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2011年度入学式祝辞について

2011年度 入学式挨拶

新しく関西大学法科大学院に入学されたみなさん、ご入学おめでとうございます。法科大学院の教職員を代表して心からお祝いを申し上げます。

これからみなさんは、いよいよ本格的に法曹への道を歩み始めるわけですが、東北関東大震災という未曾有の災害のさなかに法曹としての勉強を始めたということを心に刻んでいただきたいと思います。
みなさんのなかにも今回の地震で被害を受けられた方がいらっしゃいます。入学式を開くことができない法科大学院もかなりの数に上ります。
みなさんのなかには、今は法律の勉強よりも現地での支援活動に従事したいという意欲を持っておられる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、みなさんには今はやはり法律をしっかり学んでいただきたいと思います。
法の機能はさまざまありますが、大切なことは、人々の命、くらし、権利を守ることにあると思います。今後、震災のもたらした被害から復興する過程においては、いままで考えられてもいなかったような法律問題が、膨大な規模で発生してくるでしょう。みなさんには、法科大学院で学んだことを生かして、震災で苦しむ人々の支援に携わっていってほしいと思います。
世上、弁護士の数が飽和状態であるとか、もっと弁護士の数を抑制すべきだとかいう声が強く出されています。司法試験合格者の数も低く抑えられ、法科大学院進学志望者の数も減少し続けています。そうした厳しい状況のなかでも、あえて法科大学院に進学したみなさんは、それぞれ、損得勘定ではない、法曹を志した決意があることと思います。これからの法科大学院で学ぶなかでは、思うように勉強が進まなかったり、自分の将来に不安を抱いたり、いろいろ苦しいことや悩むことも多いかと思います。そんなときは、ぜひ、法曹を志した初心を思い返していただきたいと思います。

今年の入学生は、未修者コースと既修者コースを合わせても54名の小所帯となりました。これは私どもにとっては残念なことではありますが、みなさんにとっては、たいへん幸運なことです。少人数になったことを最大限に利用して、法科大学院の教員とも緊密な関係をもち、また、学生間でもしっかりまとまって法律の勉強に励み、2年後・3年後にはいっしょに司法試験に合格するという気持ちで日々を過ごしていってほしいと思います。
法科大学院は、法曹になるための勉強をするところです。われわれ教職員も、できるだけの力を尽くしてみなさんの勉強をサポートしようという決意です。
それでは、これから一緒にがんばりましょう。

                                                  法務研究科長
                                                     木下智史

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