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ニュージーランド海外英語研修3日目

7月16日【3日目】

 6時30分。各部屋にモーニングコールが鳴り響き、生徒達は目をこすりながら朝食会場に向かいます。今朝のメニューはイングリッシュブレックファスト形式のバイキングです。ベーコン、ソーセージ、スクランブルエッグ、ポテト、パン、オレンジジュース、フルーツ・・・朝からフルコースです。食べているとウェイターの方が各テーブルを回って”Would you like some coffee or tea?”と声をかけてくれますが、生徒達もしっかりと”No, thank you.” や” Tea, please”と既にこなれた返事をします。

 7時50分。チェックアウトをして今日の行程が始まります。午前中に観光・アクティビティをして、午後はバスで約3時間移動してネイピアへと向かいます。気になる天候は・・・残念ながらまたしても雨でした。しかも本日はザアザアと本降りの一日となってしまいました。

 最初に訪れたのはホテルからバスで5分程の場所にあるTe Puiaという場所で、マオリアートと間歇泉の見学でした。ちなみに”te”とは、英語で言う定冠詞”the”にあたる単語で、”puia”というのは「尊敬・祖先」という意味だそうです。天気に恵まれず残念でしたが、さすがに間歇泉は迫力があって生徒達は夢中で写真を撮っていました。高いときは30mにも吹き上がるそうですが、本日は10mほどだったでしょうか。それでも日本では見られない神秘的な光景でした。

 さらに約15分程度移動して、原生林を見学したりやキウイ、ケアなどをはじめとする鳥類が多くいる場所で約30分程度の観光をしました。キウイは夜行性のため、暗くした部屋で飼育されていました。一日のうち数時間しか活動していないということでしたが、我々が訪問した時は、なにやら一生懸命くちばしで土を掘っている姿を見ることができてかわいらしかったです。

 その後、少しの移動を挟んでNgongotaha山を登るスカイラインスカイライドという8人乗りのゴンドラに次々と乗りこみます。天気が良ければロトルアの街並みが一望できるはずですが、本日は雨天のため麓の町の一部がかろうじて見える程度でした。頂上ではルージュ体験を行い、昼食をいただく予定になっていました。「絶対濡れるけど、ルージュやりたい人いる?」添乗員の伊藤さんが聞くと30人程度が「ここまで来たから、絶対やる。」とやる気満々でした。カッパを着てヘルメットを着用し、ひとりひとりルージュに乗り込みます。ルージュは、日本のスキー場で見かけるようなソリにハンドルとブレーキがついたような形をしていて、それに乗って斜面を滑り降りるアトラクションです。ここまで雨天で大人しく観光していた生徒たちでしたが、ここにきて水を得た魚の様に、奇声を発しながらルージュを楽しんでいます。時折前のルージュにぶつかったり、カーブで曲がりきれずに転倒し泥んこになったりしながら下まで降りると専用のリフトに乗って上がってきます。これが想像以上に楽しく、多くの生徒が2回乗りました。多少濡れることは覚悟していましたが、終了するころには、全員下半身がパンツまでずぶ濡れ、靴までグショグショ状態で昼食を食べる羽目になってしまいました。ちなみに昼食はまたしてもバイキングで、嬉しいことに、うどん、味噌汁がありました。冷えた体に暖かいうどんを食べて生徒達もご満悦の様子でした。

 昼食後スカイラインで下に降り、濡れた服を着替えた後は、バスで3時間ほどかけて目的地のネイピアに向かいます。途中に一度のトイレ休憩を挟み、ついにネイピアの町に入ります。いよいよホストファミリーとの対面ということで生徒達の顔に緊張の色が伺えます。男子の一部は「足震えてきた」とか、「入試の時ぐらい緊張してる」などつぶやいていました。最後に引率教員からは「積極的な姿勢でステイを楽しむように」と声をかけました。

 まずネイピアボーイズハイスクールで男子がホストファミリーと対面します。生徒たちを乗せたバスが到着すると、そこにはすでにほとんどのホストファミリーが一高生を待ち構えていました。一日中降り続いた雨も、男子がホストファミリーと対面する間だけ止んでいてくれました。ひとりひとり名前が呼ばれ、ホストファミリーに迎え入れられます。笑顔で挨拶を交わす生徒、緊張でほぼ無言状態の生徒、なかなか自分の名前が呼ばれず余計に緊張が高まる生徒、その様子を少し離れて見守る女子・・・最終的には男子全員が無事ステイ先へと引き取られていきました。

 続いてバスで15分程走り、ヘイスティングガールズハイスクールへ移動し、女子の対面式を行いました。男子と違い、女子の対面式は校内のホールで行われました。こちらもひとりひとり名前が呼ばれホストファミリーと次々に対面してきますが、男子に比べるとしっかりと笑顔で挨拶をしている生徒が多く感じられました。

 午後17:30頃には全ての生徒がホストファミリーの家へと帰っていきました。ホームステイ初日、生徒たちは初めて出会ったホストファミリーとどんな会話をしているのでしょう。明日には全員が明るい表情で学校に来てくれることを期待して引率教員もネイピアの宿舎へと戻り、本日の行程が終了しました。


【Student’s Voice】
 今日は朝からホストファミリーと会えるということで、わくわくしていました。が、今日も引き続き雨で、何とも言えない気持ちでした。まずマオリ村では、木の彫刻と間歇泉を見ました。彫刻は普通に掘るだけでなく、目には貝を使っていたりと、手が込んでいました。間歇泉の付近では硫黄の独特の臭いが立ち籠っていましたが、水しぶきが上がるのは圧巻でした。
 レインボースプリングでは、ニュージーランドを代表する動物、キウイに会うことができました。思っていたより動きが速くて驚きました!!
 ゴンドラでは、生憎の雨で全く景色が見えなかったのは残念です。ルージュ体験は・・・ひたすらびしょ濡れになってもう途中から辛かったです(4回乗った人もいたそうですが)。帰りのリフトでウサギを見たことは、やっぱり自然が豊かだということを実感しました。
 そして、メインのホストファミリーの対面では、もう最初は緊張しすぎて単語すら聞き取れなくて、せっかく話しかけてくれるのに、「もう、いいよ。」みたいな感じで、会話が途切れるのは、ものすごい切なかったです。やっと、お土産などを渡す時に、言葉が分かり出して会話をすることができるようになったときは、本当に嬉しかったです。ですが、まだ日本人ということで、ゆっくり喋ってくれていますが、帰るまでに、少しでも普通の会話に近づけるよう頑張りたいです。           (2年生Yさん)


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