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関大法曹会

幹事長・研究科長対談バックナンバー

対談「関西大学法科大学院とのさらなる連携強化」
山田関大法曹会幹事長×木下法務研究科長

-はじめに-

木下智史 法務研究科長(以下、木下):関大法曹会幹事長へのご就任おめでとうございます。まずは、ご自身のプロフィール、ご自身が法曹をめざされたきっかけをご紹介ください。

山田庸男 関大法曹会幹事長(以下、山田):私は、父を戦争で亡くし母子家庭に育った環境から体験的に反戦論者で、子ども時代はいわれのない就職差別を受けたこともあり、漠然と社会的弱者の立場で仕事をしたいと考えていました。たまたま高校卒業後大手電機メーカーに就職しながら関大の夜間に入学したことから3年に一部に編入し法曹の道をめざすことなりました。ホントは、授業に殆ど出ていなかったので成績が悪くとても民間に就職できるような成績でなかったので、資格試験を目指さざるを得なかったというのが本音です(笑)

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-関大法曹会とは-


山田幹事長

木下:まずは、「関大法曹会」についてご紹介をお願いいたします。

山田:「関大法曹会」は、1961年10月14日に設立された関西大学OBの法曹有資格者(弁護士・裁判官・検察官)による職域団体です。2013年5月の時点で約680名の会員を有しており、大阪弁護士会の会長等の役員も多数輩出してきた、伝統ある団体です。何よりも、私学の中でも「法科の関大」ということで、OBの会員数もさることながらその結束は極めて高いと思います。

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-関大法曹会のバックアップ:在学時から修了後まで-

木下:関大法曹会からは、法科大学院設立時に、法科大学院ロー・ライブラリーに多数の専門図書を寄贈いただいたことをはじめ、設立以来、法科大学院の授業や特別演習などの正課外授業にも会員の先生方が講師としてご協力いただいています。司法試験合格者に対しては、司法修習前の事前研修や就職支援にもご支援をいただいております。このような関係を礎としてさらに協力関係を発展させようと、2010年に法科大学院と関大法曹会との間で連携に関する覚書を交わしました。あれから3年目を迎えようとしていますが、あらためて関大法曹会による支援のご紹介をお願いいたします。

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-在学生への支援について-

山田:関大法曹会は、法科大学院生の在学時はもちろん、修了した後、さらには司法試験合格後も継続して支援しています。「特別演習」を担当するアカデミック・アドバイザーのほとんどは法曹会の会員です。アカデミック・アドバイザーとなった若い弁護士たちは、実際に司法試験に合格した経験を踏まえて、一人一人の学生の「よき先輩」として学習面にとどまらず生活面についても親身になって指導しています。弁護士も日常業務で当然忙しいのですが、アドバイザーとなった先生方は後輩のために本当に時間と労力をつぎ込んで指導にあたってくれていますし、関大法曹会としてもできる限りの支援をしております。また、法科大学院の成績優秀者のうち、実務能力に秀でた者を表彰したいとの観点から、法律実務基礎科目の成績が優秀な者や顕著に成績が向上した学生を対象として、2011年度から「関大法曹会奨励賞」を授与しています。これらの表彰状があると就職にも有利になりますので、学生のみなさんには是非とも励みにしてもらいたいと願っています。

木下:「特別演習」については、アカデミック・アドバイザーの先生方からのご意見をふまえつつ、学生、修了生からのニーズにできるだけ応えようと取り組んでおります。大幅に学生定員の削減をしたメリットを活かすひとつの方策として、いままで以上にきめ細かい指導を行えるよう、「科目別クラス」や休み期間中の「短期集中クラス」を増設することとしました。しかしながら、こうした取り組みが効果をあげるためには、優秀な講師の確保が不可欠です。現在これらのクラスが順調に運営できているのも関大法曹会からの支援があってこそ実現できたと感謝しています。関西大学には、先輩が後輩を親身になって面倒をみるという「良き伝統」があります。その伝統を継承するため、今年度から新たな取組みとして、アカデミック・アドバイザーの先生方には学生一人一人の「メンター」となっていただき、授業補完の指導の他に、個々の学生の学力や特性に応じて日常の学習計画にまできめ細かい指導をお願いしています。

山田:アカデミック・アドバイザーの若手弁護士たちは、後輩たちの夢を叶えようと熱心に指導しています。私も新たに設けられた科目別のクラスを見学しましたが、春学期試験が終わった直後にもかかわらず、学生たちが熱心に受講している姿を見て大変感激しました。ぜひこれらの新たな取組みが大きな成果となって実るよう期待しています。

木下:ありがとうございます。我々教員の側も正課授業と「特別演習」との相乗効果が得られているか、学生のニーズに応えられているか検証を重ねて、さらに充実させたいと思います。関大法曹会の先生方には法科大学院の教育についてもご協力をいただいており、山田先生にも非常にお忙しい中、「法実務と社会」をご担当いただいております。この科目は法科大学院生にも大変好評ですが、今年度からは学部生も受講できるように制度を整えました。是非、ひとりでも多くの関大生に、第一線でご活躍されている実務家の先生方によるリアルな現実をふまえた講義を実感してもらいたいと考えています。

それでは、次に修了生への支援についてご紹介いただけますでしょうか。

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-修了生への支援について-

山田:修了生に特化した支援事業の一つに、法科大学院との共催による司法試験合格祝賀会の開催があります。そこには合格者を祝福したいと願う多くの関大法曹会会員が参加しますので、リクルート活動の機会としても有効に活用してもらいたいと思っています。また、司法修習が始まるまでの間、関大法曹会会員の協力を得て、「事前研修」という名称で実務実習を行っています。昨年は約30の事務所が協力してくださいました。毎年殆どの合格者が参加し、司法修習前のウォーミングアップとして大変好評です。就職活動においても、関大法曹会の組織力を活かして、会員弁護士の事務所の採用情報などを適宜提供し、法科大学院から合格者の情報を求人先に提供するなど、他大学には無い連携体制を築いています。就職活動期の中盤には、司法修習活動および就職活動の激励会も行っています。

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-さらなる支援体制の強化について-


木下研究科長

木下:関西大学法科大学院では、さらに入学定員を絞り込むことで、学生個々の学力や特性に応じた指導が行える条件が整ったと考えています。さらに関大法曹会からも入学から修了、さらには司法試験合格後まで強力にバックアップしていただけることで、法科大学院および関大法曹会の協働によるエンロールマネジメントが可能になると、非常に心強く思っています。法科大学院としては、関大法曹会からの支援を受けるばかりではなく、今後も両者の連携関係をさらに深めることで、例えば、最先端の法律問題についての研究や、市民向けの法律講座や法律相談の機会の提供などもできればと大いに期待しています。最後になりましたが、法科大学院生、修了生ならびに我々教員に対するメッセージをお願いいたします。

山田:法科大学院制度は、法曹実務家を養成するための実践的な専門職大学院ですから教育に特化した情熱的な教育者で担当されることを期待しています。そのために、関大法曹会では、これまで以上に大学院との組織的連携を深め、その時々の課題に目線を合わせて取り組んでいきたいと思っています。特に目下の課題は卒業後の司法試験受験者に対するサポートです。今後、関大法曹会としては、これまでの法科大学院への支援をより強化するため、関大法曹会の組織力をさらに活かした支援活動を考えています。例えば、アカデミック・アドバイザーや正課授業の講師について組織的な推薦制度を確立することや、司法試験合格まで確実に導けるよう、在学生に対して導入されたメンター制度のような支援体制を修了生に対しても整備すること、関大法曹会会員弁護士の事務所の協力を得て、より多くのサマークラークの参加枠を設けることなどを検討しています。課題はたくさんありますが、「法科の関大」を復活させるため、ひとつでも多くの支援策を実現したいと考えています。中期的課題としては、法科大学院への受験者数が全体に大きく減少している中で,本学への入学者を増加させるために法学部や附属高校へもOB弁護士を派遣したり,模擬裁判をサポートするなど裾野を拡げる活動にも参画したいと考えています。

木下:本日は貴重なお時間をいただき、また心強いお言葉を頂戴し、ありがとうございました。

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幹事長・研究科長対談バックナンバー

対談「関西大学法科大学院との連携強化」
小松関大法曹会前幹事長×木下法務研究科長

-関大法曹会とは-


調印式

木下法務研究科長(以下、木下):この度、2010年10月12日の新司法試験合格祝賀会当日、関大法曹会と法務研究科の間で、「関西大学大学院法務研究科と関大法曹会との連携協力に関する覚書」の調印式を行いましたが、まずは関大法曹会の紹介をお願いします。

小松関大法曹会幹事長(以下、小松):関大法曹会は、1961年10月14日に設立された職域団体であり、弁護士・裁判官・検察官などの法曹有資格者である関西大学校友で組織されています。2010年10月時点で580名の会員を有し、大阪弁護士会の会長等の役員も多数輩出しており、非常に伝統のある職域団体といえると思います。

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-法科大学院への支援事業と今後の期待について-


小松前幹事長

木下:法曹界において非常に大勢の会員を擁する関大法曹会から支援をいただくことは、関西大学法科大学院にとっては心強いかぎりです。これまでも、司法修習前の弁護士事務所における事前研修、就職活動支援、研修会等を実施していただき、そしてロー・ライブラリーに多数の図書も寄贈していただきました。
 特に事前研修の内容や狙い、就職活動支援の実績などについて、ご紹介をお願いします。

小松:事前研修は、他の大学では真似のできない関大法曹会の組織力があるからこそできる制度だと自負しています。今年は33もの法律事務所が協力して下さいました。司法修習は、前期修習がなくなり、司法修習生もいきなり実務修習から始まるので不安を持っていると思いますが、先輩の事務所で気楽に学べるこの事前研修のおかげでウォーミングアップができて良かったという声をたくさんいただき、殆どの合格者が研修を受けています。また、昨今の司法修習生の就職状況には厳しいものがありますが、関大法曹会の組織力によって全力で応援しています。

木下:今後も関大法曹会という強力なバックアップを得ながら、我々は法曹養成機関として社会に貢献しうる、質・量とも豊かな法曹の卵を輩出する責任がありますが、さらに関大法曹会として、どのような支援を検討されておられるのでしょうか。
 また、本法科大学院に対してどのような期待をお持ちでしょうか。

小松:現在、法科大学院では、成績優秀賞として児島惟謙賞と特別顧問教授奨励賞を、必修科目のGPA上位者を対象者として授与されていますが、我々関大法曹会としては、それらとは別に、実務能力に秀でた者を表彰したいとの観点から、法曹実務科目(法曹基本科目と法律選択科目)の優秀者を対象に、2011年度から関大法曹会奨励賞を授与することとしています。場合によれば、トップでなくても努力して1年間で著しく成績が上昇した人も対象にしようかとも考えています。これらの表彰状があると就職にも有利になるよ(笑)と今から法科大学院生を励ましています。また、法科大学院が夏に行なっている司法過疎地での遠隔地法律相談にもいつも多数のメンバーが参加し協力しています。


遠隔地法律相談

 関大ファミリーという表現がありますが、関大法曹会のメンバーは他に類を見ないくらいに母校愛の強い人たちの塊りといえます。理事長や評議員会議長もメンバーです。なにかと口うるさい集団ではありますが(笑)、そのかわり幹事長である私自身はじめ多数のメンバーをみなし専任や非常勤講師として派遣しています。
 我々もできる限りのことをしてゆこうと思っていますので、先生方にはただただ法科大学院生に対するひたむきな情熱を希求するばかりです。

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-連携事業の展望と使命について-


木下研究科長

木下:これまでの多方面におよぶ関大法曹会からの支援事業の実績を踏まえ、この度、先の覚書を締結したわけですが、今後は法科大学院としても、支援を受ける側の立場だけでなく、両者が共同して法実務教育のあり方や最先端の法律問題について研究したり、市民向けの法律講座や法律相談の機会の提供などもできるのではないかとも考えております。

小松:我々も、法科大学院との連携体制が法科大学院生や修了生、司法修習生への支援といった事業だけでなく、共同研究や市民向けの事業にも発展していくならば、関西大学の歴史と伝統に相応しい社会貢献ができるのではないかと大いに期待しているところです。

木下:法科大学院としては、一人でも多くの司法試験合格者を輩出することがその責務としてあるわけですが、本学の前身である関西法律学校が設立された当時の時代背景とその意義や本学の学是である「学の実化(じつげ)」(=学理と実際の調和)を法科大学院としてどのように継承し、実現するかといった課題に対しては、法曹教育の質が問われるものと考えています。その為にも、我々法科大学院としては、教育内容の更なる充実に取組んでいく所存です。そのためにも、関大法曹会との協力関係をいっそう強化してきたいと考えています。

小松:築かれた伝統を維持するだけでもたいへんですが、その伝統をさらに発展させるのはもっとたいへんです。しかし、新しい司法制度改革の目玉である法科大学院を、他とはひと味もふた味も違う特色のある、そして法科大学院生からも社会からも大きな存在として認められるような、そんなすばらしい本学法科大学院となるよう,お互いにプラス思考をしながら協力してまいりましょう。よろしくお願いします。

以上

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