NEWS

NEWS

中1学年人権HR「ボランティアについて学ぼう」を実施しました

平成24年12月13日(木) 中1学年人権HR「ボランティアについて学ぼう」於親和ホール

 本校の人権教育は、学年ごとに決められたテーマに沿って行っています。第1学年のテーマは「思いやりの心を育てる」で、今回は現在関西大学に在籍する学生を中心に活動している国際ボランティア団体「マスターピース」をお招きして、ボランティア活動に関する講演をお願いしました。マスターピースは、アメリカに本部を置く国際NGO団体「Habitat for Humanity」の日本学生支部で、貧困に苦しむ世界の国々へ出向いて家を建てるなどの建築活動をボランティアで行っている団体です。

 最初に、「世界がもし100人の村だったら」を「世界がもし関大一中1年生251人の村だったら」に置き換えてワークショップを行っていただきました。生徒たちは、一人一人に事前に配布された紙に従って、これから出題される質問に該当することが書いてあった場合に起立していきます。質問は、性別、人種、民族、言語、宗教から経済格差、衛生・栄養問題、大学への進学率や識字率、紛争や災害などで生命の危険にさらされているかどうかなどへと多岐にわたり、生徒たちは手元の紙を見ながら次々と起立しました。251人のうち半数近くが起立することもあれば、わずか3人しか起立しないこともあり、生徒たちからは驚きの声が上がりました。このワークショップでは、自分とは違う人、違う環境で生きざるを得ない人がいるということを正しく知り、困っている人や助けを必要とする人に思いを寄せることからボランティア活動が始まるとお話いただきました。

 次に、「ボランティアとはどんなイメージ?」という問いかけがありました。生徒たちは、ワークシートに自分の考えをまとめて発表しました。その後、実際にマスターピースがタイで家を建築した様子をビデオ鑑賞しました。雨期で足下がぬかるむ中、実際に出来上がった家に住むことになるホームオーナー家族と共に資材を運搬し、ブロックを積み上げて家を建築していく様子が映し出されました。マスターピースは、生活の基盤となる家を建築することで、援助なしでも自立した生活を営んでいけるようにしてもらうことを活動目標にしているということでした。

 最後に、なぜボランティア活動に参加するのかをお話いただきました。マスターピースの活動は、普段の勉強会やディスカッション、ミーティングに加えて、年2回の長期休暇の約2週間を使い、渡航費や滞在費などを自費でまかなって行われています。2011年3月に起こった東日本大震災では、がれき撤去や建築支援などでも活動されています。このようなボランティア活動を通して、手を差し伸べたはずの人たちから逆に自分を強く大きく成長させる言葉や機会をいただいていることに気づいたとの体験をふまえて、困っている人がいたら手を差し伸べるのは人として当たり前のことであり、無関心にならずに、今自分にできることを勇気を出してやってみてほしいとのメッセージを生徒にいただきました。


以下に、生徒の感想を紹介します。
「普段自分が困らないことで世界の人々が困っているのを知り、自分がいかに恵まれているかがよくわかりました。」

「私たちの知らないところで、人のために努力している人がいることに感動しました。」

「ボランティアは、いろいろと難しい先進国の技術を使って発展途上国の手助けをするのかと思ったら、簡単なことではあるけれどとても大切なことをするのだなあと思いました。」

「ボランティアに対して、堅苦しいなどのイメージを持っていましたが、この講演会を聞いて、誰にでもできる簡単なことをすればいいのだとわかりました。自分にもできることを探していけたらなと思いました。」

「素人が家を建てるなんて無理だろうと思っていましたが、マスターピースの人がホームオーナーさんと一緒に家を建てているのを見て、人はやろうと思ったら何でもできるんじゃないかと思いました。私もいろんなことに挑戦していきたいです。」

「少しの積み重ねで人が助かるとわかった。当たり前のことを当たり前にすることは、意外と難しいことなんだと思った。僕も人の役に立つことに挑戦してみたいと思った。」

「貧しい国の人たちは、水や家を大切にしていて、自分も物を一つ一つ大切にしないといけないと思った。」

「世界の人と力を合わせるっていいなと思いました。」

「私たち中学生でも、募金やゴミ拾いなどのボランティアができると思ったので、実行したいです。」



123_160.jpg

456_160.jpg

DSC_0072_160.jpg

DSC_0073_160.jpg


PAGE
TOP