KANSAI UNIVERSITY
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研究科紹介

研究科長からのメッセージ

入学式式辞(2016/4/2)

 新しく関西大学法科大学院に入学された皆さん、ご入学おめでとうございます。法科大学院の教職員を代表して心からお祝いを申し上げます。今年は、関西大学法科大学院の13期生として、未修者10名、既修者18名の合計28名の新入生を迎えることができました。皆さんが関西大学法科大学院を勉学の場として選ばれたことを心より嬉しく思います。
 さて、法科大学院に入学するにあたって、皆さんは、おそらく期待とともに、不安もいだいていらっしゃることでしょう。法科大学院をめぐる状況は依然として厳しいものがありますし、司法試験も合格者数を1,500名程度にまで減らすことが予定されており、さらに難しい試験になります。皆さんは、こうした厳しい状況の中で、関西大学法科大学院に入学して法曹になるための勉強をすることを決意されたわけです。関西大学法科大学院は、法曹になるという夢を実現するために一所懸命努力して、勉学に励む皆さんに対して、最大限の支援を行うことをお約束することで、皆さんの不安が少しでも解消されることを望んでおります。
 言うまでもないことですが、法曹になるという夢を実現できるか否かは、皆さんがいかに一所懸命努力して勉学に励まれるかにかかっています。司法試験に合格するための魔法の勉強方法は存在しません。毎日コツコツと地道に勉強をして、法律に関する知識を少しずつ確実に自分のものにするほかありません。現在の司法試験は受験者5名に一人が合格する試験となっています。法科大学院を修了したときに、自分は司法試験に合格するだけの勉強をしてきたのだと自信を持って言えるよう、今から、しっかり計画をたてて、勉強をすすめるようにして下さい。1日では僅かの差でも、それが2年ないし3年続けば、相当の差になりますから、1日1日をおろそかにすることなく勉学に励むようにして下さい。
 勉強の期間は2年ないし3年と長いですから、勉強をすすめる過程で疑問が生じることもあるでしょう。勉強が計画通りに進まなかったり、努力の割に成果が現れないなど、学習上の悩みが生じることもあるでしょう。関西大学法科大学院は、皆さんを合格まで導くための相談体制を整えております。まず、司法試験に合格して間もない若手の弁護士の先生に、一人一人の学生の「メンター」、相談係になってもらい、勉強の方法だけでなく、生活スタイルも含めたアドバイスをしていただく体制をとりました。また、以文館3階には、ティーチング・アシスタントの部屋があり、司法試験合格者で大学院の博士課程に進学した方や今年の司法試験を受験した修了生が待機して学習相談に乗ることができる体制をとっています。教員の先生方もオフィスアワーの時間を拡大したりメールアドレスを公開して、いつでもみなさんの相談にのることができるようにしています。各クラスには、クラス担任の先生がいますので、進路その他の相談にも気軽にのってくださると思います。
 法科大学院では、毎日6時間以上の勉強を2年ないし3年にわたって続けていく必要がありますから、その間、自分を厳しく律して勉学に励む必要があります。そのためには、自分のめざす法曹のイメージをしっかり把握して、勉学に対するモチベーションを高く維持する必要があります。関西大学法科大学院には、元大阪地検特捜部を部長として率いた大仲先生をはじめ、大阪高裁の裁判官出身の教員、そして、自ら法律事務所を運営しつつ、専門分野に深い学識をお持ちの弁護士の教員をそろえています。関西で最大勢力をほこる関大法曹会の先輩もいます。こうした先輩方と身近にふれあうことができるというのが、関西大学法科大学院のセールスポイントの一つです。関大法曹会の先生方による講義科目「法と社会(法実務と社会)」も用意しています。ぜひ受講して、最先端の法実務についての知識を得るとともに、法曹としての生き様を学んでください。
 さて、来週から授業が始まります。2年ないし3年後の司法試験の合格を目標にして学習計画を立てる必要性を述べましたが、授業の予復習をきちんと学習計画に組み入れて、勉学に励むようにして下さい。学業成績と司法試験の合格率、合格までに要する年数との間には、明かな相関関係があります。これは、日々の授業の予復習を、司法試験の合格に向けた学習計画の中にうまく取り入れて勉強をすすめることが、司法試験合格への近道であることを示していると解釈することができます。前期の成績が良くなかった場合、学習方法を見直して下さい。決して、司法試験に向けた受験勉強に注力していたから、学業成績は多少悪くても良いのだと考えないで下さい。データは、それが単なる口実に過ぎないことを明確に示しています。司法試験に向けた勉強が順調であれば、学業成績も良好なはずです。学業成績がふるわないということは、司法試験に向けた勉強のどこかがおかしいということです。担任の教員や特別演習のメンターの先生、あるいはティーチング・アシスタントに、相談するようにして下さい。
 皆さんが、法科大学院での2年間、3年間を、自分を厳しく律して勉学に励まれて、法科大学院の修了後には司法試験の合格をともに祝えることを祈念して、私の式辞とさせていただきます。
 いっしょにがんばりましょう。

平成27年司法試験合格発表によせて(2015/9/9)

 司法試験に合格された皆さん、本当におめでとうございます。
 無事、難関を突破して合格を勝ち取られた皆さんのたゆまぬ努力に、心から敬意を表します。困難な受験生活を支えてこられたご家族の方々にも、心からのお祝いと感謝の意を表したいと思います。また、弁護士業務で忙しいなか特別演習を担当して、合格に至るまでの道のりを示し、つらく厳しい受験勉強を支え、見事合格を勝ち取る実力がつくまで指導して下さったアカデミック・アドバイザーの先生方を忘れるわけにはいきません。この場を借りてお礼を申し上げます。
 関西大学法科大学院修了者の合格者数は22名で、昨年より3名増加しました。内訳は、既修者コース出身者が21名で未修者コース出身者が1名、卒業年度でみると、2014年度修了者が6名、2013年度修了者が4名、2012年度修了者が4名、2011年度修了者が4名、2010年度修了者が4名でした。
 3名増加したとはいえ、関西大学法科大学院の合格者数、合格率は依然として低いレベルにとどまっており、残念でなりません。特に、今年の未修合格者は僅か1名で、早急に、対策を講じる必要があります。また、修了直後の合格者が昨年より2名増加したとはいえ、2回、3回とチャレンジした結果、合格を勝ち取った方々が合格者の多数を占めるという状況も、依然として変わっていません。
 関西大学法科大学院としては、今回の試験結果を分析して、教育内容および修了生支援の在り方について検証を行い、来年はより多くの合格者と喜びを分かち合うことができるようにと決意を新たにしております。あと一歩及ばなかった修了生のみなさんが、来年は合格の喜びを手にすることができるよう全力でお手伝いさせていただくことをお約束します。是非とも、教員、アカデミック・アドバイザー、または事務にご連絡下さい。
 合格者のみなさんには、それぞれの合格体験を踏まえて、後輩の指導に手を貸してくださるようお願いします。

入学式式辞(2015/4/2)

 新しく関西大学法科大学院に入学された皆さん、ご入学おめでとうございます。法科大学院の教職員を代表して心からお祝いを申し上げます。今年は、関西大学法科大学院の12期生として、未修者8名、既修者23名の合計31名の新入生を迎えることができました。皆さんが関西大学法科大学院を勉学の場として選ばれたことを心より嬉しく思います。
 さて、法科大学院に入学するにあたって、皆さんは、おそらく期待とともに、不安もいだいていらっしゃることでしょう。法科大学院をめぐる状況は依然として厳しいものがありますし、司法試験も合格者数を1,500名程度にまで減らすことが予定されており、さらに難しい試験になります。皆さんは、こうした厳しい状況の中で、関西大学法科大学院に入学して法曹になるための勉強をすることを決意されたわけです。関西大学法科大学院は、法曹になるという夢を実現するために一所懸命努力して、勉学に励む皆さんに対して、最大限の支援を行うことをお約束することで、皆さんの不安が少しでも解消されることを望んでおります。
 言うまでもないことですが、法曹になるという夢を実現できるか否かは、皆さんがいかに一所懸命努力して勉学に励まれるかにかかっています。司法試験に合格するための魔法の勉強方法は存在しません。毎日コツコツと地道に勉強をして、法律に関する知識を少しずつ確実に自分のものにするほかありません。現在の司法試験は受験者5名に一人が合格する試験となっていますから、法科大学院での2年ないし3年間で、5人中のトップになる勉強をした者が、司法試験に合格して法曹になることができるのです。したがって、皆さんは、法科大学院を修了したときに、自分は5人中のトップになるだけの勉強をしてきたのだと自信を持って言えるよう、今から、しっかり計画をたてて、勉強をすすめるようにして下さい。1日では僅かの差でも、それが2年ないし3年続けば、相当の差になりますから、1日1日をおろそかにすることなく勉学に励むようにして下さい。
 勉強の期間は2年ないし3年と長いですから、勉強をすすめる過程で疑問が生じることもあるでしょう。勉強が計画通りに進まなかったり、努力の割に成果が現れないなど、学習上の悩みが生じることもあるでしょう。関西大学法科大学院は、皆さんを合格まで導くための相談体制を抜本的に強化しました。まず、皆さん方と年齢が近く、司法試験に合格して間もない若手の弁護士の方に、一人一人の学生の「メンター」、相談係になってもらい、勉強の方法だけでなく、生活スタイルも含めたアドバイスをしていただく体制をとりました。また、以文館3階には、ティーチング・アシスタントの部屋があり、司法試験合格者で博士課程に進学した方や今年の司法試験を受験した修了生が待機して学習相談に乗ることができる体制をとっています。教員の先生方もオフィスアワーの時間を拡大したりメールアドレスも公開したりして、いつでもみなさんの相談にのることができるようにしています。各クラスには、クラス担任の先生がいますので、進路その他の相談にも気軽にのってくださると思います。
 法科大学院では、毎日6時間以上の勉強を2年ないし3年にわたって続けていく必要がありますから、その間、自分を厳しく律して勉学に励む必要があります。そのためには、自分のめざす法曹のイメージをしっかり把握して、勉学に対するモチベーションを高く維持する必要があります。関西大学法科大学院には、元大阪地検特捜部を部長として率いた大仲先生をはじめ、大阪高裁の裁判官出身の教員、そして、現在も自ら法律事務所を運営しつつ、専門分野に深い学識をお持ちの弁護士の教員をそろえています。また、元高裁長官、日弁連会長といった輝かしい経歴をもつ方々を特別顧問教授に迎えています。そして、関西で最大勢力をほこる関大法曹会の先輩方もいます。こうした先輩方と身近にふれあえるというのが、関西大学法科大学院最大のセールスポイントです。特別顧問教授の先生方と関大出身のベテラン弁護士の先生方による講義科目「法と社会(法実務と社会)」も用意しています。ぜひ受講して、最先端の法実務についての知識を得るとともに、法曹としての生き様を学んでください。
 さて、来週から授業が始まります。2年ないし3年後の司法試験の合格を目標にして学習計画を立てる必要性を述べましたが、授業の予復習をきちんと学習計画に組み入れて、勉学に励むようにして下さい。学業成績と司法試験の合格率、合格までに要する年数との間には、明かな相関関係があります。これは、日々の授業の予復習を、司法試験の合格に向けた学習計画の中にうまく取り入れて勉強をすすめることが、司法試験合格への近道であることを示していると解釈することができます。前期の成績が良くなかった場合、学習方法を見直して下さい。決して、司法試験に向けた受験勉強に注力していたから、学業成績は多少悪くても良いのだと考えないで下さい。データは、それが単なる口実に過ぎないことを明確に示しています。司法試験に向けた勉強が順調であれば、学業成績も良好なはずです。学業成績がふるわないということは、司法試験に向けた勉強のどこかがおかしいということです。担任の教員、あるいは特別演習のメンターに、相談するようにして下さい。
 皆さんが、法科大学院での2年間、3年間を、自分を厳しく律して勉学に励まれて、その修了後には司法試験の合格をともに祝えることを祈念して、私の式辞とさせていただきます。
 いっしょにがんばりましょう。

2014年度学位記授与式祝辞(2015/3/23)

 関西大学法科大学院を修了されたみなさん、ご卒業おめでとうございます。本日、法務博士の学位を授与されるのは、19名の方々です。数は少なくなりましたが、その分、先生との距離や学生間の距離は短くなったのではないかと思います。顔と名前を覚えるのが苦手な私でも、皆さんの顔と名前が一致します。
 アメリカの大学では、卒業式のことをCommencementと言います。始まり、開始という意味です。学部であれば、卒業生は、就職先も決まり、これから社会の一員として巣立っていく人がほとんどですから、これで良いのですが、法科大学院の場合は、5月に行われる司法試験にめでたく合格した後、司法修習生として採用され、修習後のいわゆる二回試験に合格して初めて、社会において法曹としての人生をスタートすることができるのです。つまり、法科大学院の修了とは、Commencementですらなく、せいぜい法曹となるためのスタートラインにつくことができたという意味しかないのです。
 これから司法試験を受験する皆さんの卒業の餞として、前の研究科長の例にならって、皆さんに心に止めておいてほしいことを三つお話ししたいと思います。
 第一は、自分に自信を持つことです。皆さんの中には、5月に迫った司法試験のことを考えると、あれこれできていないことばかりに目がいって、不安になる人もいるかも知れません。しかし、1ヶ月半は新しいことをマスターするには短すぎます。皆さんは、法科大学院の2年ないし3年、人によってはそれ以上の年月をかけて、法律学を学んでこられたのです。これに法学部での勉強期間が加わります。1ヶ月半、焦って新しいことを詰め込んだとして、どれだけのことをプラスできるでしょう。皆さんは、法科大学院を修了して、法曹になるための第一関門をクリアーされました。そのことに自信をもって下さい。司法試験は4日間のハードな試験です。実力を100パーセント発揮できる受験生は多くないでしょう。皆さんが法科大学院で学んだことを5月の試験で十二分に発揮できるよう、自信を持って試験に臨めるように準備して下さい。
 第二は、自分を厳しく律することです。司法試験は5~6人に1人を合格させるための試験です。司法試験に合格するために図抜けた才能は必要ありません。ですから、話は簡単です。試験会場で、あなたを含む任意の6人の受験生を選んだとき、あなたはその6人の中でトップであると言えるような勉強をしてきたかを自問して下さい。そして、自信を持ってトップだと言い切れる勉強をして下さい。そうすれば受かります。受験勉強は長くて苦しいです。その苦しさから逃れるため、私たちの脳はいろんな口実を考え出してくれます。でも、6人のうち1人だけが合格するという厳しい現実は変わりません。自分を厳しく律して、6人中のトップだと自信を持って言えるよう一所懸命勉強をして下さい。
 第三は、失敗を否定的に考えないことです。餞の言葉として失敗を持ち出すのは不適切だと思われるかもしれませんが、司法試験とは6人中5人を不合格にする試験なのです。短答式試験に合格しても、約3人に2人は不合格となります。試験に失敗したときのことを考えておくべきです。特に、自分が6人中のトップだという自信のない人は。実は、J.K.ローリングが、皆さんご存じのハリー・ポッターの著者ですが、ハーバード大学の卒業式の式辞で失敗の恩典(The Fringe Benefits of Failure)について述べているところが参考になると思い、それを皆さんに紹介したいと思います。
 J.K.ローリングは、オックスフォード大学の受験に失敗して地元の大学に進学し、卒業後、職を転々とした後、ポルトガルで英語教師となって結婚したがすぐに破局、シングルマザーとしてイギリスに帰るが仕事はなく、生活保護を受ける。フランス語の臨時教員をしつつ、ハリーポッターを書き上げたが、12の出版社から出版を拒否された。その後は、ご存じのサクセス・ストーリーになるわけだが、彼女は、ここまでの失敗を振り返って、次のように述べている。

 何故、失敗を恩恵と言うかというと、失敗は不要なものをはぎ取ってくれるからです。より良く見せようと装うことを止め、自分にとって大事だと思える仕事だけを完成させるために全力を注ぎ始めました。もし他のことで成功してしまっていたら、自分に本当に合っていると信じている土俵で成功しようなんて決心はしなかったでしょう。私は、失敗によって、開放されたのです。どん底が人生をやり直す堅固な土台となったのです。
 失敗によって以前より賢く強くなったことが分かったとき、あなたは自分の生き残る能力に自信が持てます。失敗の試練を受けて初めて、自分自身や自分の交友関係の強さについて、知ることができるのです。

 失敗は、そこから何かを学ぶチャンスです。試験に不合格となったとき、6人中のトップになるよう自分を厳しく律して勉強を続けられるか、自問して下さい。Yesなら、もう1年だけそれを実行して下さい。6人中のトップになるための勉強は、2年も続けられません。2年も3年も続けられる勉強なら、6人中のトップにはなれません。まぐれでもない限り、試験には受かりません。ですから、その自信がないなら、別の進路を考えるべきです。法曹だけが人生ではないはずです。
 少し老婆心が過ぎましたか?卒業後も、受験や進路のことで、心配になったり不安を抱いたりするかと思います。そんなときには、法科大学院の先生を訪ねて下さい。特別演習でお世話になったアカデミック・アドバイザーの先生も、みなさんをサポートしたいと願っています。就職に関しては、就職支援委員会がキャリアセンターと協力して、みなさんのお手伝いをします。もちろん司法試験に合格した後については、大仲先生・尾島先生が代表を勤めるあしのは法律事務所と関西大学のOB、関大法曹会が全面的にサポートしてくださいますから、安心してください。
 最後に、キング牧師の次の言葉で私の式辞を締めたいと思います。
 「人の真価がわかるのは喜びに包まれている瞬間ではなく、試練や論争に立ち向かうときに示す態度である」
 みなさんのこれからのご活躍をお祈りしております。

ご挨拶(2014/10/1)

 法曹養成制度の中核を担うはずの法科大学院制度は、現在、厳しい環境に置かれています。関西大学法科大学院もその例外ではありません。残念ながら、関西大学法科大学院は司法試験の合格者数・合格率ともに低いレベルにあり、より一層厳しい試練にさらされています。
 このような危機的状況を打開するため、私たちは改革を行ってまいりました。カリキュラムの抜本的改革に始まり、教育内容・教材を一から検討し、見直しました。定員を削減して少人数教育を徹底するとともに、教員による担任制とアカデミック・アドバイザーによるメンター制を導入して、学生一人一人の状況に応じた懇切丁寧な学習指導を行っています。法科大学院進学に伴う経済的な負担を軽減するため、奨学金制度を充実させました。
 来年度からは、大阪大学法科大学院との連携協定に基づき、単位互換が実施されます。連携協定では、授業科目の共同開講やファカルティ・デベロップメントの共同実施、修了生のリカレント教育における協力なども予定されています。11月には、本学実務家教員が代表弁護士を務める法律事務所を開設し、リーガルクリニックを担当するほか、新人弁護士の育成、修了生へのリカレント教育などを行う予定にしております。もちろん、これで改革が完了したわけではありません。これまでの改革の成果を検証しながら、法曹養成のための専門職大学院として果たすべき役割は何かを常に考え、その社会的使命を果たすべく改革を継続していく覚悟です。
 ところで、法科大学院で学ぶ意義は何でしょうか。司法試験への合格だけを考えれば、予備試験受験者の増加が如実に物語っているように、一定レベル以上の学生にとって法科大学院への進学は回り道でしかないでしょう。試験に出そうな論点と答案の書き方を覚えれば司法試験に合格できるのですから。では、回り道をさせることの社会的意義は何でしょうか。そんなものは存在しないという人もいるかも知れませんが、私は、社会的責任を自覚させることがその重要な一つだと考えております。
 社会には法的支援を必要としている人が多数います。リーガルクリニックやエクスターンシップなどは、それを知る絶好の機会でしょう。困っている人を法的にサポートして、より善き人生の実現に貢献すること、それが法曹となろうとする者の社会的使命であることを実感してもらう。依頼者のより善き人生の実現を願い、その実現を自らの喜びとして、依頼者の願いを法的に実現するためにベストを尽くすことが自らの社会的責務を果たすことであると自覚させる。この責務を適切に果たすためには、様々な専門的法律知識や法の運用能力が必要であり、その基礎的訓練の場として法科大学院がある。関西大学法科大学院が、専門性、人間性、創造性3つを教育理念として掲げているのは、上に述べた法曹養成が自らの使命であることを宣言したものである。
 関西大学には130年近くにわたる法曹養成の伝統があります。法の担い手として社会に貢献したいという高い志をもった皆さんが、関西大学法科大学院で学ぶことを選択されることを願っています。

平成26年司法試験合格発表によせて(2014/9/10)

 司法試験に合格されたみなさん、本当におめでとうございます。
 合格者名簿から、お名前を見つけては、お一人おひとりの顔を思い浮かべていました。ひたむきに努力を積み重ねられて、ようやく難関を突破された、みなさんのがんばりに、心からの敬意を表します。困難な受験生活を支えたご家族の方々にも、心からのお祝いと感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
 関西大学法科大学院修了者の合格者は19名でした。全体としては、もう少し多くの合格者が出ることを期待していました。法科大学院としては、試験結果を分析して、教育内容、修了生へのサポートのあり方が十分だったかをきちんと検証していかなければならないと思います。
 ただ、私の知る限りでも、十分合格する実力を持ちながら、あと一歩及ばなかった修了生がかなりいます。そうした修了生をしっかりサポートしていけば、来年度にはより多くの合格者を出す可能性は大きいと思います。
 合格者19名の内訳は、既修者コース出身者12名、未修者コース出身者7名でした。昨年に比べて、未修者コース出身者の合格が増えています。
 卒業年度ごとでみると、2013年度修了者4名、2012年度修了者2名、2011年度修了者6名、2010年度修了者4名、2009年度修了者3名でした。今回も本学の合格者には、2回目、3回目のチャレンジの結果、合格を勝ち取った方々が多くを占めています。ときにくじけそうになる長い受験勉強を支え、実力を引き上げてくださったのは、特別演習を担当されたアカデミック・アドバイザーの先生方でした。弁護士業務で忙しいなか、惜しみないご指導とお力添えをしてくださったことに対して、ここに改めてお礼を申し上げます。
 関西大学法科大学院としては、合格者数、合格率とも依然として低いレベルにとどまっており、残念な気持ちでいっぱいです。法科大学院の改革をいっそう実のあるものにして、多くの合格者と喜びを分かち合えるようにと決意を新たにしております。あと一歩及ばなかった修了生のみなさんが、来年は合格の喜びを手にできるよう全力でお手伝いさせていただくことをお約束します。
 合格者のみなさんには、それぞれの合格体験を踏まえて、後輩の指導に手を貸してくださるようお願いします。

2014年度 入学式祝辞(2014/4/2)

新しく関西大学法科大学院に入学されたみなさん、ご入学おめでとうございます。法科大学院の教職員を代表して心からお祝いを申し上げます。
法科大学院の入学式にあたり、まず一つの報告からお話したいと思います。 すでにホームページでも発表しておりますが、関西大学法科大学院は、このたび、大学基準協会という外部評価機関より法科大学院としての基準に適合しているとの評価をいただきました。これは、関西大学法科大学院の教育体制・教育内容がどこに出しても恥ずかしいものではないということを示しています。
今回、法科大学院についての厳しい基準を満たすことができたのは、この間、関西大学法科大学院がよりよい法曹教育のあり方を探求して努力し、改善を積み重ねてきた結果です。これから関西大学法科大学院で学ばれる皆さんに、安心して勉強に励んでいただけると胸をはって断言できることを私たちも嬉しく思います。
さて、法科大学院に入学するにあたって、みなさんは、おそらく期待というよりも、大きな不安をいだいていらっしゃることでしょう。法科大学院が司法試験受験という関門を控えた学校であることや法曹養成をめぐる昨今の厳しい状況をふまえれば、みなさんが不安をもつのは当然です。
私は、皆さんのご入学にあたり、こうした厳しい状況の中であえて関西大学法科大学院への進学を決意されたみなさんをけっして後悔させないよう、みなさんが抱えておられる「不安」を解消させるよう努力することをお約束します。
第一の、そして最大の「不安」は、司法試験に合格できないのではないかという不安でしょう。
この「不安」の原因は、みなさんが自分の学力について自信をもてないところにあると思います。ただ、学力の不足といっても、どのような問題をかかえているのかは人により様々です。今の時点で、しっかりとした計画をたて、自分に合った学習計画を組み立ててください。
とはいっても、自分一人では、なにから手をつけていいかわからないかもしれません。そこで、関西大学法科大学院は、みなさんを合格まで導くための相談体制を抜本的に強化しました。
まず、そこで、皆さん方と年齢の近い、まだ司法試験に合格して間もない若手の弁護士の方々に、一人一人の学生の「メンター」、相談係になってもらい、勉強の方法だけでなく、生活スタイルも含めたアドバイスをしていただく体制をとりました。また、以文館3階には、ティーチング・アシスタントの部屋があり、司法試験合格者で博士課程に進学した方や今年の司法試験を受験した修了生が待機していて、いつでも学習相談に乗ることができる体制をとっています。 もちろん、教員の先生方もオフィスアワーの時間を拡大したりメールアドレスも公開したりして、いつでもみなさんの相談にのることができるようにしています。各クラスには、クラス担任の先生もいますので、進路その他の相談にも気軽にのってくださると思います。
さて、皆さん方の抱えている「不安」には、もう少し漠然とした将来に対する不安というものもあると思います。これは、自分のめざす法曹のイメージが十分確定できていないことによるものだと思います。将来の自分についてしっかりしたイメージができている学生は、モチベーションが高く、最終的な目標達成の可能性も高くなります。
このためには、皆さんそれぞれが理想とする先輩をみつけることが早道です。 関西大学法科大学院には、元大阪地検特捜部を部長として率いた大仲先生をはじめ、大阪高裁の裁判官出身の教員、そして、現在も自ら法律事務所を運営しつつ、専門分野に深い学識をお持ちの弁護士の教員をそろえています。また、元最高裁判事、元高裁長官、日弁連会長といった輝かしい経歴をもつ方々を特別顧問教授に迎えています。そして、関西で最大勢力をほこる関大法曹会の先輩方もいます。
こうした先輩方と身近にふれあえるというのが、関西大学法科大学院最大のセールスポイントです。できるだけ多くの先輩と知り合い、自分に一番あったモデルを探してください。
ただし、みなさんのいろいろな不安を解消し、目標に近づくための、もっとも有効な手段はみなさん自身が寸暇を惜しんで勉強することです。勉強の方法論ばかりにこだわっていても、法律に関する知識は深まりません。司法試験に合格した先輩方に共通するのは、それぞれ自分でルールを決めて、毎日、少しずつ知識の確認などを積み重ねていたことです。法科大学院の授業の予習には、1科目平均5時間程度が必要ですから、なかなかたいへんなことになると思います。でも、一つの目標に向かって努力することがみなさんを鍛え、目標に近づけるのだと信じてください。
司法試験のための勉強は、昔からたいへんなものと言われてきました。でも、その勉強を仲間と一緒に、そして、それを支える教員、先輩たちといっしょに行えるのが法科大学院の最大のメリットです。どうかそのメリットを十分活用して、2年後、3年後には合格をともに祝えるようにしたいと願っています。
いっしょにがんばりましょう。

大学基準協会による認証評価結果を受けて(2014/3/27)

このたび、大学基準協会より関西大学法科大学院が法科大学院としての基準に適合しているとの評価をいただきました。
 この結果は、前回の認証評価結果を真摯に受け止め、カリキュラムを大幅に改革し、研究科内に「教育推進委員会」を設けて、教育内容・方法の改善にとりくむなどの、法科大学院の全教職員による努力が正当に評価されたものとしてたいへん嬉しく、また誇らしく思います。同時に、この結果は、本法科大学院の再生のために惜しみなく力を貸してくださった学長・理事長をはじめとする関西大学のみなさん、関大法曹会・関西大学校友会をはじめとする先輩諸氏の方々のご協力よってもたらされたものであり、心よりの感謝を申しあげたいと思います。
 さて、今回の認証評価報告書は、本法科大学院のこの間のとり組みのうち、教育推進委員会による教育内容・方法の検証、そして、リーガル・クリニック、エクスターンシップに加え、JICAと連携した法整備支援など法実務教育を充実させていることを高く評価しており、これらは、今後とも、本法科大学院の特色として、いっそう充実させていくよう努めていく所存です。
 他方、報告書は、改善を要する点として以下の点を指摘しています。
1 カリキュラムについて、法律基本科目の比重が高く、2年次生・3年次生における必修科目・選択科目のバランスに改善を要すること
2 入学前指導において、授業の前倒しとなるおそれがあること
3 成績評価の基準、とりわけ平常点の評価基準、欠席の取扱いについて不明確な点がみられること
4 未修者コース合格者に、後の入学試験で「既修者認定試験」を課すことが入試の公平性に疑念を抱かせるおそれがあること、入学者の内訳における「社会人」の定義が広すぎること
5 入学定員を充足できない状態が恒常化していること
6 「会社法」担当教員について、会社法分野の業績が不足していること
 本法科大学院としては、以上の指摘について精査したうえで、真摯に改善の努力を積み重ねていく所存であり、報告書の指摘を待つまでもなく、上記のいくつかの点について、すでに改善に向けて動き始めています。
1の指摘については、本学の法律基本科目の比率は66%であり、大学基準協会の目安とされる65%に比してそれほど大きな逸脱はありません。しかし、司法試験内容の変更の動きもあり、2・3年次の必修科目と選択科目のバランスも含めて、カリキュラム改革の検討をはじめる予定です。
2で指摘された本法科大学院の入学前指導は、あくまでも入門的なものにとどまっておりますが、入学予定者のニーズに応えた、入学前の準備のあり方についてさらに工夫をしていきたいと考えております。
3については、確かにこれまで成績評価の基準、とりわけ欠席の取扱いにバラツキがあったことから、次年度のシラバスにおいて、その扱いを統一することとし、成績評価全般に関してもより透明性を高め、学生一人一人の学習につなげるものとするとり組みを進めております。
4については、次年度より既修者認定試験を廃止することを決めております。
5については、次年度より入学試験の回数をさらに増やし、受験機会を増やすとともに、法曹志願者自体を増加させるため、全学共通教育や法学部での授業を法科大学院の教員ができるだけ担当するよう努めております。
6については、教員の専門性の認識において報告書と一致しないところもありますが、次年度においては、指摘された問題は解消されています。
 法科大学院をめぐる状況は、いっそう厳しさを増しており、本法科大学院の教育、運営とも多くの困難に直面しておりますが、今回の認証評価の結果を励みに、全教職員が一丸となって、充実した法科大学院教育のために更なる努力を積み重ねることをお約束します。

2013年度学位記授与式祝辞(2014/3/22)

今年度、関西大学法科大学院を修了されたみなさん、おめでとうございます。
今年度、法務博士の学位を授与されるのは、35名の方々です。ひと頃に比べ、ずいぶん少なくなりましたが、その分、お一人お一人の顔がよくわかります。 いまここから、みなさんのお顔をみると、授業での受け答えに困ったとき、レポートの評価をみたとき、オフィスアワーに怖ず怖ずと質問にやってきたときなどと比べて、やはり晴れ晴れとしたよい顔をしているように感じます。
ただ、これから司法試験の受験をひかえている皆さんにとっては、喜びも半分以下という感じでしょうか。
しかし、法科大学院において法務博士の学位を授与されることは簡単なことではありません。それがいかにたいへんだったかは、皆さんも実感しておられることでしょう。せめて今日だけは、自らの達成したことを喜びをもってかみしめてほしいと思います。
皆さんの卒業の餞に、これから司法試験を受験する上で心に止めておいてほしいことを三つばかりお話ししておきたいと思います。
第一は、どうか自信をもって司法試験に臨んでほしいということです。さきほども申し上げたように、私どもは無責任に法科大学院を修了させてはおりません。きちんと試験の準備をして受験すれば司法試験に合格しうると判断したからこそ修了させたのです。いまは、あれこれ、できていないことばかり目に付くかもしれません。でも、法科大学院の厳しい関門をくぐり抜けたことに自信をもって、あと2ヶ月落ち着いて、頭の整理と体調管理をしてくだされば、結果は付いてくると信じてください。
第二は、修了後も、法科大学院をどんどん利用してください。自習室はみなさんが合格するまで使えます。私たち教員も、そして特別演習でお世話くださったアカデミック・アドバイザーの先生方も、諸先輩方も、みなさんをなんとかしてサポートしたいと願っています。わからない問題が出てきたときはもちろん、なんとなく不安になったりしたときは、どうか研究室に顔をみせてください。進路相談に関しては、就職支援委員会の先生方を中心に、キャリアセンターとも協力して、みなさんのお手伝いをしようとしています。もちろん司法試験合格後については、関西大学のOB、関大法曹会のメンバーが全面的にサポートしてくださいますから、どうか安心して合格してください。
第三に、関西大学法科大学院の修了生であるということに自信と誇りを持ってほしいということです。すでにあちこちでお聞きになったことがあると思いますが、関西大学には130年近くにわたる法曹養成の伝統があります。この伝統は単に歴史が長いとか関大出身の法曹が多いと言うことではありません。大阪の私立学校に法曹養成が託されたのは、東京の帝国大学ではできない法曹を養成することが必要だったからにほかなりません。それは、一言で言えば、市民のために市民の目線で、その専門的知識と経験を提供する法曹の養成ということです。これから法に携わる仕事をするうえで、関西という地で法律家の一歩を踏み出したということを常に意識していただき、新しい「法科の関大」伝統を作りだしていっていただきたいと思います。
世間では、法科大学院修了者の状況が厳しいという話ばかりが聞こえてきますが、関西大学法科大学院の出身者はみなそれぞれの持ち場で生き生きと頑張っています。関西大学法科大学院の評価は、みなさんお一人お一人がこれからどのように道を切り開き、社会で活躍するかにかかっています。
みなさんのこれからのご活躍をお祈りしております。
以上、簡単ですが、私からのお祝いの言葉といたします。

平成25年司法試験合格発表によせて(2013/9/11)

司法試験に合格されたみなさん。本当におめでとうございます。
難関を突破された、みなさんの努力とがんばりに心からの敬意を表するとともに、困難な受験生活を支えたご家族のみなさん、また、法科大学院の教育にご支援をいただいている大学関係者のみなさんにもお礼を申し上げます。
関西大学法科大学院修了者の合格者は19名。その内訳は、既修者コース出身者15名、未修者コース出身者4名、卒業年度ごとでみると、2012年度修了者6名、2011年度修了者8名、2010年度修了者4名、2009年度修了者1名でした。このように、今回も本学の合格者には、2回目、3回目のチャレンジの結果、合格を勝ち取った方々が3分の2を占めています。長期間にわたる受験生活はさぞたいへんであったことと思います。くじけずに勉強を続けた結果、目標を達成されたことをともに喜びたいと思います。合格した修了生の多くは、特別演習をはじめ、実力判定テストや最新判例解説などのさまざまなプログラムに積極的に参加していました。特別演習を担当されたアカデミック・アドバイザーの方々には、弁護士のお仕事で忙しいなか、惜しみない指導をしてくださったことに対して、ここに改めてお礼を申し上げますとともに、今年涙を飲んだ修了生の指導を引き続きよろしくお願いします。
関西大学法科大学院としては、合格率は昨年を上回ったものの依然として低いレベルにとどまっており、多くの修了生が涙をのむ結果となったことに対して、残念な気持ちでいっぱいです。第一回受験者からより多くの合格者を出すためには、法科大学院の教育の質を抜本的に見直し、改善させなければならないと考え、現在、カリキュラム、教育内容、教育方法の全般について厳しい自己検証を行っております。法科大学院の教育の改革をいっそう実のあるものにして、多くの合格者と喜びを分かち合えるようにと決意を新たにしております。
合格者のみなさんには、それぞれの合格体験を踏まえて、後輩の指導に手を貸してくださるようお願いします。

関西大学法科大学院は大きく変わります(2013/4/26)

関西大学法科大学院は、関西法律学校の設立から120年以上に及ぶ法曹養成の伝統を踏まえ、新しい時代の要請に応える、高度の専門性と豊かな人間性を兼ね備えた法曹を世に送り出すため、設立されました。
2004年の設立以来、関西大学法科大学院で学び、司法試験に合格して法曹の道を歩み始めた者も200名近くに上ります。公務員や会社員として豊かな法律知識を活用している者もいます。こうした新しい形の意欲あふれる若い法曹を生み出してきたことは私たちの誇りです。
しかし、法科大学院を取り巻く環境にはたいへん厳しいものがあります。司法試験合格者数は当初の目標よりも低く押さえ込まれ、合格率も低迷し、司法試験合格者の就職問題の深刻さもあって、法科大学院志願者は大きく減少しています。関西大学法科大学院も、その影響を免れていません。
私たちは、このたび募集定員を40名に減員するという決断をしました。
関西大学がこれまで法曹養成に果たしてきた大きな役割を考えると、これはたいへん重い決断でした。しかし、私たちは、定員を思い切って減らすことで、現在、法科大学院が抱えている問題を解決する方向性を示すことができると考えました。
第一に、学生を少人数に絞り込むことで、入学者の一人でも多くが夢を実現できるよう、一人一人の状況に応じた、これまで以上に懇切丁寧な指導ができるようになります。先輩法曹によるマンツーマンの指導体制(メンター制)も合わせて、法律学の習得に関わる不安を解消することができます。また、実務教育充実の一環として、このたび、かつて大阪地検特捜部も率いた元検事正を教員として新たに迎えました。第二に、学生数を少人数にすることにより、一人一人に対する奨学金をより手厚くすることができ、法科大学院進学に伴う経済的な不安を軽減することができます。第三に、法科大学院と関大OBが協力して進める進路選択・就職のお世話もより徹底して行うことができ、進路に関して過度の不安をいだく必要もなくなります。
私たちは、このたび、これまでの教育、学生へのケアに不十分な点があったことを率直に認め、新たな再出発をはかるために、まさにできることは何でも取り組んで、法曹養成機関としての信頼をかちとろうと決意しました。昨年、カリキュラムの抜本的改革をしたのをはじめ、各科目の教育内容・教育方法についてももう一度、一から見直す作業を始めています。
関西大学法科大学院には、関西法律学校から引き継ぐ法曹養成にあたっての使命があります。それは、「正義を権力から護れ」というスローガンです。ここ関西で独自の校風による法曹養成の理念を掲げて灯しつづけた法曹養成の営みを私たちは絶やすことはできません。
そのために私たちは変わろうとしています。
一人でも多くの皆さんが関西大学の法曹養成の伝統を引き継ぐ担い手となってくれることを祈っています。

2013年度入学式祝辞について(2013/4/2)

 新しく関西大学法科大学院に入学されたみなさん、ご入学おめでとうございます。法科大学院の教職員を代表して心からお祝いを申し上げます。
 法科大学院の入学式に臨まれたみなさんは、おそらく期待というよりも、大きな不安をいだいていらっしゃることでしょう。私は、皆さんのご入学にあたり、こうした厳しい状況の中であえて関西大学法科大学院への進学を決意されたみなさんをけっして後悔させないよう、みなさんが抱えておられる「不安」を解消させるよう努力することをお約束します。
 第一の、そして最大の「不安」は、司法試験に合格できないのではないかという不安でしょう。
この点で、関西大学法科大学院は、これまでの反省を踏まえて、昨年以来大きく変わろうとしています。
この「不安」の原因は、みなさんが自分の学力について自信をもてないところにあると思います。ただ、学力の不足といっても、どのような問題をかかえているのかは人により様々です。昨年度から実施している新しいカリキュラムは、こうした入学者の質の多様性を踏まえて、科目の履修の自由度を以前より増やしています。今の時点で、しっかりとした計画をたて、自分に合った履修モデルを組み立ててください。
とはいっても、自分一人では、なにから手をつけていいかわからないかもしれません。そこで、関西大学法科大学院は、みなさんを合格まで導くための相談体制を抜本的に強化しました。まず、教員のオフィスアワーの時間を拡大し、時間のあるときにふらっと研究室で先生方に相談できるようにしました。また、各クラスには、クラス担任の先生もいますので、進路その他の相談にも気軽にのってくださると思います。いきなり先生と相談するのは敷居が高いと感じられる方もいるでしょう。そこで、皆さん方と年齢の近い、まだ司法試験に合格して間もない若手の弁護士の方々に、今年から一人一人の学生の「メンター」、相談係になってもらい、勉強の方法だけでなく、生活スタイルも含めたアドバイスをしていただく体制をとりました。さらに、以文館3階には、ティーチング・アシスタントの部屋があり、司法試験合格者で博士課程に進学した方々を中心に、いつでも学習相談に乗ることができる体制をとっています。
 さて、皆さん方の抱えている「不安」には、もう少し漠然とした将来に対する不安というものもあると思います。これは、自分のめざす法曹のイメージが十分確定できていないことによるものだと思います。将来の自分についてしっかりしたイメージができている学生は、モチベーションが高く、最終的な目標達成の可能性も高くなります。
このためには、皆さんそれぞれが理想とする先輩をみつけることが早道です。
関西大学法科大学院では、今年度から新たに、元大阪地検特捜部を部長として率いた大仲先生を採用しました。また、元最高裁判事、元高裁長官、日弁連会長といった輝かしい経歴をもつ方々を特別顧問教授に迎えています。特別顧問教授の先生方と関大出身のベテラン弁護士の先生方による「法と社会(法実務と社会)」は、新しいカリキュラムの目玉です。ぜひ受講して、最先端の法実務についての知識を得るとともに、法曹としての生き様を学んでください。
さらに、法律に関する論述力を向上させる機会を充実させます。定期試験に至る過程で課されるレポートに対しても、ローテーション制を実施して、できるだけ答案を書いてみる機会を増やすとともに、また、若手の弁護士による課外の講座として、特別演習を実施し、基礎力の養成とともに、より実践的な論述力の養成ができるように、その内容を改革しています。
 ただし、みなさんのいろいろな不安を解消し、目標に近づくためには、みなさん自身の努力が不可欠です。昨年、司法試験に合格した修了生の一人は、最低、一日8時間の勉強時間を確保すべきだと言っていました。また、ある合格者は、授業の予習復習以外に、毎週日曜日は、自分の知識をまとめるための時間を意識的に確保したと述べていました。法科大学院の授業の予習には、1科目平均5時間程度が必要ですから、なかなかたいへんなことになると思います。でも、一つの目標に向かって努力することがみなさんを鍛え、目標に近づけるのだと信じてください。
司法試験のための勉強は、昔からたいへんなものと言われてきました。でも、その勉強を仲間と一緒に、そして、それを支える教員、先輩たちといっしょに行えるのが法科大学院の最大のメリットです。どうかそのメリットを十分活用して、2年後、3年後には合格をともに祝えるようにしたいと願っています。
 私たち関西大学法科大学院の教職員一同は、みなさんが進学してよかったと思っていただけるよう努力します。
 いっしょにがんばりましょう。

2012年度学位授与式祝辞について(2013/3/21)

 本日新しく関西大学法科大学院を修了されたみなさんご卒業おめでとうございます。 本日、法務博士の学位を授与されるのは、42名の方々です。 法科大学院の修了は、司法試験受験へのステップであり、皆さんの喜びも半分以下という感じでしょうか。しかし、法科大学院において法務博士の学位を授与されることがいかにたいへんだったかは、皆さんも実感しておられることでしょう。せめて今日だけは、自らの達成したことを喜びをもってかみしめてほしいと思います。 皆さんの卒業の餞に、これから司法試験を受験する上で心に止めておいてほしいことを三つばかりお話ししておきたいと思います。
 第一は、関西大学法科大学院を修了したという事実に自信と誇りを持ってほしいということです。みなさんも「法科の関大」という言葉はお聞きになったことがあると思いますが、関西大学には130年近くにわたる法曹養成の伝統があります。この伝統は単に歴史が長いとか関大出身者が多いと言うことではありません。大阪の私立学校に法曹養成が託されたのは、東京の帝国大学ではできない法曹を養成することが必要だったからにほかなりません。それは、一言で言えば、市民のために市民の目線で、その専門的知識と経験を提供する法曹の養成ということです。もちろん、市民のための法曹といっても固まったパターンがあるわけではなく、多様なアプローチがあるはずですし、伝統とはその中に身をおくみなさん方一人一人が作り出していくものでしょう。ただ、これから法に携わる仕事をするうえで、法を誰のためにどのように使うのかを常に意識していただきたいと思います。
 第二は、初心を思い起こしてほしいということです。みなさんが法科大学院の進学を希望された動機はさまざまでしょう。しかし、みなさんは、すでに法科大学院進学後の将来がバラ色のものと思われていた時代の後で、法科大学院に進学されたのですから、ある程度の困難を承知で法曹という途を選択されたはずです。これから5月の試験までは、精神的に最も苦しい時期でしょう。そんなときは、どうして自分が困難を承知で法科大学院進学を選択したのかという原点を確認して、自らを奮い立たせてほしいと思います。社会には、東日本大大震災の被災者をはじめ、法律専門家の助けを必要としている人がたくさんいます。法律を学んで社会に貢献したいと決意した日に立ち返って苦しい受験勉強をのりきってほしいと思います。
 第三に、司法試験という関門を必要以上に恐れる必要はないということです。皆さんはすでにこれまでの司法試験に関する出題委員の「採点実感」に目を通されていると思いますが、そこで指摘されていることはすべて法科大学院の授業で繰り返し言われてきたことだと気づくはずです。ですから、法科大学院の修了という事実は、司法試験の合格という目標にかなりの程度近づいたということに確信を持って、自信をもって5月の試験に臨んでほしいと思います。

  最後に、卒業生のみなさんは、これから受験をひかえて、また、進路のことでも、いろいろ心配なことや不安なことがたくさん湧いてくるかと思います。そんなときには、どうか法科大学院の先生方のもとを訪ねて、質問やアドバイスを受けて下さるようお願いします。就職に関しては、就職支援委員会という組織を立ち上げ、みなさんのお手伝いをしようとしています。もちろん司法試験合格後については、関西大学のOB、関大法曹会のメンバーが全面的にサポートしてくださいますから、どうか安心して合格してください。  以上、簡単ですが、私からのお祝いの言葉といたします。

平成24年司法試験合格発表によせて(2012/9/13)

 司法試験に合格されたみなさん。本当におめでとうございます。
 難関を突破された、みなさんの努力とがんばりに心からの敬意を表するとともに、困難な受験生活を支えたご家族のみなさん、また、法科大学院の教育にご支援をいただいている大学関係者のみなさんにもお礼を申し上げます。
 関西大学法科大学院修了者の合格者は22名。その内訳は、既修者コース出身者13名(うち2011年度卒業者3名)、未修者コース出身者9名(同2名)でした。今年の合格者のなかには、受験制限ぎりぎりの3回目の挑戦で合格された方も含まれます。長期間にわたる受験生活はさぞたいへんであったことと思います。くじけずに勉強を続けた結果、目標を達成されたことをともに喜びたいと思います。合格した修了生の多くは、特別演習をはじめ、実力判定テストや最新判例解説などのさまざまなプログラムに積極的に参加していました。特別演習を担当されたアカデミック・アドバイザーの方々には、弁護士のお仕事で忙しいなか、惜しみない指導をしてくださったことに対して、ここに改めてお礼を申し上げますとともに、今年涙を飲んだ修了生の指導を引き続きよろしくお願いします。
 関西大学法科大学院としては、合格率・合格者数とも昨年を大きく下回り、多くの修了生が涙をのむ結果となり、深刻な事態と受け止めています。とりわけ第一回受験者の合格率が低いことは、法科大学院の教育の質にかかわる重大な問題であると考えております。現在、関西大学全体として法科大学院のあり方に関わる抜本的な再生策が検討されており、法科大学院の教員一同もこれまでの教育のあり方の根本的な見直しを進めています。法科大学院の教育をいっそう実のあるものにして、多くの合格者と喜びを分かち合えるようにと決意を新たにしております。
(※一部訂正の上再掲載しています)

2012年度入学式祝辞について(2012/4/2)

 新しく関西大学法科大学院に入学されたみなさん、ご入学おめでとうございます。法科大学院の教職員を代表して心からお祝いを申し上げます。
 本年度、関西大学法科大学院には、本来の定員を大きく下回る学生しか入学しませんでした。これは私どもにとってはたいへん残念なことです。私たちは、多くの合格者が関西大学法科大学院への進学を選択しなかったという事実を重く受け止めて、教育内容を改善し、なんとかしてより多くの方に進学していただけるよう努力しなければならないと考えています。
 法科大学院の入学者が減少した一番大きな理由は、法科大学院に進学することへの不安が大きいということだと思います。たしかに、司法試験の合格率は低く抑えられ、たとえ司法試験に合格しても就職先に苦労するといった情報ばかりが流されているなかで、法科大学院進学をためらう気持ちが起きるのは当然です。 私は、皆さんのご入学にあたり、こうした厳しい状況の中であえて関西大学法科大学院への進学を決意されたみなさんをけっして後悔させないよう、みなさんが抱えておられるであろう二つの「不安」を解消させるよう努力することをお約束します。
 第一の「不安」は、司法試験に合格できないのではないかという不安でしょう。
この点で、関西大学法科大学院は、これまでの反省を踏まえて、大きく変わろうとしています。みなさんは、ちょうどその転換点に入学されたのです。
まず、カリキュラムが大きく変わります。これまでのカリキュラムは、必修科目が多く、授業ですべてのことを教えようとしていましたが、学生にとっては、消化不良が発生するという問題がありました。そこで、今年から必修科目を大きく削り、基本的なポイントに絞った内容とし、学生による自主的な学習にゆだねるべきところはゆだねるということにしました。
また、実務家を教員として新たに採用し、実務家による授業を拡充しました。実務の世界で活躍されている優秀な法曹による授業を通じて、実務という観点に立った法律の学習が可能となるばかりでなく、みなさんが法曹を目指す上でのロール・モデルを見つけることにもなります。特別顧問教授の先生方と関大出身のベテラン弁護士の先生方による「法と社会(法実務と社会)」は、新しいカリキュラムの目玉です。ぜひ受講して、最先端の法実務についての知識を得るとともに、法曹としての生き様を学んでください。
さらに、法律に関する論述力を向上させる機会を充実させます。定期試験に至る過程で課されるレポートに対しても、先生方が丁寧に添削してくださることになっています。成績優秀な修了生、司法試験合格者をTAとして採用して、みなさんの学習のお手伝いをします。また、若手の弁護士による特別演習についても、より実践的な論述力の養成ができるように、その内容を改革しています。
 さて、みなさんの抱えておられるもう一つの「不安」は、法科大学院修了後の進路に関するものでしょう。
この点でも、私たちはみなさんの将来への不安を少しでも取り除くことができるように、就職支援活動を充実させます。司法試験合格者の就職先確保については、関大法曹会の先輩方が本当に親身になって手助けしてくださいます。また、司法試験合格は勝ち取れなくても、裁判所職員、地方公務員、企業の法務部で活躍している先輩もたくさんいます。法科大学院としても、こうした多様な進路についても適切なアドバイス、情報提供ができるように、相談会やガイダンスを積極的に開催していきます。
 以上申し上げましたように、私たち関西大学法科大学院は、みなさんが進学してよかったと思っていただけるよう努力します。
もちろん法律学の学習、そして司法試験の合格にはみなさん自身の努力が不可欠です。みなさんが、困難な状況のなかであえて法科大学院に進学した際には、なんらかの決意があったはずです。どうかその決意をいつも忘れないで、法科大学院での日々を過ごしていただきたいと思います。 いっしょにがんばりましょう。

2011年度学位授与式祝辞について(2012/3/21)

 本日新しく関西大学法科大学院を修了されたみなさんご卒業おめでとうございます。
 本日、法務博士の学位を授与されるのは、51名の方々です。今年も相当数の学生が留年を余儀なくされています。本日、ここで学位記を授与されることがいかにたいへんだったかは、皆さんも実感しておられることでしょう。私からも、関西大学法科大学院の教職員を代表して、改めてお祝いを申し上げます。
法科大学院の修了は、司法試験受験へのステップであり、皆さんの喜びも半分以下という感じでしょうか。しかし、法科大学院の修了は、先にも述べましたように、相当の難関です。せめて今日だけは、自らの達成したことを喜びをもってかみしめてほしいと思います。
皆さんの卒業のはなむけに、これから司法試験を受験する上で心に止めておいてほしいことを三つばかりお話ししておきたいと思います。
 第一は、関西大学法科大学院を修了したという事実に自信を持ってほしいということです。先にも述べましたように、法科大学院の修了は簡単なことではありません。成績の善し悪しはありますが、それぞれに相当量の勉強時間と法的素養の蓄積があって初めて、法科大学院を修了することができるのです。ですから、司法試験という関門を必要以上に恐れる必要はありません。皆さんはすでにこれまでの司法試験に関する出題委員の「採点実感」に目を通されていると思いますが、そこで指摘されていることはすべて法科大学院の授業で繰り返し言われてきたことだと気づくはずです。ですから、法科大学院の修了という事実は、司法試験の合格という目標にかなりの程度近づいたということに確信を持って、自信をもって5月の試験に臨んでほしいと思います。
 第二は、初心を思い起こしてほしいということです。みなさんが法科大学院の進学を希望された動機はさまざまでしょう。しかし、みなさんは、すでに法科大学院進学後の将来がバラ色のものと思われていた時代の後で、法科大学院に進学されたのですから、ある程度の困難を承知で法曹という途を選択されたはずです。これから5月の試験までは、精神的に最も苦しい時期でしょう。そんなときは、どうして自分が困難を承知で法科大学院進学を選択したのかという原点を確認して、自らを奮い立たせてほしいと思います。社会には、東日本大大震災の被災者をはじめ、法律専門家の助けを必要としている人がたくさんいます。法律を学んで社会に貢献したいと決意した日に立ち返って苦しい受験勉強をのりきってほしいと思います。
 三つ目のアドバイスは、勉強の合間にでも、今年度の『法科大学院ジャーナル』に目を通してほしいということです。今年の『ジャーナル』は、司法試験合格体験記だけでなく、企業への就職、公務員試験合格といった多様な進路選択をした先輩の生々しい体験が綴られています。また、先生方の論説やエッセイ、そして、東日本大震災をうけて開催された日本・中国・韓国の研究者の間でのシンポジウムの記録も掲載された、たいへん充実したものになっています。受験前にぱらぱらと目を通すだけで、いろいろ触発されることがきっとあるはずだと思います。
 最後に、卒業生のみなさんは、これから受験をひかえて、また、進路のことでも、いろいろ心配なことや不安なことがたくさん湧いてくるかと思います。そんなときには、どうか法科大学院の先生方のもとを訪ねて、質問やアドバイスを受けて下さるようお願いします。就職に関しては、就職支援委員会という組織を立ち上げ、みなさんのお手伝いをしようとしています。もちろん司法試験合格後については、関西大学のOB、関大法曹会のメンバーが全面的にサポートしてくださいますから、どうか安心して合格してください。
 以上、簡単ですが、私からのお祝いの言葉といたします。

司法試験合格者アンケート「司法試験直前編」の配布について(2012/3/8)

 この度、修了が決定した皆さん、昨年度までに修了された皆さんにとりましては、5月の司法試験に備えて、最後の追込みや仕上げの時期かと思います。
 関西大学法科大学院としましては、引き続き可能な限り皆さんの学習活動を支援いたします。その一環としまして、4月以降に再開しますオフィス・アワーを、修了後も在学時と同様に提供いたします。もちろん、TA執務室での相談も受け付けますので積極的にご利用ください。
 また、平成22年、23年の司法試験合格者にお答えいただいたアンケートのうち、試験直前の対策や試験当日の留意事項などを抜粋し、あらためてご紹介します。貴重な経験や皆さんへのメッセージが掲載されており、参考になると思いますので、是非ご一読ください。気候の変化が大きい時期ですので、健康管理には十分注意し、試験当日に皆さんの実力が遺憾なく発揮されますことを心から祈っております。
 なお、アンケートの全文はローライブラリーに配架しています。(ローライブラリーの利用申請をしていない方については、尚文館3階の専門職大学 院事務グループにてアンケート全文を閲覧いただけます)

新司法試験合格発表によせて(2011/9/23)

 司法試験に合格されたみなさん。本当におめでとうございます。みなさんの努力とがんばりに心からの敬意を表するとともに、困難な受験生活を支えたご家族のみなさん、また、法科大学院の教育にご支援をいただいている大学関係者のみなさんにもお礼を申し上げます。
 関西大学法科大学院修了者の合格者は35名。その内訳は、既修者コース出身者25(うち2010年度卒業者7名)、未修者コース出身者10名(同2名)でした。今年の合格者のなかには、受験制限ぎりぎりの修了後5年目あるいは3回目の挑戦で合格された方もいます。長期間にわたる受験生活はさぞたいへんであったことと思います。くじけずに勉強を続けた結果、目標を達成されたことをともに喜びたいと思います。合格した修了生の多くは、特別演習をはじめ、実力判定テストや最新判例解説などのさまざまなプログラムに積極的に参加していました。特別演習を担当されたアカデミック・アドバイザーの方々には、弁護士のお仕事で忙しいなか、惜しみない指導をしてくださったことに対して、ここに改めてお礼を申し上げますとともに、今年涙を飲んだ修了生の指導を引き続きよろしくお願いします。
 関西大学法科大学院としては、まだまだ合格率・合格者数とも十分なものとはいえず、とりわけ第一回受験者の合格率が低いことは、教育の質にかかわる重大な問題であると考えております。現在進めているカリキュラム改革をはじめとする教育改革をいっそう実のあるものとして、より多くの合格者と喜びを分かち合えるようにと決意を新たにしております。

法科大学院ホームページのリニューアルについて(2011/9/22)

 このたび、法科大学院のホームページを大幅にリニューアルし、これまでのコンテンツをさらに充実いたしました。
 「学習支援」のページでは、本法科大学院がこれまで行ってきました入学前から修了後にいたる各種講座や自習室等の教育施設に関する支援体制について詳しく紹介しています。
 「数字で見る法科大学院」では、本法科大学院の現状や各種取組みの成果等について、他大学法科大学院との比較も可能となるよう客観的な数字で示しました。
 「在学生・修了生からのメッセージ」では、本法科大学院を志望した理由や本学での学びを通じて得た貴重な経験や感想などを紹介しています。2ヶ月に1回程度更新しますので、定期的に訪ねてみてください。
 他にも新たなコンテンツを設けており、今後も本法科大学院をよりご理解いただけるよう内容の充実に努めたいと思いますので、ぜひ注目してください。

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