1. トップ
  2. 教員が語る専門領域の魅力
  3. 教員が語る専門領域の魅力 vol.7 A.J.ハント 教授

教員が語る専門領域の魅力 vol.7

A.J.ハント 教授

Reading, Writing and Thinking

A.J.ハント 教授

Profile

英語教育者並びに調査研究者

 私は、ライティング1のコースと3回生のプレゼンテーション演習を教えている。ライティング1のコースでは、学生たちは上質の短い文章やエッセイを書くことを学ぶ。英語で書くことは、学生が、彼らの文章やエッセイの最初に主要な考えを提起することが大切である。日本語で叙述する場合は、主要な考えを最後に述べるという方法をとるが、それとは逆になるということである。また、自らの主要な考えを、それを説明し、証拠となる裏付け、つまり特定の例やその詳細や事実や統計を使って立証することが、大変重要である。詩人、ウィリアム・ブレイクはかつて、「一般化することは、馬鹿になることである。」と述べた。しかし、ライティングのクラスでは、「証明なしに一般化することは、馬鹿になることである。」と、私は言い替えたい。我々の考えは、それらの考えを立証するのに利用した詳細な点や事例とともにある時のみ有効である。この様に証拠とは、非常に重要なものである。有名な映画で、証拠の大切さを例証した『12人の怒れる男』がある。私は、学生たちがこの映画を見ることを強く薦めたい。

 プレゼンテーション演習では、学生たちは新聞や雑誌から自分自身の素材を選び、その要点をまとめ、練習し、そして小グループでプレゼンテーションを行う。時折、学生たちはクラス全体にもプレゼンテーションを行う。それぞれのプレゼンテーションの後、他の学生が質問をすると、発言者は彼らが考えていることを知る機会を得ることになる。また、そのような機会は、発言者にとって質問に的確で効果的な返答をする練習の場ともなる。演習で、学生たちは自信を持つことができる。加えて、私の希望であるが、学生たちが世界で起こっていることを学んだり、世界の出来事について自分自身の考えを深めることを願う。

 ここ数年、私の調査研究は、エクステンシヴ リーディングに集中してきた。エクステンシヴ リーディングは、学生たちが多くのかなり易しい本を選び、それらを短期間に読む形式の読書法である。その後、彼らは読んだ本について叙述し、クラスメイトとそれらについて討論する。調査研究の中で、2人の教授と私は、多くの本を読むことは読書のスピードと堪能さを増大させることを発見した。私は、読書や多くの本の朗読を聞くことでさえ、学生たちの英語の能力を正に大変増進させるであろうと確信している。

学生のみなさんへのメッセージ

 言語を学ぶことは、ギターやピアノの演奏を学んだり、サッカーや野球の仕方を学んだりするのと似ている。何故なら、これらの技術を身につけるには、時間を必要とし、練習と粘り強い継続が必要だからである。ちょうど楽器やスポーツを学ぶことが、特に何年かの練習の後、多くの喜びをもたらすように、言語の習得も、諸君が旅行したり、異なった文化を持つ人たちと気持ちを通わせたり、友達になったりすることで、その人生を豊かにするだろう。言語を学ぶことは、本当に諸君の人生を充実したものとするだろう。