KANSAI UNIVERSITY

INTERVIEW | 私は、こんな人。 /16

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頑張る選手以上に頑張るのが、
関西大学応援団。

 アメリカンフットボールの最高峰プロリーグ「NFL」。その試合を支え、華やかに彩るのが「NFLチアリーダー」。吉田さんは、NFLに所属するチーム「ミネソタ・バイキングス」のチアオーディションに挑戦し、日本人で初めて合格を勝ち取った。
「NFLチアリーダーは、世界中のチアリーダーにとって憧れの存在です。チャリティ活動なども積極的に行い、アメリカでは知性と自立心を持つ理想的な女性像とされています」
 吉田さんは野球の名門校でもある智弁学園高校に進学し、野球のシーズン中のみチアリーダーを経験。関西大学に入学後、アメリカンフットボールの試合を観に行ったところ、チアリーダーのパフォーマンスに釘付けになり、部活動として本気で取り組むことを決意した。
「関西大学のバトン・チアリーダー部は、競技としてのチアリーダーではなく、応援団として活動しているのが特徴です。練習は厳しかったけれど、独りではできないことも、仲間がいれば自分の限界を一歩超えられることを知りました」
 バトン・チアリーダー部の部長も務めた吉田さんは、先輩からの厳しい指導だけではなく、後輩を鍛えることの難しさも痛感したという。
「応援団の役割は、もの凄く頑張っている体育会の選手たちに“頑張れ”と声を掛けて励ますことです。応援団が代々受け継いできた、この応援の重みを後輩に理解してもらうことに苦労しました。自分たちが応援する選手の“頑張り”以上に、私たちが頑張らないと、励ましの言葉に重みがありませんから」

難関を通り抜け、
世界の最高峰の舞台へ。

 大学生活の大半を部活動に注ぎ込み、卒業後は特にやりたい仕事も見つからなかったという吉田さん。
「ある時、知人から“もうチアリーダーはやらないの?”と聞かれたことがきっかけで、社会人になっても続けられることに気づきました。NFLにも興味を持ち、インターネットで彼女たちのパフォーマンスを見て衝撃を受けました。実際に活躍されている日本人がいることも知り、私もNFLチアリーダーになりたいと考えたのです」
 そして、目標に向かって一歩一歩、努力を重ねていった。社会人アメリカンフットボールチーム、プロバスケットボールチームのチアリーダーを経験。平日は仕事をしながら海外生活の資金を貯め、休日はチアリーダーの活動に専念。さらに、英会話教室に通い、技術レベル向上のためダンスの基礎も学んだ。
「元々、バレエやジャズダンスの経験がなかったので、基礎から学びました。はつらつとした学生のチアリーダーとは違い、NFLのチアリーダーはセクシーさが求められます。“ミネソタ・バイキングス”のダンスは力強くて、私の好きなスタイル。自分がそのユニフォームを着て踊る姿が想像できたので、応募しました」
 努力が実を結び、ついに「NFLミネソタ・バイキングス」入団オーディションの切符を手にした。18日間にわたるオーディションが繰り広げられ、約130人の受験者の中から難関を突破し、35人の精鋭の一人として合格。ビザの関係による労働の制限、わずかな報酬での生活など、すべてが順風満帆というわけではない。だが、できれば3年間は、アメリカで活動したいと吉田さんは語る。
「大学卒業後のこの3年間は、例え合格できなかったとしても、かけがえのない時間でした。大学でチアリーダーに打ち込み、目の前のことを一生懸命やってきたことで、部活から離れた時に初めて自分の夢として返ってきました。たくさんの方に支えられて合格できたので、今度は私が誰かの夢を支えられる人になりたいです」

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