたさまざまな地域への取組を開始することとなりました。「分子から社会までの人間理解」をキーワードに、地域にお住まいの皆様とともに学び、触れ合う基盤作りを目指したいと思います。このような大学発信のさまざまなプログラムを通じて、一層の地域への社会貢献を果たしてゆきたいと考えています。
どうかよろしくお願い申し上げます。

副機構長 出口寛文 大阪医科大学 医学部教育機構教授

副機構長

大阪薬科大学は、明治37年(1904年)大阪道修薬学校として発足し、私立薬科大学の中にあっては、100年以上の長い歴史と伝統を誇っています。平成8年に松原市から高槻市にキャンパスを全面移転し、教育研究環境を飛躍的に充実させ、平成11年には全国の薬科大学に先駆けて附属薬局を設置するなど実務教育の充実に取り組んできました。さらに、平成18年度から実施された薬学教育年限延長に際し、6年制課程の薬学科と4年制課程の薬科学科を併置し、日本における代表的な薬科大学として新たな一歩を踏み出しました。

このように本学の教育研究環境の更なる充実を計画・実施している中で、同じく高槻市にキャンパスを有する関西大学、大阪医科大学と連携し、「医工薬連環科学」教育システムの構築と社会還元~分子から社会までの人間理解~という課題が、文部科学省により平成21年度「大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラム」に採択されたことは、三大学にとってこれまでにない先駆的な学際分野を創出するための大きな一歩になるものと考えています。今後、医学・工学・薬学領域の連携による先端的な教育研究環境を構築するためには、大学間の壁を取り払い、教員と学生が自由に交流できる環境が創造されなければならないと考えています。
今後とも皆様方のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

副機構長 辻坊 裕 大阪薬科大学 薬学部教授

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