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高校1年生 宿泊研修 2日目

 今日は曇り空で空気がひんやりとし、まだ起きて間もない生徒の目を覚ますような朝でした。ラジオ体操をして身体をほぐしたあと、朝食です。

 Aグループは午前中、昨日に引き続きカッター訓練です。今日は全長約5㎞のコースで行われるカッターレースです。9時50分にスタートしたレースは、抜きつ抜かれつの大接戦となりました。生徒は全員汗だくになりながら必死に漕ぎ、レース後はすがすがしい笑顔をしていました。カッターレースの結果は、G組(8号艇)が最後にA組(1号艇)をかわして優勝しました。

 Bグループは、うどん作り体験をしました。このうどん体験で、クラスの垣根を越えた交流を行いました。粉からうどんを作ったのは、みんな初めての体験だったのではないでしょうか。様々な形の個性豊かなうどんが出来上がっていました。そして、自分で作ったうどんをみんなで美味しくいただきました。その後、サッカー場に移動して、スポーツ活動をしました。うどん作り体験の二つの班を一つにまとめ、円陣を組んでバレーボールを何回つなげることができるかを競い合いました。一致団結した班が最も多くつなぐことができたようです。うまくつなぐことができなかった班でも、活発な交流が行われていました。

 午後からAグループは座禅です。宿泊施設近くの無明院まで歩いて移動しました。お寺の敷地内に入ってからは皆私語を慎み、自己を見つめなおす準備をしました。住職による説法と、座禅の説明を聞き、厳粛な雰囲気に包まれたところで、座禅ははじまりました。堂内は静寂につつまれ、聞こえるのは風の音、鶯の鳴き声、木々の枝擦れの音のみ。その静寂の中で時折、パシッパシッと警策の音が高らかに鳴り響いていました。常日頃は元気いっぱいで快活な生徒たちですが、座禅では普段はあまり見せない大人然とした佇まいを漂わせていました。

 Bグループは、初めてのカッター訓練。宿舎近くで諸注意を受けた後、桟橋にバスで移動しました。各クラス2班に分かれてカッター艇に乗り込み、晴天の下、波穏やかな海に出艇しました。最初は各艇、みんなで息を合わせて櫂をこぐことが難しい様子でしたが、船頭さんの声にあわせ、生徒どうしの息も徐々に合うようになりました。時間がたつにつれて、少しずつ生徒の掛け声も大きくなり、クラスの一体感が増していき、船の勢いがましてきました。最後に小レースをおこない、明日のレースに向けた調整をおこないました。

 夕食後は学年集会です。学年集会はグループに分かれて校歌の練習です。グループごとに工夫をし、皆恥ずかしがらずに大きな声で歌っていました。最後に一度全員で合わせて歌った時には、その場にいた者が圧倒されるほどの大音量の斉唱でした。

 明日は宿泊研修最終日です。

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